ホーチミン・ベトナムの絶品バインミー名店ガイド|おすすめサンドイッチ全紹介
2025年5月22日更新
目次
世界に羽ばたくベトナムのバインミー
ベトナムの代表的な軽食「バインミー」は、今や世界中で親しまれているサンドイッチです。日本でもその名を聞く機会が増え、多くの人に愛される存在になっています。バゲットに野菜や肉を挟んだこの一品は、ベトナム独自の進化を遂げたグルメです。
そのルーツはフランス統治時代にさかのぼります。当初はバターやハムを使った高価なサンドイッチでしたが、庶民でも楽しめるように豚肉や鶏肉、野菜を使った現在のスタイルが誕生しました。
カフェ文化が発達したベトナムでは、バインミーは朝食の定番。手軽でバランスの良い食事として親しまれています。現地の味を旅先で味わってみましょう。
フランスからやって来たベトナムの国民食、バインミー
バインミー(Bánh mì)は、現在ではベトナムを代表する国民食のひとつですが、その歴史はフランス植民地時代にまで遡ります。以下はその経緯と発展の流れです。
🇫🇷起源:フランス植民地時代(19世紀後半〜20世紀初頭)
1858年以降、ベトナムはフランスの植民地支配を受け、フランス文化や食文化が流入しました。その中で、**フランスパン(バゲット)**もベトナムに伝わります。当初は高価な食べ物で、フランス人や上流階級だけが食べるものでした。
🥖変化:現地化されたフランスパン
ベトナムでは気候的に小麦の生産が難しく、小麦粉に米粉を混ぜて焼く工夫がされました。その結果、外はパリッと中はふわっと軽い、現在のバインミー特有のパンが誕生しました。これは湿度が高いベトナムの気候にも合い、人気が広がりました。
🥩具材の工夫:フランスのスタイルをベトナム風に再解釈
フランス式のパテ、ハム、バターといった具材を基にしつつ、なます(酢漬け大根と人参)、パクチー、チリソース、醤油など、ベトナム独自の食材や調味料を加えてローカライズされていきました。
🛵国民食への定着:戦後〜現在
1975年の南北統一後、特にホーチミン(旧サイゴン)を中心にストリートフードとしてのバインミーが広まりました。手軽に食べられ、安価で栄養バランスも良いため、通勤前の朝食や学生の軽食として一気に定着しました。
また、移民の多いベトナム人コミュニティがアメリカやフランス、オーストラリアなどに持ち込み、バインミーは**「ベトナム式サンドイッチ」として国際的にも有名**になりました。
バインミーが日本人に人気な理由は、やっぱりその食べやすさと味のバランスにあります。外はパリッと中はふわっとした軽いパンは、日本人の口にもとても合いますし、中に挟まれている具材も絶妙です。香ばしいお肉やなめらかなパテに、シャキシャキのなます(甘酢漬けの大根と人参)がさっぱりとしたアクセントになっていて、甘さ・酸味・塩気がちょうどいい具合にまとまっています。
さらに、野菜がたっぷり入っていてヘルシーなのも嬉しいポイント。お値段も手頃なので、ちょっと小腹が空いたときや朝ごはんにぴったりです。屋台でさっと買って、気軽に食べられるのも旅行中にはありがたいですよね。そんな手軽さとおいしさが、日本人旅行者の心をつかんで離さない理由です。
3月24日はバインミーの日!
毎年3月24日は、バインミーの日として祝われています。Googleのロゴが変わるなど、国内外で注目されるこの日は、バインミー文化を楽しむ絶好の機会です。
ベトナムのバインミーは地域ごとに違う!
ベトナムでは地域ごとにバインミーの特徴が異なります。北部のハノイ、中部のホイアン、南部のホーチミン、それぞれで違う味わいを楽しめるのも魅力のひとつです。
ハノイのバインミー
ハノイではシンプルなバインミーが主流です。主にバターとパテを使い、肉は控えめ。素材の味を活かした深みのある味わいが楽しめます。旧市街を歩きながら、伝統の味を堪能しましょう。
ホイアンのバインミー
ホイアンのバインミーは、青パパイヤサラダを取り入れた個性的なスタイル。具だくさんで見た目もユニーク。歴史ある街並みに映える絶品バインミーです。
バインミー・フーン
ホイアンで有名なバインミー店「バインミー・フーン」は、世界的なシェフ、アンソニー・ボーディンも訪れた人気スポット。青パパイヤ入りのバインミーはここでしか味わえません。
住所: 2b Phan Chu Trinh, Cẩm Châu, Hội An, Quảng Nam 560000
電話: 090 574 37 73
ホーチミンのバインミー
ホーチミンのバインミーはボリューム重視。たっぷりの具材がぎっしり詰まった、食べごたえ満点の一品です。
ヒュエンホア
ホーチミンで絶大な人気を誇るのが「ヒュエンホア」。午後になると行列ができるほどの人気店で、宅配も可能です。ホテルでゆっくり食べたい方にもおすすめ。
住所: 26 Lê Thị Riêng, P. Bến Thành, Quận 1, TP. HCM
営業時間: 14時00分~23時00分
ニューラン
ホーチミン中心部の観光地近くにある「ニューラン」も根強い人気。スタンダードな味で観光途中の立ち寄りにぴったりです。
Nhu Lan (ニューラン)Nhu Lan
現地人なら誰もが知っているお店。観光客はバインミーをお試しあれ
68 Ham Nghi St. Dist.1. Ho Chi Minh
(08)38292970
「ニューラン」はホーチミン中心部に位置する老舗のバインミー店です。観光の合間にも立ち寄りやすく、昔ながらのバインミーを気軽に楽しめるのが魅力。サクサクのバゲットにシンプルな具材が詰まった一品は、初めての人にも食べやすく、日本人旅行者からも人気があります。
ホーチミンのおしゃれカフェで楽しむバインミー
ホーチミンには、バインミーが楽しめるおしゃれなカフェが数多くあります。
プロパガンダ・サイゴン・ビストロ〜Propaganda Saigon Bistro
「プロパガンダ・サイゴン・ビストロ」は、アートに囲まれたユニークな空間でバインミーを楽しめるカフェ。ベトナムミルクコーヒーとの相性も抜群です。
ゆっくりカフェで楽しむならーBANH MI 362 〜バインミー362〜
「BANH MI 362」は1980年創業の老舗バインミー専門店。12種類の具材からカスタムオーダーできる点が魅力。外国人旅行者にも人気です。
オーダー方法〜How to order〜
1. 好きな具材を12種類の中から選ぶ。
2. 香草や唐辛子を好みに応じてトッピング。
3. ハムや卵、チーズなどの追加も可能。
※ 香草が苦手な場合は「コンカン(Khong can)」と伝えましょう。
黒いバインミーが注目の的!
ベトナムでは、炭を使った「黒バインミー」が話題に。見た目のインパクトだけでなく、ごまの香ばしさともちもち食感が特徴です。
ベトナムを訪れた際は、各地のバインミーをぜひ食べ比べてみてください。それぞれに違った味と文化が詰まっています。
バインミーのマストドリンク!ベトナムミルクコーヒーの名店
バインミーと一緒に楽しみたいのが、ベトナムの濃厚なミルクコーヒー。プラスチック椅子に腰掛けて、現地ならではのゆったりした時間を味わってみてください。
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