ベトナム語とホーチミンの方言
2023年5月16日更新
ベトナムの公用語はベトナム語。ベトナムは漢字で書くと「越南」と表記し、これは中国の南という意味です。もともとベトナムの土地は古くから中国が支配していたため、昔はベトナム人も漢字を使っていました。つまり、漢字文化由来の国なのです。
しかし、ご存じの方もいるかと思いますが、ベトナムは19世紀以降フランス領インドシナ時代を迎えます。このとき、フランスは中国文化を弾圧し、国字も漢字を排除してクオック・グーと呼ばれる現在の表記に変えました。
しかし、ベトナム人からすると、これは棚ぼたラッキー。漢字は習得が困難だったので、現在のローマ字に発音記号をつけた表記スタイルは、すぐに国民の間に浸透していきました。
ベトナム各地で異なる発音
日本でも地域によっては方言があるように、ベトナムもエリアによって発音が異なります。外国人がベトナム語を勉強するときは、標準語とされるベトナム北部首都ハノイの発音を学ぶこととなります。
例えば、「何時?」とベトナム語で訊くときは、「May gio?」と表記します。発音はハノイでは「マイ ゾー」、ホーチミンでは「マイ ヨー」となります。「g」の発音が北部では「ザ行」、南部では「ヤ行」なるのです。
その他にも、中部郊外は田舎町となり、北部や南部のベトナム人もなかなか聞き取れない方言を話します。
ハノイ人はホーチミン人の方言をどう思っている?
ハノイは日本の東京、ホーチミンは大阪に相当するかと思います。日本でも東京と大阪との間では不思議な確執があるかと思いますが、ハノイ人とホーチミン人はいかがでしょうか。
「語尾にヨー、ヨーと気の抜けるような発音は鼻につく」
そう応えるのはハノイ出身の男性。一方、
「親しい友達でも、なんだか距離が離れているみたい、そんな話し方と発音」
と反論するのがホーチミン出身の女性。
中には、「私はハノイの人とは絶対結婚しない」、「ホーチミン人はうるさくてかなわない」と敵意むき出しのベトナム人も多くいました(汗)
まあ、そこらへんは日本も変わらないですよね。外国人には分からない異なる地域との確執というのは、はたから見るだけなら興味深く、おもしろいものがあります。
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