ホーチミン市の地域と観光エリア
2023年5月16日更新
ベトナム南部ホーチミン市は国内最大の商業都市で、首都ハノイよりも経済が盛んです。年間を通して約40万人の日本人旅行客がベトナムに訪れますが、その内の8割はホーチミン旅行者と言われています。今回は、ホーチミン旅行者に知っておいてほしい、ホーチミン市内のエリアをご紹介したいと思います。
ホーチミン市は24の行政区画で構成
ホーチミン市はベトナム戦争以前は「サイゴン」という都市でした。現在でもサイゴンの名は幅広く使われており、ホテル名は不思議とホーチミンではなくサイゴンと表記されています。そのホーチミンシティは、24の行政区があり、政府公式の境界線の内側にある、いわばホーチミンの外周(郊外)にあたるのが5つの区(クチやビンチャイ)。そして、区画に名前が付けられているのが7つ。代表は「タンビン区」、「ゴーバップ区」、「フーニョン区」などです。残りの12区は、単純に数字+区。
旅行客が宿泊するエリアは?
外国人旅行客が主に宿泊するホテルがあるのは、その中でも「1区」に集中しています。他には空港が近くにある「タンビン区」、中華街チョロンがある「5区」にも旅行客用のホテルはありますが、日本人にはあまり人気がありません。
1区の中でもホテルが密集しているのは?
1区は観光の中心で、日本人御用達のホテルが並ぶのは市民劇場周辺。そしてベンタイン市場周辺の二箇所。個人旅行者におすすめなのはファングーラオ界隈。一泊1000円以下の安宿も多数あります。
事前に旅行会社でツアーを申し込んでいる方は、現地でホテルを手配する必要はありませんが、ホテルの立地は事前に確認しておきましょう。海外旅行において、ホテル選びは非常に重要なポイントとなります。
ホーチミン市内の観光エリアは?
ホーチミン市内は広いと言えど、旅行客が行くところは限定されています。
1区 - ホーチミン市の中心部
ホーチミン市内中心であり、ガイドブックに掲載されている観光名所のほとんどは1区内に点在しています。
2区 - 富裕層と欧米人の町
タオディエンと呼ばれる地区内には西洋風のヴィラが建ち、欧米人経営のレストランや雑貨、ブティックショップが並ぶ富裕層と欧米人の町。ホーチミンを旅行しながら、ヨーロッパの香り漂う町並みを散策することができます。ホーチミン市内のバイクの喧騒から逃れて、プチリゾート気分を味わいたい方におすすめ。
7区 - 外国人在住者のエリア
フーミンフンと呼ばれる外国人居住区があり、その界隈は緑豊かな公園やインターナショナルスクール、大型ショッピングセンター、高級レストランなどがあります。旅行者が想像する東南アジアの風景とは少し違った、もうひとつのダウンタウンの町並みを垣間見ることができるでしょう。
5区 - ベトナム最大の中華街エリア
ベトナム最大規模の中華街「チョロン」があるエリア。厳密には5区と6区に跨ります。日本の中華街とはまるで違う中国の下町といった雰囲気を楽しむことができます。また、仏教寺院もいくつかあり、中華系寺院、道教との混在寺院などを見学することができます。
クチ - ベトナム戦争の爪あとの残る街
ベトナム戦争時に米軍とゲリラ戦を展開した場所。激戦区となり多数の死者が発生し、また世界で認知された枯葉剤が落とされた場所でもあります。ベトコンが作ったクチトンネルは、現在では観光名所となり、プチアトラクション気分で楽しむことができます。
カフェは場所を選ばず
ベトナム旅行の醍醐味のひとつが「お洒落なカフェ巡り」。特にホーチミン市内は他の都市よりもカフェの数が多く、それだけ楽しみも増えます。異国の地のオープンカフェで、そよ風に吹かれてコーヒーブレイク……そんな時間を求めにやってくる女性も多いのではないでしょうか。
そんな女性の心を釘付けにするようなお洒落カフェは、1区だけではなく、市内どこでも見かけることができます。ネットで情報を調べて、そのカフェにお茶するためにタクシーを走らせるのがホーチミン旅行の楽しみ方。旅行者の活動圏内でおすすめのエリアは1区~4区、7区タンビン区、フーニョン区となります。
基本はタクシー、もしくはバイクタクシーで目的エリアまで行くこととなります。上記紹介したエリアはどれも片道20分以内、料金は遠くても700円程度で行けますので、同行者でシェアをすれば交通費も割安です。
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