フランス人が作るフランス料理がこんなにリーズナブル!でも味は一級品です「ティーコズサイゴン」
2023年5月15日更新
一軒家を改築した4階建ての建物
路地奥にあるティーコズサイゴンは、外観だけみると変哲のない一軒家なので、見落とさないように注意してください。建物は4階建てで、フランス人とベトナム人夫婦が経営する小さなレストランとなっています。入口入って階段を上がっ3階と4階が客席となっています。
アットホームな空間
店内は白とピンク、青を基調にした明るい内装。8つのテーブル席は決して多くはありませんが、各テーブルは十分なスペースが設けられているので、体感的に広く感じられます。フレンチレストラン独特の気品はあるものの、高級感というよりはアットホームな雰囲気。敷居が低く、誰もがカジュアルに楽しむことができます。
「うちは高級レストランではない。しかし、ここはフランス料理レストランです。長い時間をかけて、料理を楽しむ。それがフランス料理の醍醐味なのです」と仰るフランス人オーナー。その心配りを随所にうかがうことができます。
ワインの種類も豊富。アルコールが苦手な方も、嗜み程度でほんの少しだけ口にふくんでみてはいかがでしょうか。赤と白のワインが注がれたグラスをテーブルに置いておくだけで、気分はパリ。
ディナータイムのみのルーフトップ
4階最上階はルーフトップになっています。ランチタイムは上がることができなく、ディナー時のみ利用可能となっています。壁には中世ランプが掛けられていて、テーブルにはキャンドルに火が灯り、空を見れば聖母マリア教会の尖塔をうかがうことができます。友人同士はもちろん、恋人との来店はこちらの席がおすすめ。路地に位置する静かな時間を楽しむことができます。
一風変わった注文方法
店内に置かれているこの大きなブラックボード。これがティーコズサイゴンの最大の特徴。ここでは、フランス人オーナーが自ら料理の説明をしてくれます(英語、フランス語、ベトナム語対応)。料理はそのほとんどが日替わりで、オーナーと夫人、弟のシェフと一緒にメニューを考えるとのこと。前菜、スープ、メイン、デザートとあり、素材はベトナム国内各地から取り寄せるこだわりようです。
すべてをアラカルトで頼むこともできますが、コースでの注文も可能。その場合は、メイン料理を一品選ぶと、前菜とデザートがついてきます。料金は30万ドン~50万ドン程度と、フランス料理にしては驚くほどリーズナブル。アラカルトで追加注文したり、上等のワインを飲んでみるのもいいのでは。
ランチもコースあり
ランチタイムの営業時間11時~13時30分の間でもコースでの注文が可能です。サラダとメイン料理で14万5000ドン、デザートがついて19万5000ドンとなります。こちらも1000円足らずで食べられる嬉しい価格設定。
ティーコズサイゴンオリジナルフレンチを堪能
生牡蠣
前菜。新鮮な牡蠣を生で召し上がってください。タレはビネガー、レモン、玉ねぎと複数のスパイスで作ったオリジナル。牡蠣の風味を楽しむために、タレは比較的シンプルに作っているとのこと。
スモークフィッシュのマリネ
ニシンのフィレを時間をかけてスモークして、オリーブオイルとビネガーをたっぷりとかけてマリネにしたサラダ。アペタイザーの王道です。スペインではタパスとしても人気があります。
シーフードリゾット
米粒のパスタ(リゾーネ)で作った海鮮リゾット。ホタテ、むき海老、手長海老、イカをふんだんに使い、それぞれ原産地も異なります。例えばホタテはファンティエット、手長海老はクイニョンといった新鮮な魚介が獲れる港町から仕入れています。
鴨肉のオレンジソース和え
フランスでは高級食材として重宝されている鴨。肉だけではなく、フォアグラも定番ですが、こちらは鴨肉にオレンジソースをかけたもの。オレンジソースは複数種類のオレンジをミックスして、甘味と酸味の微調整をしています。鴨肉を口に運ぶと、オレンジのほどよい風味が鼻腔をくすぐり、強調しすぎない香りが鴨の味わいをより引き立ててくれます。
デザート
写真上は、それぞれ「アップルパイ、チョコレートアイス、エスプレッソ(写真手前)」、「プリン(写真右)」、「バニラアイスのパンとじ(写真奥)」。どれもティーコズサイゴンのおすすめデザートで、食後の口直しにはぴったり。プリンは東フランスのレシピを忠実になぞったもので、表面の焦がしたカラメルをスプーンで割るときのサクッとした音はたまりません。また、パンでハンバーガーのように閉じたバニラアイスは控えめの甘さで、その上にアーモンドの風味を加えたブラックチョコレートソースをかけています。オーナー曰く、このソースはブラックチョコレートでなければ駄目とのこと。
シャーベットは南国の果実から作ったもので、全6種。そのときの仕入れ、気分などでランダムで運ばれます。写真のこちらはドラゴンフルーツのシャーベット。
ホーチミンで一番通いやすいフレンチレストラン
オーナーやそこで働く従業員はみなさん愛想がよく、なによりもユニークな人柄。「食事は楽しまなければならない」というオーナーは、すっかりと同店の名物になっています。味よし、人よし、雰囲気よし。ホーチミン滞在中、一風変わったこのレストランを一度は楽しんでみてはいかがでしょうか。もちろん予約は不要です。
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