新型コロナウイルス(COVID-19)に関する2020年3月ベトナムの状況
2023年5月15日更新
目次
中国の湖北省武漢市で発生した新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)が、世界中で起こっており、ベトナムでも様々な対策がなされています。
感染が疑われるのは、感染者または流行地域から来た人に接触した後14日以内に発熱や咳などの症状が現れた場合とされています。ベトナムでは、2月のテト(旧正月)明けあたりからかなり早い対策がとられ、各種イベントの中止、感染が疑われている人の隔離、学校の休校などが行われてきました。そして3月は、更に厳しい対策がとられています。
この記事では、2020年3月における新型コロナウイルスに関するトピックやニュースをまとめてご紹介していきます。
なお、こちらは2020年3月29日時点での情報となります。状況は変わっていくことが予想されますので、随時最新のニュースをチェックするようお願いします。
新型コロナウイルス・3月のベトナムの感染者数
ベトナムでは、2月13日までに16人の感染者が見つかり、2月末までに全員が完治・退院していました。その後、約3週間は新規感染が無い時期が続きましたが3月6日から3月28日までに153人の新規感染があり、3月28日時点での感染者数は169人となっています(ベトナム人が128人、外国人が41人)。そのうち20人が完治しています。
新型コロナウイルス・3月のベトナム入国、出国に関するニュース
3月7日午前6時から、ベトナムに入国する全ての人に対し、健康状況申告が義務付けられました。もともと、紙の申告書に記入するか、電子申告のどちらかでしたが、9日に、ベトナム当局により健康申告アプリ「NCOVI 」と「ベトナム・ヘルス・デクラレーション(Vietnam health declaration)」が発表されました。
健康申告アプリインストール
NCOVI | ベトナム・ヘルス・デクラレーション |
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更に、3月15日正午から4月14日まで、「過去14日以内にシェンゲン圏26か国、英国に滞在した外国人に対し、ベトナムへの入国を一時停止」「全ての外国人に対して、アライバルビザの発給の一時停止」という措置が取られました。
続いて、3月18日午前0時から30日間、「(アライバルビザに限らず)全てのビザの発給停止」「ビザ免除者も、新型コロナウイルス陰性証明書がないと入国できない」と決定されました。
日本では、新型コロナウイルス陰性証明書を発行することが難しいため、この段階で日本人がベトナムに入るのはかなり難しい状況になりました。
更に、21日から「日本に対するビザ免除措置の一時停止」「全ての国からベトナム入国者に対して14日間の集団隔離措置」が決定されました。
ほとんどの措置が、決定した翌日から実施され、通知期間がほとんどないという状況です。ベトナムは新型コロナウイルス感染拡大防止については、かなり厳しく、また急な措置をとっているため、ベトナムの出入国を考えている方は、在ホーチミン日本総領事館などの知らせをよく確認してください。
飛行機に関しては、ベトナム航空は、ベトナム~日本路線を3月23日から4月30日まで全便運休を決定しました。また、3月25日までに全ての国際線の運航を停止することも発表されています。ANA、JALなども日本~ベトナム路線を一部運休・減便しています。
新型コロナウイルス・3月のホーチミン市内に関するニュース
3月13日、ホーチミンでは、4月5日までの休校延長が決定されました。
また、3月中頃から、感染者が出たマンションの隔離、宗教施設の閉鎖などのニュースが出てきました。
また、3月15日18時から、ホーチミン市内のカラオケ店やディスコ、バー、ビアクラブ、マッサージ店、映画館、インターネットカフェなどの営業一時停止が決まりました。
さらに3月24日18時からは、 ホーチミン市内の30人以上の規模の飲食店、ビリヤード場、ジム、スパ、理髪店などの営業停止が決まりました。その後、飲食店に関しては、席数を30以内に限れば営業可能などの知らせも出ていますが、自主休業したり、デリバリーやテイクアウトのみに限って営業するお店が多数です。
そして、3月27日から外出時のマスク着用が義務化しました。さらに、28日から、20人以上が集まる会議、イベント、宗教行事などが禁止となりました。
現在のホーチミンでは、公共交通手段の運行を制限されており、こちらは4月15日まで続くとされています。具体的には、「路線バス54路線の一時停止」「市内の路線バスの運行本数の約50%減」「長距離バスの定員の削減(50%までと)乗客数制限(20人まで)」などです。
新型コロナウイルス・3月のその他のトピック
暗い話題が多く、ふさぎがちな昨今ですが、ベトナムの新型コロナウイルス対策に関する明るいトピックもご紹介しようと思います!
ベトナム保健省が制作した、「嫉妬したコロナさん(Ghen co Vy)」という歌が好評を博しており、アメリカのテレビ番組でも好意的に紹介されたそうです。
この歌は、2017年の人気曲「嫉妬(Ghen)」の替え歌で、新型コロナウイルス対策である「手を洗う」「人込みを避ける」などが、楽しいメロディにのって子供にも分かりやすく学ぶことができます。最近、街でもよく聴く曲。気になる方はぜひYouTubedeでチェックしてみてください!
さて、2月の記事でもご紹介した通り、中国へ輸出するはずだった果物が国内に溢れており、ベトナム農家が打撃を受けていますが、この果物を有効利用して農家を支援しようという活動も広まっています。
KFCベトナムでは、特に売れ残りの激しいドラゴンフルーツを使った「ドラゴンフルーツバーガー」を開発しました。ピンク色が美しいこのバーガーは、世界にも注目されています。これをきっかけに、ベトナムの特産物であるドラゴンフルーツを使った様々な商品がもっと開発され、もしかしたら今後のお土産の定番になるかもしれませんね。
まとめ
以上、新型コロナウイルスによる感染症(COVID-19)に関する、2020年3月のベトナムのニュースやトピックをお伝えしました。
今後、状況は変わっていくことが予想されますので、常に最新のニュースをチェックするようお願いします。
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