ベトナムで出産!〜出産編〜
2023年5月15日更新
妊娠生活編に引き続き、続いては出産についての紹介をしたいと思います。
日本人からも信頼の「Hanh Phuc」病院
今回私が出産した病院は、1区と2区にクリニックがあり、本院はホーチミン市の隣にあるビンズン省に構えている、有名な産婦人科と小児科専門の病院です。
出産当日の流れ
今回私は、予定日の1週間前である39W0Dの日に、計画分娩のため入院しました。
実はもう少し早く入院したかったのですが、病院の担当医の先生から、自然に陣痛がこない限りは早くても39Wからしか認めないと言われました。
どうやらベトナムでは、保健省の決まりで、39W0Dよりも前に陣痛促進剤を打つことは基本的には認められていないようです。
入院手続き
まず、入院の手続きをします。
私は朝7:40から診察があったので、その間に主人が入院の手続きを済ませてきました。入院する部屋を決めて、40,000,000VND(約20万円)のデポジットを支払います。
ちなみに私は、一番スタンダードな個室を選択しました。
手続きが完了すると、病院のスタッフが荷物を運んで部屋まで案内してくれます。
この時、私はそのまま分娩室があるフロアへ移動。
主人と上の子は私の個室に移動しました。
出産準備
手持ちしていた朝食を済ませ、
9:00〜 NSTで胎児の状態を確認
9:30〜 浣腸
9:45〜 シャワーを浴びる
10:00〜 陣痛促進剤投与開始
このようなタイムスケジュールで促進剤を投与開始しました。
点滴タイプや、膣に直接入れるタイプなど促進剤にもいくつかタイプがあるようなのですが、私は点滴タイプのものを使用しました。
点滴中は、助産師が何度か確認しにきます。
そして1回、内診もされたのですが、これがとても激痛でした。
助産師の見立てでは、夕方までには生まれると思う、と言われました。
10時以降、1時間ごとに1センチずつ、子宮口が開いて行きました。
お産を進めるために、部屋の中を歩くように言われたので、点滴をしながら部屋の中を歩いたりスクワットしたりしました。
15:00〜 分娩室へ移動
子宮口が4センチ開いたので、無痛分娩の麻酔をするために分娩室に移動しました。
ただ私の時は、麻酔科医が多忙だったようで、その場で1時間待機させられ、じわじわくる陣痛に耐えていました。
16:00〜 硬膜外麻酔
ようやく麻酔医が到着し、背中を丸めて麻酔を打ちました。
無痛分娩の失敗事例などを見てしまっていたのでドキドキしていましたが、
一瞬で注射が終わり、背中にじわじわと薬が入って行くのがわかりました。
麻酔は、一定の時間間隔の中で、自分が必要と感じたときに手元のボタンを押して
薬を流して行くスタイルでした。
17:00すぎ〜 医師登場
いよいよゴールが見えてきたのか、助産師たちが赤ちゃんを取り上げる準備をし出します。
それと同時に担当医が登場。
どんどん痛くなる陣痛を抑えるために麻酔のボタンを押そうとしましたが、
最後にいきむ力を残しておくためか、この時点で麻酔のボタンを取り上げられました。
17:30すぎ〜 出産
ついに、出産!最後の30分は本当に無痛分娩だったのか?というくらい激痛でしたが、
無事に赤ちゃんの産声を聞くことができました。
30回くらいいきんだような気がします。。
でもとにかく無事に生まれてよかった!
生まれた直後からカンガルーケアで赤ちゃんはずっと胸の上。
その間に医師による胎盤の処理や会陰の処置が行われました。
20:00〜 入院する病室へ移動
母体や赤ちゃんの経過観察が2時間程度済んだ後、病室へ移動します。
上の子の時、日本では車椅子に乗って移動したのですが
今回はベットに乗ったまま移動するスタイルでとても楽でした。
朝食以降何も食べていなかったので、お腹ペコペコでしたが、そのタイミングで病院食のおかゆが出てきました。
疲れた体にベトナムのおかゆが染み渡りました。
出産当日は、主人も上の子も病室に宿泊しました。
(コロナの影響で今は宿泊できないようです)
入院中の生活
この病院では、通常、出産日から3泊4日入院します。
入院期間中は、
・母体のチェック
・赤ちゃんのチェック
・朝昼晩の食事
・軽食の提供
・夜間の赤ちゃん預かりのサービス
・母乳指導
を受けることができます。
夜間の赤ちゃん預かりは本当に助かりました。
哺乳瓶・粉ミルク・着替え・おくるみ を用意してナースステーションに連れて行くと、
朝まで預かってくれました。
そのおかげで夜はゆっくり寝ることができました。
夜間以外は基本的には母子同室。赤ちゃんと水入らずの時間を過ごすことができます。
食事は基本的にベトナム料理ですが、どれも美味しかったです。
毎日、おやつの時間に牛乳と韓国海苔が配られるのも、新鮮でした。
出産当日の流れ
医師による最後のチェックが終わり次第、退院することができます。
支払い完了後、母体や赤ちゃんに使用する薬を薬局で受け取ります。
会陰の痛み止めや、赤ちゃんのおへそを消毒するための薬をもらいました。
ちなみに、入院当日に40,000,000VNDデポジットをしましたが、
結局トータルの支払いは、入院費用や出産費用、そして薬の費用も含めて
50,000,000VND弱(約25万円くらい)でした。
日本で出産した時は、都内だったこともあり約60万円くらいかかったので、
とても安いな〜と感じましたが、ベトナムの病院の中では国際病院ということもあって高いようです。
通訳サービス(ウェルビー)を利用
今回の妊娠、出産に関してなくてはならない存在だったのが、ウェルビーという通訳のサービスです。
担当医はもちろん英語が通じますが、助産師はベトナム語しか伝わらない場合も多く、
細かい症状などを伝える場合にも通訳がいてくれて非常に心強かったです。
以上が、私の出産体験記です。
コロナ禍で日本に帰ることができず、出産に不安もありましたが、
終わってみればとてもいい経験になりました。
今は、赤ちゃんの検診で同じ病院に通い、予防接種もそこで行っています。
今後、ホーチミンで出産される方の参考になれば嬉しいです。
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