ホーチミン発メコン川クルーズのハイライトをご紹介します!いますぐ出発したくなる
2023年5月15日更新
ホーチミン旅行のツアーといえば、メコンデルタ地方が大定番。特に小舟でメコン川をくだるジャングルクルーズは、もはやホーチミン旅行で手放せない王道どころのツアーとなっています。しかし、それ以外に目を向けると、「メコンデルタってどんなところ?」、「大自然をイメージするけど、具体的にどんな風景を見ることができるの?」とった疑問もわいてきます。
そこで、今回はメコンデルタ地方に行けば、こんな雄大かつ美しい風景を見られるといったハイライトをご紹介します。
ピックアップ
ミトー&ベンチェー ホーチミン~90分
背の高い水草をかきわけて、メコン川をくだるジャングルクルーズ。周辺は観光地化されてはいるものの、現地人もしっかりと暮らしています。ベトナムはバイク社会と言われていますが、ここではボート社会。現地に暮らすベトナム人は、お金を貯めてバイクではなくボートを買います。だいたい15万円くらいだそうです。
雄大な大自然の象徴「メコン川」。一見赤茶に濁って汚いようにみえますが、これは海底の土の色によるもので、実際は澄んでいるとのことです。
夕暮れのメコン川。蛍鑑賞ツアーで愛でることができる最上級に美しい風景。このワンシーンを鑑賞するためだけに、蛍ツアーに参加するのも多いにあり。ちなみにメコンデルタで蛍は365日見られるそうです。
カイベー ホーチミン~3時間
カイベーはメコンデルタの玄関口であるミトー&ベンチェーからさらに奥へ進んだところにある小さな町。一昔前は南ベトナムの富裕層がここに別荘地を次々と買っていったことから、現在もその邸宅が名残としてあります。近年はそのカイベーのツアーが人気急上昇中。その理由は、水上市場を見学することができるからです。
ツアーで行く場合はお昼前に現地に到着。水上市場が最も活気だつのは早朝なので、昼頃になると船の数はそれほど多くはないのが玉に瑕。それでも日帰りで水上市場を楽しめるのはここカイベーだけとあって、旅行者に人気のメコンデルタエリアの一つに挙げられます。
メコン川支流沿いには、水上に建つ家々もみられます。彼らの多くは陸に土地を買えるお金がないので、仕方なくここで暮らしているといった人たち。一昔前は、住所がないことから学校へも行くことも会社に勤めることもできませんでしたが、最近は政府が住所を発行しているエリアも増えてきたようです。
カントー ホーチミン~5時間
カントーはメコンデルタ地方最大の都市であり、地方の中心に位置する大都市です。とはいってもホーチミンやハノイといったような都会ではなく、メコン川の支流とカントー川が傍に寄り添うように流れている素朴な風景をみることができます。
ここまで来るツアーはほとんどなく、基本は個人で長距離バスを手配していくことになります。もちろん要望すれば、ツアーデスクでバスチケットの手配はしてくれます。カントー市内からロンスエン方面に15分ほど南下すると、そこはカイラン水上市場が広がっています。規模はカイベーよりも大きく、それでいて外国人も行きやすいので、旅行者の姿も毎日見られます。
ベトナムの国民食ともいえるライスペーパー。メコンデルタ地方はそのライスペーパーの特産地でもあります。レストランや大きな食堂では、自前でライスペーパーを作っているところも多く、その様子を観光客向けに開放している店もあります。蒸したてのライスペーパーはもっちりとしていて、とても美味です。
カントー市内中心のハイバーチュン通り北部には、毎日クルージング船が定時就航しています。甲板に並べられたテーブル席に座って、カントーの夜景を眺めることができます。ベトナム旅行らしい南国情緒に浸れることでしょう。
チャウドック ホーチミン~6時間強
写真のこちらは聖地サム山の麓に建つ「ヌイサンロッジ」。外国人に一番人気のホテルです。チャウドックはベトナム人にとっては誰もが知る有名な仏教寺院があるのでお馴染みですが、外国人にとってはメコンデルタの秘境。バスで6時間強かけてここまで行く旅行者はかなりのつわものです。
南部で最も有名といっていいバーチュアスー廟の参道とその下には、毎夜多くの屋台や食堂が並んでナイトマーケットとなります。ここで食べておきたいのはブンリウクアとブンマム、そして豆乳と鶏肉。この料理を扱う屋台はいくつも出ていますので、一通り食べておきたいところです。
マムと呼ばれる魚介を発行させた調味料がチャウドックの名物。そのマムをダシにとった麺料理がブンマムであり、スープにした鍋料理がラウマムです。メコンデルタ以外ではあまり見かけない料理なので、こちらも食べておきたいところ。写真のこちらはチャウドック市内中央にあるチャウドック市場。
手漕ぎボートで対岸まで行くと、外国人の観光名所にもなっているダーフック村に到着します。ここに暮らすのは少数民族のチャム族の人々。見れば女性はスカーフを頭に巻いています。チャム族は中南部にも分布していますが、こちらはヒンドゥー教、対してチャウドックのチャム族はイスラム教という違いがあります。ダーフック村では彼らの織る刺繍品やポーチ、財布といった民芸品を買うことができます。
フーコック島 ホーチミン~1時間強(空路)
ベトナム南部最西端にあるフーコック島は、タイランド湾に面しているベトナム最大の離れ小島。カンボジアとの国境にも面しています。ハーティエンからスピードボートでも行けるのですが、ホーチミンからハーティエンまではバスで9時間~10時間ほどかかるため、旅行者は滞在日数に余裕がないとちょっと行きづらいです。しかし、フーコック島までは国内線がホーチミンのタンソンニャット空港から出ているので、空路を使えば1時間ちょっとで行くことができます。
まだまだ交通インフラが整っていませんが、日本人旅行者にとってはベトナムの楽園に映るでしょう。ナイトマーケットで新鮮な魚介を堪能し、ホテルのプライベートビーチで誰の目も気にすることなく自由に泳ぐことができます。また、2015年12月には、ベトナムで初となるサファリパークが開園。
フーコック島にはコショウ畑がいくつもあります。旅行者は見学は自由で、ここで直売もしてくれます。フーコック島のコショウは海外に輸出できるほど品質が高く、特に欧米に向けて輸出しているそうです。
そのほか、真珠の養殖場があることでも知られていて、日系企業も進出しています。
メコンデルタの自然を享受
今回紹介したメコンデルタの各都市は、旅行者が比較的多く訪れるところなので、日本人でも泊まれる清潔なホテルもいくつかあります。基本陸路はバス旅となりますが、ツアーバスで目的地まで直接行くことをおすすめします。路線バスを利用して途中下車しながら旅をするのは相当旅慣れた方のみ決行しましょう。
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