【週末特集】ホーチミンの老舗コロニアルホテル「コンチネンタル・サイゴン」に泊まってみた
2023年5月16日更新
目次
ベトナム最大の都市・ホーチミン。この街は、アジアらしい屋台や、パワフルなバイクの群れが見どころでもありますが、同時にフランス植民地時代の名残であるヨーロッパ風の美しい建物も数多く残っています。その様子は「プチパリ」とも称され、多くの観光客がコロニアル建築を見に訪れています。
そんなコロニアル建築が最も多く集まる市街中心部、ドンコイ通りに位置する老舗コロニアルホテルが、「コンチネンタル・サイゴン」です。
私は昔からホテルに泊まるのが好きで、ホーチミン在住にも関わらず、ホーチミンの有名ホテルにわざわざ泊まりにいくほどなのですが、最近は新型コロナウイルスの影響で観光客が激減したため、ホテルの値段が安くなったり、高い部屋が予約しやすくなったので、毎月のようにどこかに泊まっています。
そして5月の連休は、憧れのこのホテルに泊まってみることにしました!
「ホテル・コンチネンタル・サイゴン」って?
フランスの有名な女優カトリーヌ・ドヌーヴが主演した映画「インドシナ」に出てきたことでも有名なホテルです。また、日本では、司馬遼太郎がベトナム戦争の取材時に滞在したホテルとしても知られています。
1880年に開業した、ホーチミンに建つ最も古いホテルで、ドンコイ通りの中心、オペラハウスのすぐ隣にあるため、在住者の方なら必ず目にしたことがあるはずです。
全部で客室は85室と、マジェスティックに比べて小さめのホテル。ロビーもややコンパクトですが、アンティークな調度品とクラシカルな内装が、ホテルの歴史を感じさせてくれます。
フランス統治時代は、サイゴンの政治、経済の情報が集まる中心地であり、政治家や記者や商人などが語りあうさまは「ラジオ・カティナ」と呼ばれていました。(「カティナは、賑やかな場所という意味で、当時の地名)。
「ホテル・コンチネンタル・サイゴン」のロビー、部屋
こちらがロビーの様子。ロビーはパッと見はそこまでゴージャスに見えないかもしれませんが、天井がすごく凝っていて、注目です。
今回は、予約サイトを通して下から二番目ぐらいの「オペラビュールーム」という部屋を予約したのですが(二人で朝食付きで2,370,000VND(約12,000円)でした)、コロナの影響でお客さんが少ないためか、当日なんとアップグレードで「オペラビュースイート」という部屋にしてくださいました(多分上から二番目の部屋だと思います。ラッキー!)
部屋に入る前の廊下からして荘厳な様子でした。
部屋は、ワンルームというか、一応ドアで分かれてはいない一続きの部屋なんですが、アーチ状の豪華な壁(?)があって、ロッカーと浴室、寝室、応接間のような3つのゾーンに分かれていました。
予約サイトいわく55㎡あるそうです。調度品も何もかもとてもシックで、どこを向いてもため息がこぼれるようなお部屋で、大満足です。
さりげなく置いてあるアンティークな感じの椅子も、よく見たら螺鈿細工が施されていたり。
カーテンもゴージャス。
ベランダがあって、オペラハウスが真横から見られました。
スイート級の部屋に二人で一万円ちょっとで泊まれたと思うと、本当にありがたいです。
「ホテル・コンチネンタル・サイゴン」の施設(ジム、サウナ、ジャグジー)
続いて、施設のご紹介です。本来ならマッサージコーナーがあるのですが、こちらは新型コロナウイルスの影響でマッサージ店の営業が停止されている時期だったので、利用できませんでした。ただし、ジム、ジャグジー、サウナはオープンしていました。
ジムはそこまで大きい施設ではないですが7,8台ぐらいのマシンがありました。窓から中庭が見降ろせて気持ち良かったです。
サウナはこんな感じです。
ドライとスチーム両方ありました。ジャグジーは男女共用で、女性は水着をつけて入ってくださいと言われましたが、水着が無かったので利用できませんでした。
コロナの自粛期間が明けたばかりで、ほとんどどこにも遊びに行けない時期だったので、ホテルの施設を使うだけでもすごくリフレッシュできました。お客さんが少ないのにちゃんと稼働していてありがたかったです。
どれも、私達以外は利用しておらず、貸し切り状態でした。施設を存分に使いたいなら今がチャンスですね!
「ホテル・コンチネンタル・サイゴン」の朝食
続いて朝食。こちらのホテルはコの字状になっていて、その中心となる中庭で朝食をとることができます。中庭はこんな感じ。
朝の光がとても気持ちよかったです。朝食のメニューは、普段はバイキング形式だと思うのですが、コロナの影響でお客さんが少ないためか、オーダー式となっていました。
チェックしたものは全部持ってきてくれるので、例えば「飲み物二つ」とか「果物は全部!」というわがままもできて、これはこれで楽しかったです。ただしすごい量がくるので、あんまりチェックしすぎない方がいいです……。
自家製というパンがとてもおいしかったです。
「ホテル・コンチネンタル・サイゴン」そのたの設備
チェックアウトする前に、ホテルの中をひととおり歩いてみました。このホテルは4階建て(G,1,2,3階)で、そんなに大きくないので、20~30分ぐらいで全て歩き回ることができました。
私たちが泊まったのは1階ですが、2,3階は雰囲気が違って面白かったです。
また、三階の廊下にいきなり銅像が現れてびっくりしたのですが、これはスパイとして活動したPham Xuan Anさんという人の銅像で、この部屋をよく使っていたようです。
「ああ、本当に古くて歴史があるホテルなんだな」と思う瞬間でした。
まとめ
以上が「ホテル・コンチネンタル・サイゴン」のご紹介でした。
本当に素晴らしいホテルで、建物の内装や部屋を眺めるだけで半日ぐらい過ぎてしまうほどでした。また、こぢんまりとしながらも設備が充実しているので、ジム、サウナ、ジャグジーを使うだけでもかなりリフレッシュできました。
ホーチミンから出たわけではないのに、ちょっとした小旅行をしたぐらいの気分転換になり、良い連休をすごすことができました。
在住者のみなさんは、新型コロナウイルスの影響で、旅行がなかなかできなかったり、気分がふさぎ込んだりしがちだと思いますが、そんな時期だからこそ、近場の高級ホテルに泊まってみるのはオススメです! 大打撃を受けているだろうホーチミンの観光業を微力ながら応援することにもつながりますし、勝手知ったる(と思い込んでいる)ホーチミンの新たな顔を見るチャンスにもなります。
コロナの影響でかなり値段が下がっているホテルもあるので、ぜひ探してみてください。
ホテル・コンチネンタル・サイゴン
住所:132-134 Đồng Khởi, Bến Nghé, Quận 1
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