10月20日は「ベトナム女性の日」男性陣は忘れたら大変!?
2023年5月15日更新
ベトナム人女性にインタビュー
あなたにとって女性の日とは?
日本には浸透していませんが、毎年3月8日は「国際女性(婦人)デー」、いわゆる女性の日と設定されています。日本ではバレンタインデーがビッグイベントのため、女性の日が根付かなかったのかもしれませんね。
ちなみに、ベトナムでは3月8日だけではなく、10月20日も女性の日となっています。ベトナム人にとっては、バレンタインデーよりも重要なイベントなだけに、その日より一週間前ほどから、通りは非常に盛り上がります。
女性の日はどんな日?
女性の日は、厳密には女性の平等性を訴える日ですが、現在では「日ごろの感謝を込めて、男性が女性に贈り物をする日」として認知されています。ですので、女性の日は何も恋人だけのためではありません。学校では男子生徒が仲のいい女子生徒や、お世話になった女性教師に花束を贈ることでしょう。会社でも同じです。男子社員が女性社員に花束を贈ることもあります。
道には多くの花売りが
女性の日の一週間ほど前から、通りや市場では花束を売る露店が現れます。当初はバラが王道でしたが、最近ではダラット産の色とりどりの花々が売りに出されるようになり、通りは一変華やかに。
大学の近くでは、お小遣いを稼ぎたい女性学生たちが道端で花束を売っている光景も、毎年の恒例です。この時期にホーチミン旅行に訪れた方は、普段とは少し異なる、ピンク色の雰囲気を感じ取ることができるでしょう。
ホーチミンの町は夜まで賑わう
10月20日の女性の日当日は、朝から深夜まで通りはどこも大混雑。ベトナム人の若者はみんな中心の1区界隈で過ごすので、大変な渋滞が予想されます。そこで、「ベトナム人はどこに行くのか?」という素朴な疑問が生まれます。ベトナム人のお決まりデートコースは、「映画」、「カフェ」、「公園」の3つ。夜には4月30日公園、9月23日公園、グエンフエ通りの歩行者天国などがベトナム人で賑わいます。
また、日中は恋人と過ごし、夜は気の合う友人と合流して、ビアクラブやカラオケに行くのも彼らの定番コースとなります。
近年のベトナム人彼氏の悩み
上記では女性の日は一般的に花束を贈る日と紹介しましたが、近年、花束だけでは満足しないベトナム人女性も増えてきた様子。「彼女が指輪が欲しいって言ってきた。でも、まだ学生だからお金がない……」
「夜景が綺麗なルーフトップバーに連れていかれた……カクテル一杯20万ドンは正直きつい」
「花束をあげて喜んでくれました。でも、イヤリングもせがまれました……」
こんなベトナム人男子の声が聞こえてきました。女性の多くはプレゼントにもらって一番うれしいのは花束と答えます。しかし、「花束だけでは物足りない」という本音もあるようです。いまどきの女性らしいとも言えますが、お小遣いが少ない学生にとっては、愛を育むビッグイベントが、別れの分岐点になるかもと戦々兢々の様子もうかがえます。
男性の日がない理由
そこで女性に投げかけたい質問が、「じゃあ、男性の日はないの?」ということ。女性がもてはやされる日が年に二度もあるんだ。男性がもてはやされる日があったっていいじゃないか。そう考えるのはベトナム人男性も同じ。しかし、ベトナム人男性は、そのような質問をすることはありません。なぜかというと、女性から返ってくる応えはいつも決まっているからです。
それは、「女性の日以外が男性の日」というもの。
歴史を振り返ってみても、常にたくましく生きるベトナム人女性。ベトナム人男子の台頭は、今後も期待薄のようですね。
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