ベトナム語の起源を探れ!
2023年5月16日更新
ベトナム語って?
ベトナムに来ると、当然のごとくベトナム語を多く見聞きします。「ベトナム語」と聞いて皆さんはどういったものを想像しますか。日本に住んでいてベトナム語に触れる機会など無いに等しいので、考えてみてもあまりぱっとしない人が多いと思います。実はベトナム語はアルファベットで表記されるんです。アルファベットの上にはなにやら不思議な記号が・・ベトナム語はいつから使われはじめどこから生まれたのか、その謎を解明していきたいと思います。
中国の系譜?
筆者自身、大学で中国語を専攻しており中国語には多少馴染みがあり、ベトナムに来てみて感じたのは「中国語を聞いているみたい」ということです。中国に起源があるんだろうな、と勝手に考えを巡らせていましたが、実際はどうなのでしょうか。
ベトナム語はベトナムの総人口のおよそ 87% を占めるキン族の母語であり、ベトナムの公用語です。キン族以外の少数民族も公用語として話せる人が多いそうです。カンボジアやタイなど東南アジアの言語は大体がインド文化の影響を受けていますが、ベトナム語は例外として、韓国や日本と同じように中国文化を受け継いでいます。アルファベットと、その上に書かれる声調標識である記号で解読されるベトナム語。声調という面では、強く中国語の影響を受けていると言えるでしょう。中国語の声調は四つありますが、ベトナム語はなんと六つ。六つも音程を使い分けるなんてとても難しそうですよね。
なぜアルファベット?
中国語が起源なら、なぜアルファベット表記なのでしょうか。実は、もともとベトナム語は漢字表記で、残存する古典なども漢字で書かれているものが残っています。しかし1900年代、フランスからの統治をきっかけに、教育制度が大きく変わり、漢字の使用頻度が少なくなったそうです。その後、1954年に正式に漢字が廃止されました。
日本語もベトナム語も中国語の影響を強く受けています。そのため実は似ている発音をする単語も多く、日本人にとってベトナム語は学びやすい言語の一つとなっています。是非ベトナムに来た際には、簡単な挨拶を覚えて使ってみてください。ベトナム人はとっても喜んでくれるので、こっちまで幸せな気分になります。
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