ベトナム新型コロナウイルス(COVID-19)に関するニュース・トピック
2023年5月15日更新
目次
中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)が、世界中で起こっており、ベトナムでも様々な対策がなされています。
感染が疑われるのは、感染者または流行地域から来た人に接触した後14日以内に発熱や咳などの症状が現れた場合とされています。ベトナムでも、各種イベントの中止、感染が疑われている人の隔離、学校の休校などの措置がとられています。
この記事では、日本からベトナムへの旅行を検討している方が気になるような、新型コロナウイルスに関するトピックやニュースをまとめてご紹介していきます。
なお、こちらは2020年2月20日時点での情報となります。状況は変わっていくことが予想されますので、随時最新のニュースをチェックするようお願いします。
新型コロナウイルスのベトナムの感染者はどのぐらい?
ベトナム全体について
新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)は、これまでにベトナム国内で16人の感染者が見つかっていますが、2月20日午前の時点で、このうち14人が既に退院となっています。
ベトナムで一番多くの感染者が出たのは、ビンフック省という、南と東がハノイ市と接している省です。この省だけで11人の感染者が出ています。特に、同省ビンスエン郡ソンロイ村(xa Son Loi, huyen Binh Xuyen)は村全体が封鎖され、村民全員に対して隔離措置がなされました。
この村にウイルスが持ち込まれたのは、武漢で研修を受けて帰ってきた会社員8名がきっかけのようです。この8名のうち6名が新型コロナウイルスに感染していたそうです。
隔離が始まったのは13日で、これ以降はベトナム国内では新たな感染者が見つかっていません。
状況は刻々と変わるので油断はできませんが、現状、ベトナムでは日本に比べて感染者は少ない状態です。
ホーチミンについて
ホーチミン市では現在、感染疑い例はゼロとなっています。
ホーチミン市では、新型コロナウイルス感染の疑いにより32人が隔離されていましたが、19日までに全員が検査で陰性と判明したためです。
また、19日午後の時点で感染者数が3人いましたが、全員が既に完治しています。
新型コロナウイルスの影響で、イベントなどは中止されている?
2月3日、ティエン文化・スポーツ・観光大臣は感染拡大のリスクを減らすため、省や中央直轄都市に対して、歴史的・文化的遺跡と観光地におけるすべての活動を一時停止するよう要請しました。そのため、ホーチミン市など主要な都市では、様々なイベントが中止となっています。
たとえば、2月22・23日(土・日)に開催予定だった、ベトナム最大級の日越交流フェス「Japan Vietnam Festival in Ho Chi Minh City」も、新型コロナウイルスによる実施延期が決定しました。
なお、デパートなどの商業施設や、美術館、博物館などは、特に平常と変わらず営業しています。ただ、観光客が減っているため、街全体がいつもよりやや静かです。
更に、ホーチミン市内の教育施設は、テト(旧正月)休み明けの授業開始が、2月3日から3月2日に延期されました。これによりテト休みは約1ヶ月延長されることとなりました。さらに、この休校措置は3月末まで延長する可能性もあり、その場合は、4~7月を2学期、8月を夏休みとし、9月より新年度とする案が検討されています。
この措置は、新型コロナウイルスが流行している他の国々と比べてもかなり強気であり、反対意見もあるようですが、実際に子供を持つ保護者からはおおむね支持されている様子です。ただ、子供の預け先に困る共働きの両親もいるようです。
新型コロナウイルスはフライトに影響がある?
ベトナムでは、新型コロナウイルスへの対応策として、中国と往来するフライトが制限されています。また、過去2週間以内に中国に滞在していた中国人を含む外国人旅行者への観光ビザ発給も一時的に停止されています。
ベトナム航空では、飛行時間が2時間半未満のフライトでは、機内食の提供が一時停止されています(ペットボトル飲料とパック入りの軽食は乗客の要求に応じて引き続き提供されます)。また、飛行時間が4時間未満のフライトについては、枕は貸し出さず、毛布は医療的に必要な場合に限って貸し出され、機内温度は26度となります。
私が2月中旬にベトナム航空を利用した際も、機内食がカットされていました。飛行距離に合わせて、毛布やまくらを持参する、空港で出発前に食事しておく等の対応をおすすめします。
新型コロナウイルスのベトナム経済への影響は?
新型コロナウイルスのベトナム経済への影響は大きく、特に航空業、観光業が打撃を受けており、既に失業者も多数出ているようです。ベトナムは中国と国境を接しており、陸路での貿易もさかんなのですが、そこに制限がかかったため、物流面での影響も大きいです。
特に、中国に輸出できなくなった果物がベトナム国内に溢れている状況ですが、この果物を利用して農家を救済しようという活動も始まっています。
たとえば、ベトナムの大手パン屋のABCベーカリーは、中国への輸出が制限されたことで行き場を失ったドラゴンフルーツを使ったパン「ドラゴンフルーツパン」を発売しました。
まとめ
以上、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)に関する、ベトナムのニュースやトピックをお伝えしました。
今後、状況は変わっていくことが予想されますので、ベトナムへの渡航を検討している方は、常に最新のニュースをチェックするようお願いします。
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