レトワールLetoile

ホーチミン市1区市民劇場からタクシーで10分ほど北上したところにあるレストラン「レトワール」。500円以内でフレンチを堪能できると、現地で評判のフランス料理店です。なんでもシェフはフランスで修業を重ねたとあって、味は超一流。在住者だけではなく、旅行者にも試しに足を運んでほしい、レトロな雰囲気のレストランです。

場所はハイバーチュン通りの路地

アクセス方法ですが、市内中心からだと徒歩では厳しいです。おとなしくタクシーで向かいましょう。南北に走るハイバーチュン通りの大通りを一本逸れた路地先にあります。この路地には、レトワールの他にも伝統のベトナム料理が食べられる「アンヴィエン」、ヴィラの中でエステを受けられる「YKCビューティー・スパ」といった名店も並んでいます。

フランスの片田舎？レトワールへようこそ

レトワールは店内とオープエアにテーブル席を設け、昼時は厳しい日差しにも関わらずオープンエア席まで満席となるほどの賑わいぶり。特に11時30分から13時までは二階の団体席まで埋まりますので、なるべく時間を外して向かうのが吉。

店内はフランスの片田舎にあるレストランのような装いで、気品は感じられるものの、レトロな雰囲気があります。フランス料理レストランというと、高級なイメージがありますが、ここはあくまでもカジュアルに努めている印象を受けました。客層は昼時とあって、近くで働くビジネスマン、OLが大半。旅行者風の客はほとんど見かけませんでした。現地のベトナム人に親しまれているようですね。

2階は団体席。接待のときはこちらを利用するのがいいでしょう

500円のフランス料理を堪能♪

レトワールの料理長は、フランスで修業した経験を持つ一流シェフ。壁には賞状や記事など数々の受賞歴を見ることができます。また、非公式ながら5つ星レストランの称号もベトナム国内で得ており、他の5つ星レストランではマンダリンやホイアンといった高級レストランが名を連ねている中、庶民派料理店としては異例といえます。

では、500円で食べられるフレンチとはいったいどのようなものなのか……、早速、オーダーしてみましょう。

レトワールの人気メニューはチキン。看板のイラストにも描かれているのですが、グリルしたチキンが非常に定評があります。そのチキンにフランス料理の定番であるロブスターソースをたっぷりかけた一品。それにフランスパンとサラダがついて、値段は74,000ドン。日本円に換算（2015年12月時点）すると、約400円！

続いてこちらは、カレー風味のソースがたっぷりかかった白身魚。値段はチキンよりも少々高く85,000ドンそれでも日本円にして約450円。やはり500円を下回ってくれます。

ランチの時間はこの両メニューが非常に人気。ちょっとボリュームが少ないので、男性なら両方とも頼むのもオーケー。それでも1000円しませんので、この値段でお腹いっぱいフランス料理を食べられるなら、コスパは申し分ありません。味はもちろん申し分ありません。筆者としては、チキンのロブスターソースが一押しです。エビの香りがたまりません。

もちろん、ワンランク上のコース料理もあります。3品で33万ドン、5品55万ドンと値段は上がるものの上質な味を提供してくれます。マネージャーの方にお伺いしたところ、

マネージャー「当店のおすすめはコース料理です」
筆者「でも、やっすい値段でフランス料理が食べられるのが、このお店の魅力ですよね？」
マネージャー「はい。でも……コース料理を……ぜひ…」

とのことでした。是非コース料理も試食していってください！