ベトナム・ホーチミン市内の交通機関(移動手段)
2023年5月16日更新
国が変われば、交通事情も変わります。ガイドブックにも載っているほどの基本的な情報でありながら、意外と現地で戸惑っている旅行客を見かけます。日本は経済世界3位の成熟した先進国。自転車からバイク、車、電車、新幹線、飛行機とすべての交通機関が充実していて、どれも非常に効率的です。
では、3600km離れた東南アジアのベトナムでは、そのような交通機関が発達していて、また旅行者が利用できる移動手段とは何がおすすめなのでしょうか。今回はベトナムの交通機関をご紹介します。
バイク天国の国ベトナム。歩行に注意
車が発達している日本と比べ、ベトナムはバイク社会となります。信号を待っていると、数十台のバイクが群れをなし、信号が変わると同時に暴走族のように走りだします。
ベトナムでは歩行者よりもバイクが優先されるので、道路の横断には注意が必要です。手を上げて、ゆっくりと前進し、決して後進してはいけません。バイクの流れに身を委ねましょう!ちなみに緑の制服を着た警官のような方々が近くにいれば、一緒に渡ってくれたり、バイクや車をとめてくれます。
また、旅行者がバイクをレンタルすることもできます。ただし、免許証を持っていなければ当然違法。しかし、レンタバイク屋やホテル、ツアーデスクで実際外国人がバイクを借りることができます。もし警官に捕まった場合は、罰金(1000円程度)となります。
通称「セーオム」。バイクタクシーは現在も活躍中
東南アジアの旅行経験がある方にとって、バイクタクシーは定番の移動手段。タクシーよりも半値以下の料金で運んでくれるほか、渋滞のときも車両の隙間を縫って目的地に早く到着できます。
しかし、ベトナムのバイクタクシーはほとんどが個人経営なので、トラブルも発生しがちです。無茶な運転をしてお客が怪我を負ったり、女性客の手を握ってセクハラまがいのことをしたりと。出会う確率は少ないですが、旅行者は注意しなければなりませんね。
また、料金は事前交渉で、支払いは到着後です。もし最初に支払ってしまうと、到着後に「まだ貰っていないぞ」と言われて喧嘩になることもあります。ただし、バイクタクシーの多くは好意的に日本人を良くしてくれます。安い値段で市内観光をしてくれたり、穴場スポットへ招待してくれることもあります。一度は体験してみてはいかがでしょうか。
ローカルバスに乗れたら一人前です
ベトナムのローカルバスはかなり厄介。英語は通じませんし、バス停も目立ちませんし、何番のバスに乗ればいいかも外国人には理解できません。バスターミナルでは路線マップを無料で配布しているところもありますが、それを見ても無論旅行者は理解に苦しみます。ビギナー旅行者は、素直に諦めるのが賢明といえます。
ローカルバスに乗る方法ですが、基本、バスは乗務員がいます。バスに乗ったら行き先を告げて、料金を支払ってチケットを受け取ります。チケットはバスを降りるまで捨てないでください。バスを降りる際は、ドア付近に立っていれば止まってくれます。
ただし、バスはきちんと止まらないので、飛び降りることとなります。運動神経がものをいいます(笑)
長距離移動はツアーバスが断然おすすめ!
例えば、
「滞在日程に余裕があるから、ホーチミンから、砂丘で有名なムイネーに行きたい」
「ホーチミンからダラットへ行くにはどうしたらいいの?」
「ホーチミンからメコンデルタへ行きたいな。でもツアーじゃなくて、個人で行きたい!」
こんな方には、ツアーバスがおすすめです。
ツアーバスは、各旅行会社、及びツアーデスクで申し込むことができ、ファングーラオ界隈には、この手のデスクがたくさん並んでいます。
ツアーバスのメリットとしては、
①料金が安い
②清潔
③冷房完備
などが挙げられます。例えばホーチミンからムイネーまで5時間ほど走ったとしても、料金は800円程度と格安です。また、深夜発であれば、寝台バスもありますので、ひと眠りで到着することができます。
列車に乗って気分は「世界の車窓から」
ベトナムには、あいにく電車が未発達で、市内を通っていません。※2015年現在地下鉄工事中です。
現在旅行者が利用できる列車は、首都ハノイからホーチミンまでを繋ぐ「南北統一鉄道」と、ホーチミンから中南部クイニョン、もしくはニャチャンを繋ぐ「ゴールデントレイン」と「ブルートレイン」となります。異国の地で気楽に列車旅、そんなひとときに憧れている人もいるのではないでしょうか。
ただし、どちらも『汽車』なので、時速は70km程度と遅く、さらにガタガタとかなり揺れます。また、ホーチミンからハノイまでは約30時間かかるので、こちらも短期滞在の旅行者にはネックとなるでしょう。国内移動は近場であればツアーバスで、遠方であれば迷わず飛行機で行くのが効率的です。
旅行客向けの移動手段「シクロ」は現在廃れ気味?
三輪人力車の「シクロ」は、ベトナムの名物ですね。こちらは外国人旅行客が主に乗る移動手段であり、ベトナム人は利用しません。また、やたらと遅いですし、年配のおじさんが漕ぐので、そう遠くまでは行けません。あくまでも雰囲気や乗り心地を楽しむ程度です。
ただし、近年はシクロの乗り入れが規制されはじめ、特に首都ハノイでは見かけることが減りました。ホーチミン市内では、まだ観光エリアの要所にいますので、利用することができます。こちらもバイクタクシーと同じように、事前交渉で後払いとなります。
ただ、徒歩で散策して見る景色とは、また少し違った景色を見ることもできるでしょう。ベトナムが初めての旅行者であれば、一度は体験する価値はあるかと思います。
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