海外旅行のお土産として、チョコレートは比較的選びやすい定番の一つです。せっかくベトナムを訪れるなら、海外の有名ブランドではなく、ベトナム産カカオを使ったチョコレートを選んでみるのもおすすめです。近年は、ベトナム国内でも「Bean to Bar(ビーントゥバー)」のスタイルでチョコレートを製造するブランドが増えており、ベトナムで栽培されたカカオに、コーヒー、カシューナッツ、胡椒、緑茶、フルーツなど、ベトナムらしい食材を組み合わせた商品も登場しています。
その中でも、外国人旅行者に特によく知られているのがMAROUです。一方で、お土産として選ぶなら、Alluvia、BINON CACAO、Pheva、KIMMY'Sなどにも注目したいところです。ここでは、ホーチミンでベトナムチョコレートを探している方に向けて、HCM City Guideが5つのブランドを紹介します。
※店舗情報・商品情報は2026年9月時点で各ブランドの公式情報を確認しています。
MAROU|世界的にも知られるベトナム発のチョコレートブランド
ベトナムチョコレートと聞いて、MAROUを思い浮かべる人も多いでしょう。
MAROUはホーチミンで設立されたブランドで、ベトナム産カカオを使ったBean to Barのチョコレートを展開しています。カカオ豆は産地ごとに選ばれており、ティエンザン、ベンチェ、バリア・ブンタウ、ドンナイ、ラムドン、ダクラクなど、さまざまな地域のカカオを使ったシングルオリジンのチョコレートがあります。
同じダークチョコレートでも、カカオの産地によって風味が異なるのがMAROUの面白いところです。単純にカカオ含有率だけで選ぶのではなく、異なる産地のチョコレートを食べ比べてみると、ベトナム産カカオの違いをより楽しめます。
また、ベトナムで親しまれている食材や味をチョコレートに取り入れた商品もあります。例えば、「Mekong Kumquat 68%」にはキンカンが使われ、「Pho Spices 65%」ではフォーを思わせるスパイスをチョコレートに組み合わせています。
産地で選ぶか、ベトナムらしいフレーバーで選ぶか
カカオそのものの違いを比べたいなら産地別のチョコレート、ベトナムらしい味を選びたいなら、コーヒーやココナッツ、スパイスなどを使ったフレーバー系が選びやすいです。
お土産として選びやすい理由の一つが、パッケージです。MAROUはブランドのデザインが分かりやすく、チョコレートバーも持ち運びやすいサイズなので、旅行のお土産としても扱いやすいでしょう。
ダークチョコレートが好きな方や、カカオ含有率の高いチョコレートを普段から食べている方には選びやすいブランドです。一方、「ベトナムのカカオにはどんな違いがあるのか」を知りたいなら、産地別のシングルオリジンを食べ比べてみるのも面白いでしょう。
Alluvia|メコンデルタ産カカオを使ったチョコレート
Alluviaは、メコンデルタに位置するティエンザン省・Cho Gao(チョーガオ)で栽培されたカカオを使用しています。Alluviaによると、ここで選別されたカカオ豆はフルーティーな香りが特徴で、Bean to Barの製法によってチョコレートに仕上げられています。
Alluviaの特徴の一つは、商品の種類が豊富なことです。定番のダークチョコレートだけでなく、カシューナッツ、コーヒー、マックケン(ベトナムの山椒)、ピーナッツ、緑茶、ライムなどを組み合わせた商品も販売されています。現在、店舗では種類によって1枚約130,000~155,000VNDの商品が見られます。
ダークチョコレートにあまり慣れていない方なら、ミルクチョコレートやナッツ、スパイスを組み合わせたタイプから試すと食べやすいでしょう。一方、カカオの風味をしっかり感じたい方や、甘さ控えめのチョコレートが好きな方には、カカオ含有率の高いダークチョコレートが向いています。
また、Alluviaはチョコレートの販売だけでなく、カカオやチョコレート作りを体験できるワークショップも開催しています。ホーチミン、ハノイ、ホイアンなどでカカオに関する体験を展開している点も、このブランドならではの特徴です。現在、ホーチミン中心部のレロイ通りにはフラッグシップストアがあります。
※店舗・ワークショップ情報は2026年9月にAlluvia公式サイトを確認。
おすすめ: お土産として選ぶなら、コーヒー、カシューナッツ、スパイスなど、ベトナムらしい食材を組み合わせた商品がおすすめです。一般的なチョコレートとは少し違う味わいを楽しめます。
BINON CACAO|チョコレートと一緒にカカオ体験も楽しめる
BINON CACAOは、以前HCM City Guideでもベトナムチョコレートのブランドとして紹介したことがある、注目のブランドです。
ベトナム産カカオを使い、カカオ豆からチョコレートまでの商品開発を行っています。BINONの特徴は、チョコレートを販売するだけでなく、カカオについて学べる体験型の施設も展開していることです。
バリア・ブンタウ省にある「BINON CACAO PARK」では、カカオの木やカカオの栽培、チョコレートができるまでの工程について知ることができます。ホーチミン市内でお土産を購入するだけではなく、少し足を延ばしてカカオそのものについて知りたい方には、こうした体験も選択肢になります。HCM City Guideでも以前、BINON CACAO PARKを訪れる体験として紹介しました。
ホーチミン市内では、1区の12H Nguyễn Thị Minh KhaiにあるBINONの店舗で、バリア・ブンタウ省の工場で作られたチョコレートやカカオ製品を購入できます。郊外のBINON CACAO PARKまで行く時間がない場合は、市内の店舗で商品を選ぶ方法もあります。
※店舗情報は2026年9月にBINON公式情報を確認。
おすすめ: BINONは、見た目の良いお土産を探している方だけでなく、カカオやチョコレートがどのように作られているのかを知りたい方に向いています。
Pheva|種類が多く、お土産に選びやすい
Phevaの大きな特徴は、フレーバーの種類が豊富なことです。
ベトナム産カカオを使ったチョコレートを展開しており、さまざまな食材との組み合わせを楽しめます。公式サイトで紹介されている12個入りのセットには、ブラックペッパー、シナモン、オレンジピール、ピスタチオ、コーヒー、緑茶などのフレーバーがあります。1箱で複数の味を試せるため、職場や友人へのお土産にも選びやすい商品です。
以前、HCM City GuideがTakashimayaでチョコレートを試した記事でも、Phevaを紹介しました。その際には、ベトナム在住者がお土産として選ぶことも多く、フレーバーだけでなく、箱の色まで選べる点が特徴として挙げられました。
日本人旅行者が職場の同僚や友人へのお土産を探す場合、複数のフレーバーが入った箱は実用的な選択肢です。一人ひとりが違う味を試せるうえ、胡椒、ジンジャー、コーヒーなど、ベトナムらしさを感じられるフレーバーもあります。
相手がビターチョコレート派なのか、甘いチョコレート派なのか分からない場合でも、Phevaなら複数の味を一緒に選べるため、比較的選びやすいでしょう。
KIMMY'S Chocolate|カカオ含有率から選びやすいベトナムチョコレート
KIMMY'S Chocolateは、MAROUほど広く知られているブランドではありませんが、以前HCM City Guideがベトナムチョコレートを試した記事でも紹介したブランドの一つです。
以前の記事では、KIMMY'Sをカカオの風味や苦味をしっかり感じたい人にも向いているブランドとして紹介しました。現在はカカオ含有率の異なる商品があるため、お土産を選ぶ際は相手の好みに合わせて含有率を確認するとよいでしょう。
チョコレートをお土産に選ぶ際には、相手がどのような味を好むかも重要です。甘さの強いチョコレートやミルクチョコレートよりも、普段からダークチョコレートを食べている人なら、カカオ含有率の高い商品を選ぶと好みに合いやすいでしょう。
カカオ含有率を確認して選ぶ
KIMMY'Sにはカカオ含有率の異なる商品があるため、「ビターチョコレートが好き」というだけでなく、普段どの程度のカカオ含有率の商品を食べているかを目安にすると選びやすくなります。
反対に、初めてベトナムチョコレートを食べる人へのお土産なら、苦味の強いタイプよりも、もう少し食べやすい味わいの商品を選んだほうが無難です。
KIMMY'Sは万人向けというよりも、カカオの風味や苦味をしっかり楽しみたい人に向いた、個性のあるブランドといえるでしょう。
ホーチミンでチョコレートを買うときの注意点
1. 暑い時間帯に長時間持ち歩かない
ホーチミンでチョコレートを購入する際、特に注意したいのが暑さです。ホーチミンは年間を通して気温が高いため、チョコレートを長時間高温の場所に置いておくと、柔らかくなったり、表面の状態が変化したりすることがあります。
そのため、1日の予定に屋外での観光が多い場合は、朝のうちにチョコレートを購入して、そのままバッグやバイクの荷物入れなどに入れておくのは避けたほうがよいでしょう。
2. 購入は旅行スケジュールの後半に
一番簡単なのは、チョコレートを購入する時間を旅行スケジュールの後半にすることです。購入後はパッケージから出さず、それぞれのブランドが案内している方法で保管してください。
3. 原材料とアレルゲンを確認する
また、ナッツ入りやフィリング入りの商品をお土産にする場合は、原材料もしっかり確認しておきましょう。商品によっては、乳製品、ピーナッツ、カシューナッツなどが含まれている場合があります。複数の人に配るお土産として購入するなら、アレルギーの有無を考えることも大切です。
4. 日本へ持ち帰るまでの時間も考える
日本へチョコレートを持ち帰る場合は、ホーチミン市内から空港までの移動時間やフライト時間も考えておきたいところです。特に暑さの影響を受けやすい商品は、一般的なチョコレートバーよりも温度管理に注意したほうが安心です。
MAROUだけじゃない。ベトナムチョコレートにはまだまだ選択肢がある
MAROUは、海外からの旅行者にもよく知られているベトナムチョコレートブランドの一つです。ただ、ベトナムチョコレートをMAROUだけで終わらせてしまうのは、少しもったいないかもしれません。
Alluviaはメコンデルタのカカオを使い、コーヒーやカシューナッツ、スパイスなど、ベトナムの食材を組み合わせた商品を展開しています。BINONは、チョコレートそのものだけでなく、カカオについて学べる体験にも力を入れています。Phevaは豊富なフレーバーから選べることが特徴で、KIMMY'Sはカカオの濃い味わいを好む人に向いています。
ホーチミンでお土産用のチョコレートを探すなら、まずは「誰に渡すのか」「その人がどんなチョコレートを好きなのか」を基準に選んでみるとよいでしょう。
| こんな人に | 選び方 |
|---|---|
| ベトナムらしい味が好き | コーヒー、スパイス、フルーツなどのフレーバー |
| カカオの違いを楽しみたい | 産地別・シングルオリジン |
| いろいろな味を試したい | 複数フレーバー入りのセット |
| ビターチョコレートが好き | カカオ含有率を確認 |
そして、せっかくベトナムで買うなら、コーヒー、カシューナッツ、スパイス、フルーツなど、ベトナムならではの食材を使ったチョコレートにも注目してみてください。普段日本で食べているチョコレートとは少し違う、ベトナムらしいお土産になります。
この記事を書いた人
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