ビギナー旅行者必見!聖母マリア教会周辺にはなにがある?

2023年5月15日更新

ホーチミン市1区は外国人旅行者にとってはベトナム最大の観光エリア。現地のベトナム人にとっては、若者の聖地であり、オフィス街でもあります。

1区内の地価は東京やロンドンと同じくらい高く、不動産バブルとなっています。

旅行者は、1区中心に建つ市民劇場もしくは聖母マリア教会(サイゴン大教会)を観光の拠点にすると便利です。実際両スポットから、ガイドブックに紹介されている各種名所までは徒歩圏内のところがほとんどなので、市内散策を楽しみつつ、徒歩での移動が可能というのが、ホーチミン旅行の大きな魅力の一つです。

今回は聖母マリア教会にスポットをあてて、その周辺観光をしてみたいと思います。

聖母マリア教会(サイゴン大教会)

ホーチミンの象徴ともいえるこちらの教会は、市民劇場から徒歩3分。ドンコイ通りを北上したコンサーパリス通りの中心に建っています。


中世バロック建築で造られた赤レンガの教会で、空に突き抜ける二本の尖塔は非常に優美です。教会周辺では毎日のように結婚写真を撮影している新郎新婦の姿をみることができます。

奥行きのある教会内部は、入口付近まで入場が可能。

ミサの時間になると、多くのカトリック教徒が聖歌を合唱します。クリスマスには教会周辺にカトリック教徒が集まり、ゴスペルソングを奏でます。

美しいステンドグラスに注目してほしい

中央郵便局

1981年創立の中央郵便局は、パリの駅舎をモデルにデザインしたフランス統治時代の遺産。設計はエッフェル塔で有名なギュスターブ・エッフェル。当時はフランスとの電信施設として利用されていました。

内部は奥行きのあるアーチ状の造りで、奥にはビッグサイズのホー・チ・ミン氏の肖像画が飾られています。


現在でも中央郵便局はベトナム人にとって重要な通信インフラ施設。手紙を送ったり、荷物を受け取ったりと、1日中多くの人で込み合っています。

入口の両サイドの通路はお土産エリアとなっていて、少々値段は高めですが、品質のいいベトナム雑貨や服飾アイテムが並んでいます。ただし、あまりここで購入するメリットはないかも……。


もしここでお土産を調達したいなら、歴史を感じるベトナムの記念切手がおすすめ。中央郵便局限定みやげです。

聖母マリア教会から4月30日公園を通り過ぎると、統一会堂に到着します。徒歩3分程度。道中はお洒落なオープンエアのカフェがいくつかありますので、ここで小休止をとるのも。


1975年4月30日。長きに渡るベトナム戦争に終止符が打たれました。北ベトナム軍が戦車で旧大統領官邸(現:統一会堂)の正門のフェンスを破って突入。その様子は世界中のあらゆるメディアで報道されました。

事実上の南ベトナム(サイゴン)の没落、「一つの国が終わる瞬間」でした。その後、大統領官邸は南北統一した場所という意味合いを含めて、現在の「統一会堂」という名称に変わりました。


写真上は暗号解読室。貴重な現場ですね。

こちらは会堂内になる大統領夫人のために作られた庭園。その他にもシアタールームや図書室などもあります。

屋上に展示されているヘリコプター。大統領の逃亡用で用意されたものですが、使われたかどうかは不明です。


その他、統一会堂内のどこかにはタンソンニャット空港に続く逃亡用の地下通路があるという都市伝説があります。しかし、統一会堂から空港までは7km以上あるので、にわかに信じがたい話ですね。

4月30日公園

聖母マリア教会と統一会堂の中間地点にある4月30日公園。先ほどの統一会堂の解説からも分かるように、戦争終結の日に由来して付けられた公園です。緑豊かな芝生が広がり、ベンチや道端に腰掛けて日向ぼっこをするベトナム人でいつも賑わっています。

近くには人文社会科学大学という語学大学があることから、外国人旅行客に対してフィールドワークを実施するベトナム人学生が多くいます。日本語は英語の次に人気の言語で、日本語を学ぶ学生も多くいます。周辺を歩いていたら、学生に呼び止められてアンケートをされるかもしれません。是非現地のベトナム人と交流してください。

気温が下がる夕刻頃から、序々にベトナム人の若者が集いはじめます。カップルや友人同士で談笑の場を設け、それに釣られて屋台も出没。旅行者にとっては微笑ましい光景を垣間見ることができるでしょう。

ダイヤモンドプラザ(デパート)

聖母マリア教会の裏手にある韓国資本のデパート。高級ブランドからカジュアルブランドまで揃っていて、ミニスーパー、フードコート、シネマも併設。


聖母マリア教会、中央郵便局、統一会堂と観光して、疲れたころに訪れましょう。冷房が効いているので癒されるはず。

1階フロアは高級ブランド店が軒を連ねています。資生堂、ランコム、エスティーローダーなどが入っています。

昼時は多くのビジネスマンやOLで賑わうフードコート。ベトナム料理店が多く入居しているので、旅行者にもおすすめです。

ホーチミン観光の象徴「コンサーパリス通り」

この界隈は「コンサーパリス通り」という名前が名づけられていて、ベトナムと西洋の雰囲気双方を感じ取ることができます。名実ともに観光の象徴となるスポットが点在していますので、旅行客は必ず訪れるべき場所といえるでしょう。

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