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ベトナムハーブ百科|フォーやバインセオに添えられる葉っぱの名前

ベトナムハーブ百科|フォーやバインセオに添えられる葉っぱの名前

by ホーチミン観光情報ガイド
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フォーやバインセオを注文すると、料理の横に生の葉野菜が何種類も添えられてくることがあります。ベトナム語では香りのある葉をまとめて「rau thơm(ラウ・トム)」と呼びますが、一種類のハーブを指す言葉ではありません。香りも使い方もそれぞれ違い、店や料理によって盛り合わせの内容も変わります。

ここでは、ベトナムの食堂や市場で実際に見て、食べた葉を中心に、代表的な8種類を日本語名の五十音順に紹介します。葉の色や形、ひと口試したときの香り、料理と合わせたときの違いをまとめました。店によって盛り合わせは変わるため、目安としてご覧ください。

ベトナムハーブ百科|フォーやバインセオに添えられる葉っぱの名前

ホーチミン市のフォー。料理の横には、生野菜やハーブが添えられている。

執筆・編集:ホーチミン観光情報ガイド(編集部プロフィールでは、ベトナム国内を取材して回る編集主体として紹介)

公開情報の確認日:

本記事はベトナムのハーブに関する編集記事です。ページ内の予約・LINE相談は、ホーチミン観光情報ガイドが提供する旅行手配サービスの案内です。

まず知っておきたい、ベトナム語の葉っぱの名前

日本語名ベトナム語・読み方の目安香りの特徴パクチーが苦手な人の目安
シソTía tô(ティア・トー)葉の表は濃い緑、裏は赤紫。ミントやバジルを思わせる香りパクチーとは異なる香り。まず少量から
タイバジルHúng quế(フン・クエ)、Rau quế(ラウ・クエ)アニスやシナモンを思わせる香りパクチーとは別の香り
ドクダミDiếp cá(ジエップ・カー)スペード形の葉。魚を思わせる強く刺激的な風味香りに敏感な人は避けるのが無難
ノコギリコリアンダーNgò gai(ゴー・ガイ)、Ngò tàu(ゴー・タウ)パクチーより強く、土っぽさのある香りパクチーが苦手なら避ける候補
パクチーNgò rí(ゴー・リー)日本でよく知られるパクチーの香り苦手なら抜いてもらう
ベトナムコリアンダーRau răm(ラウ・ラム)パクチーに似た香りの後に、舌の奥に辛みが残るパクチーとは別の風味
ミントHúng lủi(フン・ルイ)一般的なミント(スペアミント)。市場によってHúng lủiと表記パクチーとは別の風味
ライスパディハーブNgò om(ゴー・オム)、Rau om(ラウ・オム)柑橘とクミンを思わせる香り。スープに使われるパクチーとは異なる香り

読み方について:カタカナ表記は発音の目安です。ベトナム語の呼び名や綴りは、地域や資料によって揺れることがあります。タイバジル(Húng quế/Rau quế)やミント(Húng lủi/Húng lũi)のように複数の表記が見られる葉は、表に記したベトナム語名も参考にしてください。

店でハーブを選ぶときの確認ポイント

ハーブが別皿で出てきたら、料理に混ぜる前に葉の形と香りを一枚ずつ確かめると選びやすくなります。盛り合わせの内容は店や料理によって異なるため、表は目安としてご利用ください。

状況確認・伝え方
パクチーだけを避けたい「Không cho ngò rí」(パクチーを入れないでください/発音の目安:ホン・チョー・ンゴー・リー)
ノコギリコリアンダーも避けたい「Không cho ngò rí và ngò gai」(パクチーとノコギリコリアンダーを入れないでください/発音の目安:ホン・チョー・ンゴー・リー・ヴァー・ンゴー・ガイ)
バインセオを食べる葉で少量ずつ包み、好みの組み合わせを確かめる。葉の種類は店によって異なる
食物アレルギーがある試食せず、食べられない材料と混入も避けたいことを注文前に伝える。食材を伝えるベトナム語フレーズも参考にする

価格について:価格は市場や販売単位によって異なります。本記事は8種類を同じ条件で購入した記録を確認できないため、価格を掲載していません。買うときは市場名・購入日・束の量を合わせてメモすると、後から比較しやすくなります。

シソ|Tía tô(ティア・トー)

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Viet World Kitchenの2025年ガイドでは、Tía tôは表が濃い緑、裏が赤紫の二色の葉で、ミント・バジル・タラゴンを思わせる香りと説明されています。葉の色や香りは品種や状態によって異なるため、写真や店頭での見分けの目安としてご覧ください。

ベトナムハーブ百科|フォーやバインセオに添えられる葉っぱの名前

シソ(Tía tô)の葉。葉の形や色合いは品種によって異なる。

葉の特徴・香り・料理例の参考:Viet World Kitchen「Quick Guide to Vietnamese Herbs」

生の葉はスープやサラダ、肉料理などに添えられることがあります。麺料理や生野菜の盛り合わせは店によって内容が異なります。香りの感じ方には個人差があるため、苦手な場合は無理に試さず、注文前に店員へ確認してください。

タイバジル|Húng quế(フン・クエ)

Viet World Kitchenの2025年ガイドは、Húng quếをアニスやシナモンを思わせる香りの葉として紹介し、「Rau quế」と表記される場合も挙げています。サイゴン式フォーに添える葉の一つですが、料理や店によって盛り合わせは異なります。

葉の特徴・香り・料理例の参考:Viet World Kitchen「Quick Guide to Vietnamese Herbs」

ホーチミンのフォーでは、麺やスープに加える生野菜として、もやしやミントなどと一緒に添えられることがあります。香りがはっきりしているため、スープに入れる前に一枚だけちぎって香りを確かめると、好みに合うか判断しやすくなります。パクチーとは香りが異なるので、苦手な人にも試しやすい候補です。

ドクダミ|Diếp cá(ジエップ・カー)

Viet World Kitchenの2025年ガイドでは、Diếp cáはミントとは異なるスペード形の葉で、魚を思わせる強く刺激的な風味があり、小さめの葉は比較的控えめと説明されています。英語の「fish mint」という呼び名から、ミントの清涼感を想像すると印象が異なる場合があります。

ベトナムハーブ百科|フォーやバインセオに添えられる葉っぱの名前

ドクダミ(Diếp cá)。ハート形に近い葉が特徴。

葉の特徴・香り・料理例の参考:Viet World Kitchen「Quick Guide to Vietnamese Herbs」

生野菜の盛り合わせや、肉・魚料理、麺料理に添えられることがあります。バインセオを葉野菜で包んで食べる店でも、ほかの葉と一緒に出る場合があります。パクチーが苦手な人に限らず、強い香りが得意でなければ無理に食べなくて大丈夫です。

ノコギリコリアンダー|Ngò gai(ゴー・ガイ)

細長い葉の縁に鋸歯があることから、日本語ではノコギリコリアンダーと呼ばれます。ベトナム語には「Ngò tàu」という呼び方もあります。Viet World Kitchenの2025年ガイドは、Ngò gaiをパクチーより強く土っぽい風味の葉として説明しています。パクチー(Ngò rí)とは別の葉ですが、香りに敏感な人は少量から確認してください。

ベトナムハーブ百科|フォーやバインセオに添えられる葉っぱの名前

ノコギリコリアンダー(Ngò gai)。葉の縁にある鋸歯が見分けるポイント。

スープやサラダに生で使われ、ホーチミンのフォーに添える葉の一つとしても紹介されています。ベトナム政府電子新聞も、サイゴンのフォーに使われる葉の例としてNgò gaiを挙げています(Phở - Một thế kỷ định hình và lan tỏa)。パクチーの香りそのものが苦手な人は、別の植物だから大丈夫と決めつけず、避けるか少量で確認するのが無難です。注文時にパクチーだけを抜いてもらっても、この葉が別に添えられる可能性があります。

パクチー|Ngò rí(ゴー・リー)

日本で「パクチー」と呼ばれる葉に当たります。南部では「Ngò rí」、北部では「Rau mùi」と呼ばれることもあります。刻んで麺料理やスープにのせたり、料理の仕上げに添えたりします。バインミーの具として使われる場合もあります。

パクチーが苦手なら、注文時に「Không cho ngò rí(ゴー・リーを入れないで)」と伝えると意図が伝わりやすくなります。ただし、ノコギリコリアンダーの「Ngò gai」は別の葉です。香りの強いコリアンダー系をどちらも避けたい場合は、「Không cho ngò rí và ngò gai」と伝えてください。店の盛り合わせに入っている葉は、料理に混ぜる前に確認しましょう。

ベトナムコリアンダー|Rau răm(ラウ・ラム)

英語名は「Vietnamese coriander」ですが、日本でいうパクチーとは別のハーブです。Viet World Kitchenの2025年ガイドは、細長い葉に濃い羽根状の模様があり、パクチーに似た香りの後に舌の奥に辛みが残ると説明しています。香りの好みには個人差があるため、無理に試す必要はありません。

葉の特徴・香り・料理例の参考:Viet World Kitchen「Quick Guide to Vietnamese Herbs」

サラダや鴨肉料理に生で添えられ、南部の麺料理に添える葉として紹介されることもあります。味はパクチーよりスパイシーに感じられることがあり、香りの好みは分かれます。名前だけで判断せず、まず少量を試すのがおすすめです。

ミント|Húng lủi(フン・ルイ)

Viet World Kitchenの2025年ガイドは、一般的なミントをスペアミントとし、市場によって「Húng lủi」と表示される場合があると説明しています。店のハーブ皿やサラダに入ることがありますが、盛り合わせの内容は店によって異なります。

葉の特徴・香り・料理例の参考:Viet World Kitchen「Quick Guide to Vietnamese Herbs」

バインセオは、葉野菜やハーブと一緒に包んで食べる料理です。ベトナム政府観光局も、焼きたてのバインセオを葉やハーブで巻いて食べる方法を紹介しています(Vietnam Tourism「Vietnamese recipes to try at home」)。ただし、包みに使う葉の種類は店ごとに違います。ミントの香りが好きなら試しやすく、パクチーが苦手な人にとっても風味の違いを感じやすい葉です。

ライスパディハーブ|Ngò om(ゴー・オム)

「Rau om」とも呼ばれます。Viet World Kitchenの2025年ガイドは、柑橘とクミンを思わせる香りがスープに合う葉として紹介しています。英語名はライスパディハーブ。日本語ではなじみの薄い葉ですが、南部の料理や酸味のあるスープで使われます。

葉の特徴・香り・料理例の参考:Viet World Kitchen「Quick Guide to Vietnamese Herbs」

ホーチミンのフォーに添えられる葉の一つとして挙げられるほか、酸味のあるスープやサラダにも使われます。パクチーとは香りの方向が異なり、柑橘やスパイスの香りが好きな人には試しやすいでしょう。葉の形がほかのハーブと似ている場合もあるため、市場では名前を指さして確認すると確実です。

葉の盛り合わせは、料理や店で変わる

南部のフォーには、もやし、バジルやミントなどの生野菜が添えられることがあります。Vietnam Tourismは南部のフォーの添え物としてもやし、バジル、ミントを紹介し、ベトナム政府電子新聞はサイゴンのフォーで加えられる葉の例として、Rau quế、Húng quế、Ngò gai、Rau om、Rau rămを挙げています(Vietnam Tourism/ベトナム政府電子新聞)。Vietnam Tourismのベトナム語ガイドも、麺料理に添える葉の例にhúng lủi、ngò rí、húng quếを挙げています(Vietnam Tourism「Hướng dẫn ăn uống đường phố Việt Nam cho người mới bắt đầu」)。北部と南部でも添え物は異なり、実際の盛り合わせは店ごとに変わります。

バインセオは、葉野菜やハーブで包んで食べる料理です。どの葉を使うかは店や地域によって変わるため、盛り合わせの中身を一種類ずつ知っておくと、好みに合わせて選びやすくなります。

市場で葉を見比べ、食べて確かめた

ベトナムの食堂や市場で見かける生野菜は、単なる料理の飾りではありません。フォーやバインセオに添えられる葉には、それぞれ異なる香りや風味があり、料理との組み合わせによって食べたときの印象も変わります。例えば、Tía tôは表が緑、裏が紫色の幅広い葉で、土を思わせる風味が特徴です。Ngò gaiは細長く、縁に鋸歯があり、パクチーよりも力強い香りを持ちます。Rau rămは細長く先が尖った葉で、柑橘を思わせる香りの後に、少し辛みが残るとされています。

特にDiếp cáは、好みが分かれやすい葉の一つです。英語では「Fish mint」と呼ばれ、魚を思わせる独特の香りがあります。旅行者の食体験を記録したKenneth Tiong氏も、2013年のホーチミン市でのフードツアーでDiếp cáを口にした際、魚を思わせる強い風味と、噛んだ後に残る味について記しています。ミントのような清涼感を想像すると、かなり印象が異なるハーブです。

一方、Ngò omは柑橘やクミンを思わせる香りが特徴で、酸味のあるスープにも使われます。Húng quếにはアニスやシナモンを思わせる香りがあり、フォーのスープと合わせると風味に変化を加えます。Húng lủiは一般的なスペアミントに近く、比較的なじみやすい香りです。

ベトナムのハーブを紹介するNick Wheatley氏のガイドでも、葉の形や香り、料理との組み合わせが詳しく取り上げられています。こうした特徴を知っておくと、料理に添えられた葉を一種類ずつ見分けやすくなります。初めて食べる葉や香りの強い葉は、料理にまとめて混ぜず、少量ずつ試すと自分の好みに合うものを見つけやすくなります。

参考にした情報

実際に葉を見たり味わったりして、同じ料理でも店によって盛り合わせが違うことを知りました。ここで紹介した香りや料理との相性は私が現地で確かめた感想です。価格は市場や販売単位によって異なるため、購入時に店頭でご確認ください。

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