ベトナムのサッカー熱がすごい!
2023年5月15日更新
歴史的快挙!
2018年1月23日、23歳以下の選手たちで行われるサッカーのU23の準決勝が中国で行われ、ベトナムは見事カタールに勝利し、決勝へのコマを進めました。
ベトナムと縁もゆかりもない方からしたら「へぇ~」程度の話題かもしれませんが、これはベトナム初の歴史的快挙だそうで、決勝進出が決まった瞬間、ベトナムの街並みはこれまでにないほどの熱気と盛り上がりに包まれたのです…!
準決勝戦当日、何も知らなかった私は見事に帰宅するタイミングと 全国のサッカーファンにより街中で繰り広げられたパレード(?)が被ってしまい、目を疑うほどの熱狂ぶりを目の当たりにすることができました。
「なんで、みんな持ってるの?!」
と突っ込みたくなるほど、ベトナムの国旗を掲げてバイクに乗った人々がどこからともなく大通りに集まってきて、道はすぐに渋滞パニック。
(国旗は、道のいたるところで手売りされていました。)
前の人がただバイクを運転し、後ろの人が国旗を振り回したりラッパを吹く、という役割分担が主流のようでした。
画面では伝わりませんが、そこらじゅうでラッパを吹いたり叫んだりしているので、めちゃくちゃうるさいです
パニックで全く進まない交差点。
興奮のあまり誰も信号も守らないので、交差点が詰まってしまいました。警察も手の施しようがありません。
車でパレードに参加!
このために家から車を出したのでしょうか。。車から身を乗り出して参加する姿もちらほら見られました。
こんな感じで街中は大フィーバー。
この盛り上がりは真夜中まで収まりませんでした…
フェイスブックを見たところ、この盛り上がりはホーチミンだけでなく、なんとベトナム全国で行われていたそうです。
日本でも同じような現象が渋谷のスクランブル交差点で行われているのをニュースで目にしたことがありますが、それが一ヶ所だけでなく国全体で起こったと考えるとベトナム人がどれだけ喜んでいるかが伺えます。
迎えた決勝戦
そして、1月27日、国を挙げた応援ムードの中行われた決勝戦。ベトナムはウズベキスタンと戦いました。
ホーチミンのウォーキングストリートには巨大モニターが設置され、人々は固唾を飲んで試合の様子を見守ります。
モニターが設置されたウォーキングストリートはとても混雑していたようですが、普段は朝から晩までバイクで混雑しているホーチミンの道は驚くほど静まり返り、いつもならあいているはずのお店もサッカーを観るために店仕舞いしていました。
「準決勝であれだけ盛り上がっていたけど、決勝で負けたらどうするの…?!」
と不安に思ったのは私だけではないはず。
そして決勝戦ではその予感が的中し、ベトナムはウズベキスタンに負けてしまいました…
ベトナム人はショックのあまり大人しく家でぐったり…
しませんでした。
試合終了直後は、街は静寂そのものでした。
途中までは点が入ったりするたびに「うおーーーーー!!」「イエス!!イエス!!!!」と叫び声や悲鳴が街の四方八方から聞こえていたのに、
あえて中継を見ていなかった筆者も、あまりの突然の街の静けさに
「あ、負けちゃったんだ…」と気付いてしまったほど。
しかし、試合終了から30分、1時間と経つと次第にどこからともなく聞き覚えのあるラッパの音が聞こえてきました。
そして試合終了から2時間後。
街は準決勝の時以上の盛り上がりを見せていました。
「決勝は負けてしまったけれど、よく頑張った。ベトナム万歳!万歳!」
と言わんばかりに人々は旗を掲げて太鼓を叩きながら嬉しそうに街中をバイクで走り回っていました。
自国愛が強い国民性
今回のようにベトナムの国全体が目に見えて大盛り上がりする瞬間、というのはベトナム人でさえあまり見たことがないそうで、
今回の歴史的瞬間を通じて改めてベトナム全体の自国愛の強さとサッカー人気を知ることができました。
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