ホーチミン市の暑い日には、冷たい飲み物が欠かせません。今回は、ベトナムを訪れた際に街中で気軽に楽しめる、地元で親しまれているドリンクを3つご紹介します。
ベトナムの日常における路上ドリンク
私が毎日通勤で通る道には、こうした路上のドリンクスタンドが数多くあります。その多くは看板や店名がなく、店先に並べられた飲み物のボトルや果物、材料などが目印になっています。。特に暑い日が多いホーチミン市では、移動中に冷たい飲み物を買うことが、多くの人にとって日常的な習慣になっています。 毎朝、仕事に向かう途中、私はよく道端のお店に立ち寄って飲み物を買います。お店のおばさんはとても気さくで、私がバイクを止めると、すぐに「今日は何を飲む?」と声をかけてくれます。注文してから受け取るまで、ほんの数分で済むこともあります。
小さな屋台と数個のプラスチックの椅子だけということもありますが、こうした道端のドリンク屋の光景は、ベトナムの街の非常に独特な特徴でもあります。広い空間や凝った装飾を必要とせずとも、これらのドリンクスタンドは、その利便性と手頃な価格のおかげで今なお多くの客を引き付けています。
サトウキビジュース
サトウキビジュースのお店を見分けるポイント
サトウキビジュースはベトナム語で「Nước mía(ヌオック・ミア)」と呼ばれています。ベトナムで人気のある飲み物の一つで、特に暑い日に親しまれています。街を歩いていると、道端でサトウキビジュースを売る屋台をよく見かけます。
以前は、サトウキビを絞るために、店員が手でハンドルを回す必要があり、かなり力が必要でした。現在では、多くの屋台で電動式の機械が使われています。店員がサトウキビを機械に入れると、ローラーが自動的にサトウキビを引き込み、ジュースを絞り出します。そのため、以前よりも短い時間で、楽にジュースを作れるようになりました。絞った後に残るバガス(搾りかす)は、集められて屋台の横に山積みになっていることがよくあります。そのため、看板を見なくても、バガスの山を見れば、そこがサトウキビジュースを売っている屋台だとすぐにわかります。
バガスの山は、サトウキビジュースの屋台の目印
撮影:ホーチミン観光情報ガイド編集部
サトウキビから冷たいジュースができるまで
お客さんから注文が入ると、店員はあらかじめ皮をむいておいたサトウキビを取り出し、機械に入れて絞ります。搾りたてのジュースができあがると、店員が氷の入ったカップに注いでくれます。私もサトウキビジュースをよく飲みますが、買うたびに注文してから2分も経たないうちに受け取ることができ、手軽に楽しめるのが魅力です。そのため、注文してからすぐに、搾りたてのサトウキビジュースをその場で楽しむことができます。搾りたてのサトウキビジュースは淡い黄緑色で、表面に薄い泡が浮かんでいることもあります。飲んでみると、サトウキビ本来の自然ですっきりとした甘さが感じられ、甘すぎません。そのまま飲むだけでなく、パイナップルやオレンジ、イチゴなどの果物を加えたアレンジもあります。
ホーチミン市内の複数の販売店で確認したところ、サトウキビジュースは1杯10,000ドン程度から販売されています。価格は地域や店舗によって異なります。暑い日にぴったりの飲み物です。特に、目の前で新鮮なサトウキビが機械に入れられ、ジュースになっていく様子を見られるのも楽しみの一つです。あらかじめ用意された飲み物を受け取るのとは違い、自分が注文したジュースができあがるまでの様子を直接見ることができます。
ツボクサジュース
野菜としてだけでなく、飲み物としても親しまれるツボクサ
ツボクサジュースは、ベトナム語で「Rau má(ラウ・マー)」と呼ばれています。ツボクサは、ベトナムの人々にとって身近な野菜の一つです。料理に使われるだけでなく、ミキサーにかけてジュースにし、飲み物としても親しまれています。ツボクサジュースは、鮮やかな自然の緑色が特徴です。甘くて飲みやすいサトウキビジュースとは異なり、青々とした草のような香りと、少し青臭さのある独特の風味が感じられます。初めて飲む人にとっては、少し珍しい味かもしれません。
ツボクサジュースとさまざまな組み合わせ
サトウキビジュースと同じように、ツボクサジュースにもさまざまなアレンジがあります。ツボクサ本来の風味にまだ慣れていない人には、緑豆あん入りのツボクサジュースやミルク入りのツボクサジュースがおすすめです。緑豆あんを加えると、豆の香ばしさと、少し濃厚でなめらかな口当たりが楽しめます。一方、ミルクを加えると、まろやかなコクとほどよい甘さが加わり、より飲みやすくなります。価格は店舗や場所によって異なるため、購入前に確認するとよいでしょう。ベトナムで親しまれている素朴な飲み物を、違った味わいで楽しみたい人にもおすすめです。
ココナッツジュース
ココナッツの実から直接ジュースを楽しめる
ココナッツジュースは、ベトナム語で「Nước dừa(ヌオック・ズア)」といいます。ベトナムでは、特に南部を中心にココナッツが多く栽培されています。街角や市場、観光地などでは、新鮮なココナッツを売る屋台をよく見かけます。
撮影:ホーチミン観光情報ガイド編集部
缶入りのココナッツジュースを買うのではなく、新鮮なココナッツの実から直接味わうことができます。 注文すると、店員がナイフでココナッツの上部を薄く削り、ストローを差し込めるようにしてくれます。これで、そのままココナッツジュースを飲むことができます。ココナッツジュースは自然な甘さで、すっきりとした味わいです。ジュースを飲み終わったら、店員に頼んでココナッツを半分に割ってもらい、中の白い果肉をスプーンですくって食べることもできます。果肉は若いココナッツなら薄くて柔らかく、少し成長したものは厚みがあり、シャキッとした食感になります。すっきりとしたココナッツジュースと、ほんのり甘く、コクのある果肉を一緒に味わえるのも、ココナッツならではの楽しみです。価格は店舗や場所によって異なるため、購入前に確認するとよいでしょう。
小さなドリンクスタンドから見える、身近なベトナムの風景
ベトナムを訪れたら、有名な観光スポットを巡るだけでなく、街角のドリンクスタンドにも立ち寄って、サトウキビジュースやツボクサジュース、冷たいココナッツジュースなどを味わってみてはいかがでしょうか。冷たい飲み物を味わいながら街の風景を眺めるのも、ベトナムならではの楽しみ方の一つです。暑い日には、自分好みの飲み物を見つけて、ゆっくり味わうひとときが何より心地よく感じられるでしょう。旅を終えた後、ベトナムの印象的な料理とともに、街角で飲んだ一杯の味も、きっと心に残る思い出になるはずです。
編集部について
本記事は、ホーチミンの観光・旅行情報を日本語で発信するホーチミン観光情報ガイド編集部が執筆・編集しています。この記事の筆者はベトナム人で、現地の文化や暮らし、地域のスポットについて理解があります。記事の内容は、筆者自身がホーチミン市で生活する中での経験に加え、紹介する場所を実際に訪れた際の観察や体験をもとに構成しています。飲み物の味や特徴、作り方、提供方法などについては、実際に見たり、購入したり、味わったりした内容を記録し、紹介しています。
記事の執筆にあたっては、筆者自身の経験や現地での観察を大切にし、実際に確認できた内容に基づいて情報を伝えるよう努めています。
ホーチミン観光情報ガイドの公式情報
- 運営メンバー:編集部・運営メンバー紹介
- 運営会社:運営会社情報
- 編集ポリシー:編集ポリシー
- 取材・情報収集の方針:取材・情報収集の方針
- お問い合わせ:お問い合わせフォーム
編集部や運営会社についての詳細、記事の制作方針、情報収集・取材方法については、上記の公式ページから確認できます。記事内容について訂正や追加情報がある場合は、お問い合わせフォームからご連絡ください。
編集・情報確認の責任者:ホーチミン観光情報ガイド編集部
運営:運営会社情報はこちら

