ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

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2024年6月6日更新

イギリスの著名な作家マーク・レイヴンヒルによる戯曲「Pool (No Water)」がついにベトナムで初公演されます。この物語は、成功と嫉妬、友情の脆さをテーマにし、有名なアーティストが事故に遭い、その友人たちが彼女の苦しみを自分たちの芸術作品にしようとするーー。

今回の公演では、ベトナム人俳優2名とベトナムで活躍する中谷あかりさんが出演するということで、どんな内容か舞台練習が佳境に入る中、特別にお話を伺ってきました。

「Pool (No Water)」ベトナム初公演!中谷あかりさんにインタビュー

ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

ホーチミン観光情報ガイド(以降 HCMCG): こんにちは、本日は「Pool (No Water)」がまもなく公演されるということで、役者の中谷あかりさんと、プロデューサーのアーロンさんにお話しを伺いたいと思います。

まず、「Pool (No Water)」のストーリーについて教えてください。

あかり: 「Pool (No Water)」は、成功と嫉妬、友情の脆さをテーマにしています。有名なアーティストが事故に遭い、その友人たちが彼女の苦しみを自分たちの芸術作品にしようとするという、非常に感情を揺さぶる内容です。

「Pool (No Water)」に出演することになったきっかけを教えてください。

あかり: 映画上映会に行っていたときに、Tamさん(今回出演)にアーロンさんを紹介していただいたのがきっかけです。その後ビデオテープをアーロンさんに送り、出演が決まりました。

HCMCG: あかりさんの今回の役を教えてください。

あかり: 実は、いただいた台本に名前もセリフも書かれていないところから始まったんですね。台本が小説のようになっていて、その過程で役の特徴をそれぞれ探っていきました。私の役は、最も落ち着いた性格で、心の寂しさと承認欲求を満たすために異性の注目を惹こうとする女性です。成功したいけどしきれていない、落ちぶれたままの人生に対する大きな不満を抱えている役です。

HCMCG: 今回3名の役者の性格を教えてください。

あかり:

1人は、ドラッグに依存してしまう

1人は、友情と仲間から外れる恐怖

1人は、心の寂しさと承認欲求

という役になります。

アーロン:英語では、”an actor creates a role(俳優が役を作り上げる)”と言いますが、特に今回の舞台に関して、役者が自分で役を作り上げるというのがかなりしめています。3人の役者は”an actor creates a role(俳優が役を作り上げる)”を始めからできていました。

ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

HCMCG: 3人をキャスティングしたことについて

アーロン:私たちがやっていることの意味、つまり演劇をすることの意味、そしてこの劇そのものの意味に共感する人です。演劇で、あまりお金を稼げるわけではありませんので。すべての条件を満たす人を見つけるのは非常に難しいのですが、驚くべきことに、私たちにはそのような人たちに巡り合いました。

アーロン:この物語は、俳優たちが自分たちの友人に嫉妬しているという話です。そして、それは彼らが人生やキャリアで望む成功を手に入れられないことに関する物語です。それが面白かったんです。というのも、これは、アーティストについての話なので、実際のアーティストや俳優をキャスティングすることが興味深かったんです。現実と舞台を組み合わせて、それを独自の方法でミックスさせることでした。それは、監督の一つの戦略でもあったと思います。現実でも役でも彼らは俳優なのです。

ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

HCMCG: 役作りは台詞や名前がないところから始まったということですが、嫉妬などの表現をどのように作り出しましたか?

あかり: 私の場合は、Youtubeを始めたり役をもらったりする中で、何かを作ったり表現をしたりするのが評価をしてもらうというのが今の自分の生き方と重なる部分がたくさんあるなと感じています。その中で、 ベトナムに来る前も含めて、今までの辛い経験や悩みもあったんですが、自分の中で蓋をして生きていきたところがあったんですが、その蓋を開けて、その時の感情を思い出して一つづつ思い出して役を重ねて表現していったことがあります。

HCMCG: 中谷あかりさんのYoutubeで、映画「Em Va Trinh」の際に、言語(ベトナム語)の壁を感じたとおっしゃっていました。今回英語での舞台演技について、「Em Va Trinh」と比べてどう感じていますか?英語での演技において、言葉のニュアンスや文化的背景をどのように理解し、表現していますか?

あかり: 自分の中で、ベトナム語より英語の方ができるなと思っていたんですが、今回の舞台で英語がまだまだだというところはありました。映画「Em Va Trinh」の時は私一人外国人だったのですが、今回はそういう言い訳はできないのでそういうプレッシャーはあります。全員がネイティブではない中で、表現の仕方はわからないところはあったので、そういうところは監督に確認して理解するように努めました。

アーロン: ネイティブスピーカーにとっても、台本の中には理解しにくい部分がたくさんあると思います。登場人物がいない一つの文章で書かれている部分もありますし、説明が不足している箇所も多いです。何が起こっているのかを理解するためには、自分で推測する必要があることもあります。

HCMCG: ジョン監督が特に意識していること、または演技においてどのような特徴がありますか?

アーロン: そうですね・・。「physical theater」について話していませんでしたね。監督のジョンは、ロンドンで設立された先駆的なphysical theaterの一つであるFrantic Assemblyに所属していました。Frantic Assemblyは、2007年にphysical theaterのパイオニアとしての地位を確立しました。ジョンはこのグループの一員でした。

あかり: フィジカルシアターの特徴というのは、普通にセリフを話すだけでなく、体の動きを使って感情を表現することです。ミュージカルのように歌うこともなく、ダンスのように決まった動きをすることでもなく、感情を指の動きなどで表現します。動きから感情や演者が感じていることを観客に伝えることができます。

ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

アーロン: ベトナムは非常にオープンな国であり、すべての産業が過去25年間で新たに始まったため、演劇の分野でも同様のチャンスがあると言えます。昨今どこの国でも演劇を行うのは非常に難しいですが、ベトナムのようなオープンな国では新しい形の演劇を試みる機会があります。physical theaterの先駆者の一人であるジョン監督がベトナムに惹かれた理由の一つは、この国で新しい演劇形式を実践できるからだと思います。他の多くの国では難しいかもしれないことが、ベトナムでは可能であるからです。また、ベトナムの文化や芸術は急速に発展しており、新しいアイデアや形式が歓迎される環境があります。これにより、physical theaterのような新しい演劇形式も受け入れられやすくなっています。このような背景から、ジョンはベトナムでの活動に大きな可能性を感じたのでしょう。

ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

HCMCG: 作品の中で最も共感できる、または最も挑戦的だったシーンはどれですか?その理由も教えてください。

あかり: 共感する部分はたくさんあって一つ選ぶのはとても難しいのですが、”自分にとっての挑戦となるシーン”は怒りと悲しみと喜びが混じった感情を全身を振り絞って表現するシーンです。ちょうどこの前撮影に来られた時のシーンなんですが、普段私は人前で大きく感情を見せる方ではないので、その強い感情を伝わるように表現できているかな、というところが自分にとっての挑戦でした。人が失敗するのを見て、仲間であるからすごく大変な事件が起きてそれに対して怒りもあるし、悲しみもあるんですが、嫉妬心もあるから同時に喜んでしまう。というような人間の黒い部分を表現したところが印象に残るシーンでした。

ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

HCMCG: 観客にこの作品を通じて伝えたいメッセージは何ですか?

あかり: メッセージというか…「成功とは?幸せとは?あなたにとってどのようなものですか?」と問いかけたいです。

HCMCG: アーロンさんは?観客にこの作品を通じて伝えたいメッセージは何ですか?

アーロン: Jhon監督にとっては、観客に伝えたいメッセージはないと思うんですよね。どっちかというと、Jhon監督の個人的感情にアプローチするような作品かなと思います。そして、Jhon監督がよく言っているのは、観客それぞれが受け取るメッセージは違うはずだ。それを終わった後にみんなで話してほしい。と・・・。

私にとっては、タイトルにもある「pool no water」プールってそもそも水がないと意味がないもの何も役に立たないものじゃないですか。人生はこうあるべきだ、正解はこの道だというところに対して外れた時に、人々はそれをどうするのか。受け入れるのか、それとも逃げるのか、それでも挑戦するのか。そこに対して訴えかける作品かなと思います。

HCMCG: 最後に、次に挑戦してみたい役や作品はありますか?

あかり: そうですね。私のスタンスとしてはできる限り挑戦したいです。あえていうとするなら、1作品目は国をつなぐ作品、2作品目は人生や人間関係の作品だったので、また文化や人生などをテーマにした作品に挑戦できたら楽しいですね。あとは、体を動かすのが好きなのでアクションとかにも挑戦してみたいです。

インタビューまとめ

「The Pool (No Water)」は、その独特なアプローチが非常に印象的でした。台本には名前もセリフもなく、小説のように書かれており、役者たちは過去の辛い経験や悩みを思い出しながら役に重ねて表現しています。

この作品は観客が個々に「何を思うか」を問いかけ、人生やキャリアの正解に外れたときにどうするのかを考えさせます。挑戦的なシーンが多く、役者たちの感情の振り絞りが見どころです。

特にフィジカルシアターがベトナムでどのように受け入れられるかが注目されます。ベトナムの文化や芸術は急速に発展しており、フィジカルシアターのような新しい演劇形式も歓迎されています。この舞台を通じて、観客は新しい視点や深いメッセージを感じ取ることでしょう。

中谷あかりさんは今後も様々な役に挑戦されるとのことで、ますますのご活躍を期待しています!

公演の詳細については以下のリンクをご覧ください。

「The Pool (No Water)」概要

ベトナム初公演!「Pool (No Water)」中谷あかりさんにインタビュー

Pool(NO WATER) by Mark Ravenhill

Directed by Jhon Andrew Cunnington

produced by Aaron Toronto(Vietnamese Golden Kite Award for Best Feature Film)

Performed by Nguyen Lam Thao Tam / Nakatani Akari / MeA Minh Anh

公演日:6月6日、7日、8日、9日 6月13日、14日、15日

会場:5B Vo Van Tan Str,W.6,Dist.3

チケットVIP:600,000 VND 通常:300,000 VND

数量:205

言語:英語

チケット販売規定:T16 - 16歳未満の観客には適していません(強い言葉や禁止物質に関連する詳細を含みます)

チケット購入先

https://quickom.net/event/pool-no-water-1886

In partnership with DanCenter,Vietnam

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