狂犬病による死者が45%増加:ベトナムの現状と対策
2024年8月6日更新
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今年1月から7月にかけて、ベトナムでは狂犬病による56人の死亡が報告され、前年同期比で45%増加したと保健省が発表しました。ダクラク、ザライ、ビントゥアン、ゲアン、ベンチェ、ロンアン、タイニンの各省が特に多くの死者を出しています。
保健省によれば、狂犬病は過去数年間、はしかやCOVID-19に次ぐ主要な死因の一つとなっており、致死的なウイルス性人獣共通感染症であると警告しています。ナショナル衛生疫学研究所のチャン・ニュー・ズオン副所長は、狂犬病は治療不能だがワクチン接種で予防可能だと強調しました。
人が狂犬病で死亡する主な原因は、犬や猫に咬まれたり引っかかれたりした後、即座にワクチンを接種しなかったことです。疫学調査の結果、多くの患者が自分のペットが狂犬病に感染していないと勘違いをし、予防接種を受けなかったことが判明しています。また、誤った治療法を選んだ結果、死亡に至るケースも見受けられました。
さらに、一部の子供たちが犬に咬まれたことを親に伝えず、予防措置を受けられなかったことが原因で亡くなっていルコとも判明しています。ズオン副所長は、子供たちが犬に咬まれた場合、傷の程度に関わらず親に報告するよう教育する重要性を強調しました。
保健省はまた、狂犬病を治療できると主張する違法な医療従事者に対して罰則を提案しています。動物保健部は、犬の正確な数が不明であるため、現在の犬の狂犬病ワクチン接種率が58%にとどまっていると指摘しました。多くの省では30%未満の接種率にとどまっており、狂犬病予防に大きな課題をもたらしています。
保健省は、ペットの予防接種を怠ったり、自由に放し飼いにする飼い主に対して全国的な制裁を検討中です。毎年、ベトナムでは約50万人が犬に咬まれており、その予防治療費は約20兆ドン(約79.5百万米ドル)に上ります。
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