数々の賞を受賞するダンセンターとは?校長LINHにインタビュー
2023年5月15日更新
タオディエンの一角にダンススタジオを持つ校長のLinhさんのダンスレッスンに参加させてもらいました。
身体中を使って表現するLinhさんのダンスに圧倒されながらも、参加者全員が終始ダンスを楽しみレッスンは終わリました。
2区のタオディエンの閑静な通りに佇むダンススタジオ「Dan Center(ダンセンター)」は、「Dance For All」を使命に、大人も子供も初心の方にも。全てに人のためのダンススタジオです。
ダンセンター校長のLinhさんについて
Linhさんは、フランスとベトナムのハーフで、フランスで生まれフランスで育ちました。
母親がダンススクールの校長先生で3歳からダンスを始め、物心ついた頃には様々なコンペティションに参加し、数々の賞を受賞した経歴を持ちます。
順調にダンスの道を進むだったはずですが思春期の頃、「ダンスは誰のためのもの?」と悩み始め13歳から17歳の頃ダンスから離れる事になります。
母の為?誰のために私は踊っているのか。と疑問を持ちはじめたのです。ブランクの経験も持つ彼女ですが、ベトナムでビジネスパーソンとして、ダンスの講師として再活躍を果たした彼女のダンスの価値観を知るべくインタビューしました。
彼女にとってダンスとは?
Q・ベトナムでダンススクールを始めたきっかけはなんですか?
私がベトナムに来たのは2001年今から19年ほど前のこと。
当時は、踊れるスタジオも少なくきちんとダンスを学べる場所はほんの数箇所しかありませんでした。それに、ダンススタジオも限られていました。
踊れる場所を探して、フランス人学校でダンス教室をしたり、ストリートチルドレンにダンスを教えたりしていました。
徐々に口コミから生徒が増え、そして、生徒全員が練習できる場をやっと開くときがきたと感じました。
私はフランスで育った為、ベトナムの文化のことはわかりません。数年間、数か所でダンスを教えながら、ベトナムの文化やビジネスについて勉強する必要がありました。
今では、ダンセンターは800人の生徒が学べる大きな学校と成長しました。
素晴らしい人々の出会いが自分の支えとなり自信を与えてくれたことに感謝しています。
Q・ダンセンターは簡単にいうとどんなスタジオですか?
フランスで訓練を受けた私の使命は、私が学んだ「教育法」を提供することですが、Dancenterの使命は、「すべての人にダンス」を提供することです。
子供から大人まで、初心者から上級者、専門家まで、私たちの素晴らしい教師陣は、温かい思いやりのある雰囲気の中で、すべての生徒が自分のペースで挑戦することを奨励しています。
個々の学生の身体とスキルを尊重し、メンタル面も含めてサポートします。
「完璧なダンサー」を作り上げるのが全てではないということです。
ダンセンターの特徴
ダンセンターはクオリティを重視したダンススタジオで2つの特徴があります。
ひとつは、先生の質を重視しています。もうひとつは、ダンスコンペティションに毎年参加することで、目標を持たせ、練習のモチベーションを維持しています。
私たちはプログレスを重視していて、ダンスと共に成長していくことを目的としています。そのため、長い期間にレッスンに参加してもらうことをお願いしています。
初心者から上級者まで、さまざまなレベルがあり、あらゆる生徒の能力に対応できます。また、クラスの生徒の数は制限があります。
私たちの教師陣は、生徒一人一人に焦点を当て、生徒の能力を育成し、現実的な目標を達成し、自分に誇りを感じられるようにします。
Q・講師陣について教えてください。
わたし達の講師は経験豊富で献身的で情熱を持った人たちです。ダンスは単なる身体運動ではなく、自分の身体の能力を理解し、動きを通して自分を表現する方法を学ぶことです。
講師は、フランス、イギリス、カナダ、デンマーク、スイス、そしてベトナムと世界各国の講師がいます。
その講師陣のひとりに、ジョン(John Huy Tran)がいます。ジョンは、パフォーマンスと教育に情熱を持つカナダのダンスプロフェッショナルです。アーティスティックディレクターであり、URBAN DANCE GROUP(UDG)の共同創設者でもあります。ジョンはナショナルダンスカナダとランドルフアカデミーで学び、ジャズ、バレエ、コンテンポラリー、ヒップホップ、ミュージカルシアターに専念しました。
テレビジャッジ、振付師、ダンスプロデューサーとしての彼の役割が認めらています。Dancenter Vietnamで彼は講師としても働いています。
Q・ダンスコンペティションについて教えてください。
ダンスコンペティションは去年はバンコクで開催されました。参加者は1200人の大きな大会です。ダンセンターではジュニア(10才から17才)が参加しています。
海外に団体で参加するため10才くらいからが妥当ですが、才能があって9才で参加した子もいます。まず、ダンセンターがメンバーを選びます。ソロとグループのチームがあります。
選抜後、1週間に10時間から12時間くらい練習します。
そのダンスコンペティションで、私たちは数々の賞を受賞し、生徒のモチベーションに繋がっています。
ダンス大会はレベルが高いのですが、たくさんのメダルをもらえました。ヒップホップ、タップダンス、コンテンポラリーダンスなど、様々なジャンルで賞をもらいました。
Q・何歳からダンスを始めるといいと思いますか?
一概に何歳がいいとは言えませんが、クラシックダンスには、ジャズやワルツなどすべての基礎が入っているので7歳くらいから始めてもいいと思います。
もちろん7歳より下のクラスもあります。それについてはテクニックよりもダンスを楽しんでもらうことを大事にしています。
またサマーキャンプでは4歳からのクラスがありアクロ、バレー、ジャズ、ヒップホップのコースに加えて、ゲームやアートクラフトなども含まれています。
プロの経歴を見てみると3歳から始めたという人も多いですが、中学生くらいから始めて活躍している人もいます。
アメリカで一番大きい賞をとった女の子は、14歳からダンスを始め16億人のダンスショーの1位になりました。
子供から始めると多くのチャンスがあると思います。でも、それが全てではないと思います。
ダンスの技術は料理の材料であって、それをどう表現するか、自分の感情をどう表現するかが大事です。
もし技術面やメンタルで限界を感じた時には、他のダンスをしてみたら?と提案をすることもあります。
テクニックに集中ばかりしてはいけないし、何より精神的にサポートする事は講師として重要な役目だと思っています。
Q・ダンスと一緒に始めるといい運動はありますか?
ダンスの練習でいっぱいいっぱいじゃないかな(笑)。ダンスは一人でも練習できるし、グループで練習もできます。ダンスは、マラソンの筋肉の使い方やヨガの筋肉やアーティスティックや感情を入れ込んだり、全ての要素が入っています。ダンスをおすすめします。それでも何かを勧めるとしたら、体の線や肩のラインの位置などが意識しスピード感や呼吸法、先をイメージできるようなスポーツがいいと思います。「空手」や「柔術」、「合気道」などの総合格闘技(マーシャルアーツ)がいいと思います。
Q・LINHさんにとってダンスとは?
言葉は話す時に言葉を出します。ダンスも言葉のひとつであって、言語を選ばずにコミュニケーションがとれます。ダンスは私にとって共通の言語のようなものです!
Q・最後に子供たちにひとこと
「 Believe in yourself work for it 」
自分を信じてそれをしてください!私たちはそれを全力でサポートするでしょう。
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