ホーチミン旅行で怖いデング熱とは
2017年10月11日更新

日本では2014年にデング熱の患者が69年ぶりに報告され、収束した病気ですが、ホーチミンや東南アジアでは毎年、報告がなされてる身近な病気です。ホーチミンに旅行される方はデング熱がどんな病気か知って頂き、予防対策を取っておきましょう。
デング熱概要
感染経路
まずデング熱とはデング熱ウイルスを保有している蚊に刺されることによって感染する病気です。ネッタイシマカ、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)などが主な蚊です。
症状
2~14日(通常2~7日)の潜伏期を経て、38~40度の発熱を伴い、激しい頭痛、関節痛、発疹が現れます。また、発熱中や解熱後に、足、膝、手の平に皮下出血が現れることもあります。
通常、死に至ることはないですが、重症化した場合は死亡することも稀にあります。
対処方法
今のところ予防接種などのワクチンがありません。もし掛かってしまった場合は速やかに病院に向かいましょう。英語で「Break-bone fever」と呼ばれるほどの辛い関節痛と高熱を伴いますので、主治医に従い処方された薬を服用して下さい。もし緊急で市販の鎮痛、解熱剤を使う場合はアセトアミノフェン(カロナール)の成分のものを使うのがいいでしょう。他の解熱剤では血小板が低下し、出血を起こす恐れがあります。
持病がある方は(喘息、糖尿病など)重症化しやすいので、ただちに病院に行って下さい。そして1度デング熱に掛かった人が再度デング熱を保有する蚊に刺されるとデング出血熱に掛かる確率が上がり重症化しやすいので、注意して下さい。ただデング熱にかかり死に至る確率は全体の1%とインフルエンザよりも低いので、すぐに対処さえすぐにすれば治る病気なので慌てず対処して下さい。
対策
今のところ効果的なワクチンがなく、蚊に刺されない事が一番の対策です。
服は長袖、長ズボンを着用し露出を少なくしましょう。蚊は暗い色を好むので白などの明るい色の服を着るといいでしょう。汗をかくと出る二酸化炭素にも蚊が引き寄せられるので汗をまめに拭き取ったり、うちはで扇ぐのも効果的です。併せて、虫除けスプレーも一緒に持って行きましょう。ホテルでも使えるように携帯用の蚊取り線香もあると良いでしょう。
デング熱を媒介する蚊は、水たまりや空き缶などに溜まった水の近くに発生するために、都会でも流行することも多いので、場所に関わらず対策は必要です。ただその時々で流行地域と流行時期があるので、渡航前にデング熱の情報を調べておくといいでしょう。
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