ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

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2024年8月12日更新

東南アジアではよく食べられている果物、ドラゴンフルーツ。とげとげした緑色のとげのような葉がついたピンク色の果物で、名前とともに、見た目のインパクトもある果物ですね。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

ベトナムでは大変多く栽培されていて、スーパーや路上で売られているのも日常的に目にします。

そんなドラゴンフルーツですが、皆さんはどのように栽培されているかご存知でしょうか。

今回は、私が日本語を教えている学生の帰省に同行し、田舎にあるドラゴンフルーツ畑を見せてもらいに行きました!

ドラゴンフルーツとは

畑の様子を紹介する前に、ドラゴンフルーツがどんな果物か、ざっと説明します。東南アジアではピタヤとも呼ばれ、三角サボテン科に属する果物です。英名ではNIGHT BLOOMING CEREUS(夜咲くサボテンの意味)とも言われています。ベトナム語では「Thanh long(タンロン)」と言うのですが、これは漢字 「青龍」 のベトナム語発音です。ドラゴンフルーツの木の幹が、まるで青い龍のように長くうねっているため、こう呼ばれるようになりました。ちなみに中国では「火龍果」と呼ばれており、ドラゴンフルーツという名前はこちらを翻訳したもののようです。確かに実の外皮は、龍の鱗のようにも見えますね。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

赤い外皮を割ると、中の果肉は白色、黄色、または赤です。ベトナムでは白いものを一番多く見るように思います。

白、黄色、赤の順にそれぞれホワイトピタヤ、イエローピタヤ、レッドピタヤと呼ばれるそうです。中の黒い粒は種ですが、気にせず果肉をそのまま食べることができます。果肉はやわらかく、ほんのり甘く、少しさくさくした食感です。

ドラゴンフルーツは暑いところでしか栽培できません。ベトナムでは一年中栽培することができますが、通常の収穫期は4~10月で、 最盛期は5~8月と言われています。一つの木から一年に3回ほど収穫することが可能で、日本を含め世界中に多く輸出されています。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

そんなドラゴンフルーツですが、果実の姿が風変わりすぎて、木になっている様子が全然想像できませんよね……。今回、学生の帰省に同行し、ドラゴンフルーツがどんな風になっているのか見てきました!

場所は、ホーチミンからバスで4,5時間ほど離れたところにある、ファンティエットという海沿いの街から、更に30分ほど車を走らせたところです。

ちなみにファンティエットは観光地で、ムイネーという有名な砂漠もあります。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

ファンティエトもそれなりに大きな街なのですが、ちょっと車を走らせるだけでどんどん田舎の風景になっていきました。そして学生の家の前の道は舗装されていないので、車が入れず、最後は歩いていくことに。

こちらが、ドラゴンフルーツ畑です! 

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

一面、この緑のもじゃもじゃした植物が視界の端まで並んでいます。ドラゴンフルーツって実も不思議な形ですが、木も相当変わった形なんですね。

実はこんな感じで生えます。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

もじゃもじゃした木の中に、実が突然ポコッと生えています。この姿も、なんだか異様ですよね……。もぐ時は、ハサミで根元を切るとすぐにとることができます。

ドラゴンフルーツを食べてみた

さて、とれたての新鮮なドラゴンフルーツを頂いてみました(ドラゴンフルーツは収穫後すぐに食べるとお腹が痛くなるという説もあるようですが、私は問題ありませんでした)。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

ごわごわして食べにくそうな見た目ですが、実は縦に4つにナイフを入れて、すいかのように直接食べればいいですし、種ごと食べられるので簡単です。ドラゴンフルーツはもっと味が薄いイメージだったのですが、こちらでいただいたものは今まで食べたどのドラゴンフルーツよりも甘く、とてもおいしかったです。

夜に咲くドラゴンフルーツの花

さて、上記でご説明した通り、ドラゴンフルーツは英名では「NIGHT BLOOMING CEREUS(夜咲くサボテンの意味)」と呼ばれているのですが、その名の通り、夜には花が咲きます! 夜に畑に行って、その花も見せてもらいました。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

闇の中にほんのり白く光る花がとても幻想的で美しかったです。畑中にこんな花が見られるので、本当に素晴らしい光景でした。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

ドラゴンフルーツの花は、大体夜9時頃から咲き始め、朝日が昇ってくるとしぼみます。だから、夜に畑へ行けないと見られないとても貴重な光景でもあります。ちなみに夜にだけ花が咲く理由は、昼の暑さが花がだめになるのを防ぐためや、また受粉の媒介となる昆虫が夜行性のものが多いからだそうです。

なお、ドラゴンフルーツの花は自然状態では3ヶ月しか開花しないそうです。そのため、農家は電球などを用い、夜に光をあてて、一年中花が咲くようにしています。今回は自然に花が咲く時期に行ったので電球が使用されている様子は見られなかったのですが、その光景もとても美しいそうです。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみた

まとめ

以上が、ドラゴンフルーツ畑に行ってみたレポートでした。ちなみに、学生の田舎は両親、親戚などがドラゴンフルーツ農家として働いているようで、あたり一面の畑全てが一族の持ち物のようでした。ベトナムの田舎へ行ってみるチャンスがなかなか無かったので、家のつくりや生活スタイルなど、とても興味深かったです(家には土間のような台所があり、そこでしゃがむorとても低い椅子をつかって料理していました。また、家のまわりには、アヒル、牛などいろいろな動物が飼われていました)。

ドラゴンフルーツ畑に行ってみたドラゴンフルーツ畑に行ってみた

旅行の際に、都市以外を訪れるのはなかなかハードルが高いと思いますが、正直、ホーチミンなどの大都市はベトナムのほんの一側面にすぎません。今回ベトナムの田舎を訪れてみて、ベトナムについてより知ることができました。みなさんも、チャンスがあればぜひベトナムの田舎にも足を運んでみて下さい。

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