ベトナムの宗教事情を知ろう
2024年8月14日更新
ベトナムでは、豪華な寺院を目にする一方で、ホーチミンのタンディン教会やサイゴン大教会などの教会が主要観光スポットになっています。
今回は、ベトナムとキリスト教のかかわりについて紹介したいと思います。
基本の宗教情報
まず、ベトナムの基本の宗教情報です。
2023年の「宗教白書」によると、ベトナムには人口の27%に相当する2650万人が何かしらの宗教信徒であり、仏教が約1400万、キリスト教は約700万人の信者がいると報告されています。
日本よりキリスト教徒が多いのはなぜ?
日本のキリスト教徒は1%とされている一方で、ベトナムのキリスト教徒は700万人と、総人口の約10%を占めます。加えて、先述したサイゴン大教会が市の中心にあるなど、ベトナムはキリスト教と密接に関わっていると言えます。この理由は、歴史をさかのぼるとわかります。
ベトナムは、19世紀後半より、フランスの統治下だった時代がありました。欧米列強の一つで、更なる国力強化のため植民地を獲得しようとしたフランスは、当時、中国の支配力が弱まってきていたベトナムに目をつけ、1885年より60年もの間ベトナムを植民地支配することに成功しました。この期間中、フランスはカトリックを積極的に布教しました。特に、サイゴン(現 ホーチミン)はフランス植民地政府の重要拠点だったため、多くのカトリック教会や施設が建設されました。
ベトナムがフランスに支配されていたことは、フランスパンを使ったバインミーや路上カフェなどの食文化やサイゴン中央郵便局などの建築様式からも伺うことができます。
ピンクがかわいいタンディン教会
タンディン教会はホーチミン市内ハイバーチュン通りにあり、1876年にフランス人によって建築された教会です。ゴシック様式で、西洋の雰囲気を感じることができます。ピンクで特徴のある外観なので、インスタ映え間違いなしです。貸し切り車&日本人ガイド付きツアーのご用意がございますので、是非ご参加ください。
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ホーチミンのシンボル サイゴン大教会
サイゴン大教会は、フランス植民地時代の1880年にフランス人建築家によって建設されました。フランス人植民地当局がカトリックの信仰を広める目的で建設され、フランスから直輸入されたレンガが使用されていたり、前庭に聖母マリア像が立っていたりと、ホーチミンを代表する建築物となっています。
(※↑2024年8月現在、劣化による改修工事が行われています。)
今回は、ベトナムのキリスト教に焦点を当てて紹介しました。同じアジアという地域でも、宗教事情が異なる理由は、歴史をさかのぼるとわかります。市場や屋台で東南アジアを感じると同時に、教会やカフェを訪れ、西洋文化も感じることができるのはベトナムならではだと思います。
ぜひ、ベトナムで沢山のことを体験してみてください!
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