クチトンネル半日観光(昼食付)に行ってみた
2023年5月16日更新
目次
ホーチミンから北西へ約70km走ったところにあるクチ県は、ホーチミンの郊外。ベトナム戦争時には枯葉剤が散布された場所として、そして南ベトナム解放民族戦線によって巨大な地下トンネルが掘られたところとして知られています。
今回はホーチミン旅行における人気ツアーの「クチトンネル半日観光ツアー」に参加しました。
当ツアーの魅力
クチトンネルのツアーはどの旅行会社でも扱っている定番どころです。当ツアーの魅力は半日ツアー。クチトンネルのほか、メコンやカオダイ教総本山がセットになっている1日ツアーもありますが、いずれもアウトドアなため、かなり体力が必要です。
特に乾季の時期は猛暑が続くので、午後はホテルに戻るなりカフェで落ち着くなり、自由にできる半日ツアーがおすすめとなります。
「郊外ツアーに参加したいけど、ホーチミンの市内観光もじっくりと楽しみたい!」という方は、こちらの半日観光ツアーに参加するといいでしょう。
ご予約時の注意点
※代金は当日ツアーガイドにお支払いください。米ドル、日本円、ベトナムドン対応。
日程
8:00:ホテルロビー集合(スタッフが宿泊先ホテルまでお迎えにあがります)
ホテル出発 ※乗り合い車で目的地まで向かいます。
9:30:クチトンネル到着
11:30:クチ発
13:00:昼食後ツアー終了
ホテルまでお送りいたします。
お疲れさまでした。
※当日の交通状況や天候によって、スケジュールは流動的となる場合があります。
※昼食なしのツアーに参加された方は、ホテル送迎にて終了となります。
8:00~出発
クチトンネルまでは混載車で向かいます。現地ガイドが送迎に来ますので、ホテルロビーで待機していてください。ガイドは茶色の服を着ているので、見つけたらこちら側から声をかけるのもいいですし、待っていれば向こうから必ず見つけてくれます。ガイドはプロなので!
移りゆく車窓の風景
ホーチミンはベトナム最大の都市です。ここ10年で著しく発展し、近代的な高層ビルからお洒落なブティック、ショッピングセンター、高級マンションが建ち並ぶようになりました。まるで自国の発展を象徴するかのような町並みが続きますが、車で60分も走れば……、
御覧のような緑に覆われた田舎風景に景色は移り変わります。自然豊かで素朴な町をベトナムにイメージしていた方は、郊外に足を延ばしてみるのがいいでしょう。きっと想像に違わない風景を眺めることができるはずです。
9:30~クチトンネル
クチトンネルに着いたら、まずはベトナム戦争、そしてクチトンネルに関してのお勉強の時間。画面に映し出されるのは当時の貴重な映像。クチトンネルで生活する人々の様子を見ることができます。日本語による解説付きです。
クチトンネルは全長250km以上にも及び、「どんな科学者が集まっても再現するのは不可能」と言わしめたほど、長く複雑な構造となっています。
ブービートラップを知る
クチトンネルは歴史に残る陸上戦が繰り広げられた場所。ベトナム軍人(ベトコン)は地の利を生かしたゲリラ戦を展開し、米軍を撤退に追いやることに成功しました。
そこで活躍したのが、皆さんも聞いたことがあるかと思いますが、「ブービートラップ」です。例えば写真上のこちら。実際は地面と見分けがつかない色で作られ、忍者屋敷さながらの回転床となっています。
もし誤って踏んでしまうと……、
地面が抜けて御覧のように串刺しに……。もちろんこれだけでは致命傷にも至りません。しかし、それで十分。なぜなら、針にはコブラの猛毒が塗られていて、刺さったら毒が体に回り、20分~40分で死に至ります。
また、ブービートラップの本質は致命傷を与えるのではなく、相手を身動きできなくして、仲間同士足を引っ張らせるというものです。と、こんな説明もユーモア交えて解説してくれるガイドはさすが! 戦争の知識がない子供でも、まるでテーマパークのような感覚で楽しむことができます!
道に迷わないように……
ガイド「絶対に私から離れないようにしてくださいね」
参加者「どうしてですか?」
ガイド「この周辺は、まだ発見されていない地雷がたくさん埋まっているからです!」
参加者「えっ!!!?」
実際のところは分かりませんが、このクチにはいまだ撤去されていない地雷が多数あるのは事実です。農家の人が畑を耕していたら、誤って地雷を踏んで……、といったことも起きています。
はぐれたら大変なので、きちんとガイドと一緒に行動してくださいね。
ベトコンだからできた戦術
ベトナム軍(ベトコン)と米軍のゲリラ戦でベトナム軍が有利に立てた要因はなんだと思いますか。
それは『体格』の違いです。体型の小さいベトナム軍人は、小さな穴に身を隠して、米軍を背後から狙うことができました。
こんな具合に。この穴は現在ほとんど埋まっていますが、一部は観光客向けに一般公開されて、観光客も体験することができます。
ただし、小さな子供はすっぽりと落ちてしまうので入ることはできません。その代わりにスタッフさんと記念撮影をしておきましょう。
ダミーのトンネルも
米軍はこちらの穴を見て、「これがやつらが隠れている巨大トンネルの入り口に違いない!」と考えます。そして、恐る恐る中へ入ったところを、ベトコンが待ち伏せして一斉射撃!
こちらは米軍の体型でも入れるように作ったダミートンネル。実際のトンネルは米軍では入れないほど小さな入口でした。ゆえに、米軍はベトナム軍が作った巨大トンネルの存在は知っていたものの、攻略することはかなわかなったのです。
ベトコンたちと記念撮影も
ベトコンとは南ベトナム民族解放戦線に参加した軍人を米軍が呼んだ蔑称ですが、現在は差別用語とはみなされていません。そんなベトコンの模型は敷地内の随所にありますので、彼らと写真を撮ることができます。
こちらの戦車は米軍のもの。地雷を踏んで動けなくなった実物です。主砲を持ち上げたり、戦車に乗って記念撮影をすることができます。
ライフルの試射
敷地内ではライフルの試射ができるエリアがあります。射撃場に近づくにつれて、遠くからでも銃声が聞こえてきます。参加者は必ずイヤープロテクターをつけてください。
ツアーに参加されたお父さんは、漫画『ゴルゴ13』のファンのようで、ゴルゴの愛用していたM16を選んでいました。
こちらの的に当てることができれば、景品がもらえるようです。
お父さん曰く「なかなかの反動だった」とのこと。満足された様子でした♪
クチトンネルに潜入
ツアー参加者は5種類のクチトンネルを体験することができます。20m、40m、60m、80m、100mから選ぶことができ、最初は一番短い20mで、その後は好きなコースを再び歩くことができます。
ただし、運動不足の世の大人たちは、20mでほぼ体力を使い切る様子……。内部は暗く、狭く、大人はかがみながら歩くことになりますので、相当体力が必要です。
一方お子さんは元気一杯。まさかの2度目の体験までしていました。恐るべし……。
当時のクチトンネルは、トンネル内部で生活できるように食糧庫や厨房、寝室に作戦会議室、映画館までありました。
11:30~クチトンネル終了
最後はお茶タイムを楽しんで終了となります。当時ベトコンが保存食として食べていた芋を試食することができます。腹持ちがよく、塩唐辛子に付けて食べると意外とおいしくいけます。現在ではおやつ感覚で食べられています。
13:00~昼食&ツアー終了
クチトンネルを後に、車は再びホーチミンへ。当ツアーは昼食付きなので、ホーチミン市内中心にあるフォーのおいしいお店へガイドが案内してくれます。
その後、お店で解散することもできますし、ホテルまで送迎してもらうことも可能です。
ホーチミンに戻ってきた頃には、かなりクタクタになっているので、一度ホテルで休んでから再び市内観光に出かけるのもいいかと思います。
クチトンネルの半日ツアーは旅行会社の人気商品。確実に押さえておきたい観光名所の一つでもあるので、参加される旅行者は、日本を発つ前に事前予約しておくといいでしょう。
クチトンネル半日観光ツアーの詳細
ツアー名 | [SGNH03]クチトンネル半日観光(昼食付) |
---|---|
催行会社 | サザンブリーズ |
料金 | 4400円/人 ※料金は目安となります。当日の為替によって、若干変動がある場合がございます。 |
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