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ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

by スギモト - 編集部
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スギモト - 編集部
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プロローグ ―― 「現地ツアー、どれがいい?」という質問の中身が、変わってきた

ホーチミンに住んで14年ほどになります。その間ずっと、旅行に関わる仕事をしてきました。住み始めるよりもさらに前、1998年に、一人の旅行者としてベトナムを初めて訪れています。そこから数えると、この国の旅行の移り変わりを、かれこれ四半世紀ほど、旅行者として、そして住民として眺めてきたことになります。

日本から来る知人や、仕事で知り合った方から、何度となく同じ質問を受けてきました。「ホーチミンで現地ツアーに参加するなら、どれがいい?」という質問です。

不思議なもので、この質問そのものは、14年前からほとんど変わっていません。ところが、質問の「中身」は、静かに、しかし確実に変わってきました。同じ言葉で聞かれても、その人が置かれている状況も、選べる選択肢も、昔とはまるで違うのです。だからこそ、答える側の私も、その時々の変化を追いかけながら、答えを少しずつ更新してきました。

昔は、選択肢がそれほど多くありませんでした。ホーチミンの現地ツアーといえば、メコンデルタ、クチトンネル、そして市内観光。だいたいこの三つが定番で、「そのうちどれに行くか」という話でした。旅行会社のカウンターに並ぶパンフレットも、似たような内容が多かったように思います。

でも今は違います。同じ「現地ツアーどれがいい?」という質問でも、その背景にあるものが変わりました。貸切にするか、少人数のグループにするか。定番を効率よく回りたいのか、写真をきれいに撮りたいのか、夜の街を楽しみたいのか、食べ歩きをしたいのか。スマートフォンで海外の予約サイトを見て、いくつも候補を挙げたうえで、「結局どれがいいの?」と聞いてくる。情報も選択肢も、昔とは比べものにならないほど増えました。

この記事では、ホーチミンの現地ツアーが、どのように始まり、どう変わってきたのか、そして今、どんな新しい楽しみ方ができるのかを、現地で旅行の仕事をしてきた一人の視点から、できるだけ具体的にまとめてみたいと思います。歴史を知り、変化を知り、そのうえで今の選択肢を眺めると、自分に合う一本が、ずっと選びやすくなるはずです。歴史の細かい部分は、私も体験していない時代のことなので、調べたうえで書いています。ツアーの移り変わりを知ると、次にホーチミンで現地ツアーを選ぶとき、その一本が持つ意味が、少し違って見えてくるかもしれません。

「昔からある定番」も、「新しい楽しみ方」も、どちらにもちゃんと理由があります。その両方を知っておくと、自分の旅にいちばん合う一本を選びやすくなります。定番には、長く選ばれてきただけの確かな良さがあり、新しい楽しみ方には、今の時代だからこそできる面白さがあります。どちらが上ということではなく、自分の旅の目的に合うほうを選べばいい。そのための材料として、この記事を読んでいただけたらと思います。現地ツアーの成り立ちと今を知ることは、遠回りのようでいて、実は自分に合った一本を選ぶための、いちばんの近道だと思うのです。

第1章 そもそも「現地ツアー」とは何か ―― 三つの定番から考える

まず、「現地ツアー」という言葉を整理しておきます。

現地ツアーとは、旅行者が現地に着いてから参加する、半日から数日の観光プログラムのことです。日本で申し込む大きなパッケージ旅行とは違い、飛行機やホテルは自分で手配して、現地での「体験」の部分だけを申し込む。オプショナルツアーと呼ばれることもあります。ホーチミンの場合、市内のホテルまで送迎に来てくれて、決まったコースを回り、夕方に戻ってくる、という形が一般的です。

近年は、飛行機とホテルだけを自分で予約して、あとは現地で自由に過ごす、という個人旅行のスタイルが一般的になりました。だからこそ、「現地での体験の部分だけを、必要に応じて足す」現地ツアーの使い方が、以前にも増して便利になっています。旅の骨格は自分で組み、その中に、ここぞという体験だけをツアーで差し込む。そういう柔軟な使い方ができるのが、現地ツアーの良いところです。全部をおまかせにするのでも、全部を自分でやるのでもなく、その中間を、自分の裁量で選べる。この感覚は、この記事の後半で紹介する「新しい楽しみ方」にも、まっすぐつながっていきます。

ホーチミンの現地ツアーには、長いあいだ三つの定番がありました。

一つ目は、メコンデルタツアーです。ホーチミンから南西へ車で1時間半から2時間、ミトーやベンチェといったメコン川のほとりへ向かい、大きな船で川を渡り、手漕ぎの舟で椰子の葉が茂る水路をめぐる。ココナッツキャンディづくりを見学し、南国のフルーツを味わい、伝統音楽を聴く。30年以上にわたり、ホーチミン発の代表的な定番ツアーとして親しまれてきました。

ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

二つ目は、クチトンネルツアーです。ホーチミン郊外にある、ベトナム戦争時代に使われた地下トンネルを訪ねるツアーです。市内から車で1時間半から2時間ほど。全長数百キロにおよぶといわれる地下坑道の一部を、実際に見て、くぐって、その歴史を学びます。ベトナムという国の近い過去に触れられる場所として、多くの旅行者が訪れてきました。

ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

三つ目が、市内観光ツアーです。統一会堂、戦争証跡博物館、聖母マリア教会(サイゴン大教会)、中央郵便局、ベンタイン市場。ホーチミン市内の定番スポットを、半日から1日で効率よく回るツアーです。

ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

この三つには、それぞれ違う魅力があります。メコンデルタは、自然と暮らしの体験です。茶色く濁った大河、椰子の茂る水路、手漕ぎの舟、素朴なフルーツや音楽。ホーチミンの都会的な風景とはまるで違う、「南国のベトナムらしさ」に浸れます。クチトンネルは、歴史の体験です。ベトナム戦争という重い過去に、実際の場所で触れる。教科書や映像で知っていたことが、目の前の土や穴とつながる感覚があります。市内観光は、効率の体験です。点在する名所を、限られた時間で、迷わず一気に回れます。目的が違えば、選ぶツアーも変わってくる。この「目的で選ぶ」という感覚は、あとの章で詳しく触れる、今の現地ツアーの楽しみ方にもつながっていきます。

なぜ、これらが「ツアー」という形で提供されてきたのか。理由はシンプルで、個人では回りにくいからです。特にメコンデルタやクチトンネルは、郊外にあって公共交通機関では行きにくく、言葉の壁もあります。自分で車を手配して、現地で舟をチャーターして、というのは、よほど旅慣れた人でなければ大変です。だからこそ、送迎から解説まで全部そろったツアーに申し込むのが、いちばん確実で楽な方法でした。この「個人では行きにくい場所を、まとめて引き受けてくれる」という点が、現地ツアーの存在理由の核心にあります。

もう一点、現地ツアーには「時間を買う」という側面もあります。旅行の日数は限られています。その貴重な時間を、行き方を調べたり、交渉したり、道に迷ったりに使うのではなく、体験そのものに使える。段取りをすべて任せられるというのは、実は大きな価値です。特に、2泊3日や3泊4日といった短い日程でホーチミンを訪れる方にとって、1日を無駄なく使えるかどうかは、旅の満足度を大きく左右します。この「時間を効率よく使える」という点も、現地ツアーがずっと選ばれてきた理由のひとつです。

そして、この三つの定番がどう生まれ、どう変わってきたのか。その話をするには、いったん時計の針を、30年ほど前まで戻す必要があります。

第2章 現地ツアーの始まり ―― ドイモイと、バックパッカーの街

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ホーチミンの現地ツアーの歴史は、ベトナムという国が世界に開かれていく歴史と、重なっています。

調べてみると、大きな転機は1986年に始まった「ドイモイ(刷新)」という経済政策だそうです。それまで閉じていた経済を、市場経済へと開いていく方針で、これによって外国からの旅行者を受け入れる下地が少しずつ整っていきました。1990年代に入ると、ベトナムは本格的に観光客を迎え始めます。

このころ、ホーチミンで旅行者が集まった場所が、1区のファングーラオ(Pham Ngu Lao)通りとその周辺でした。今でも「ブイビエン(Bui Vien)通り」として知られる、あのバックパッカー街のあたりです。資料によると、1990年代、有名な旅行ガイドブックがこの安くて活気のあるエリアを紹介したことで、世界中からバックパッカーが集まり、タイのカオサン通りと並ぶ、東南アジアのバックパッカーの拠点のひとつになっていったそうです。

今のブイビエン通りは、夜になるとネオンと音楽であふれる、にぎやかな歓楽街の顔を持っています。かつての素朴なバックパッカー街とは、ずいぶん雰囲気が変わりました。それでも、この一帯が「旅行者のための街」として始まった歴史は、今も通りのあちこちに残る旅行代理店の看板や、安い宿の並びに、うっすらと感じ取ることができます。ホーチミンの現地ツアーのルーツをたどっていくと、たいていこの通りに行き着きます。

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この街で生まれたのが、現地ツアーの原型でした。

調べてみると、1993年、ファングーラオに住むベトナム人夫婦が「シンカフェ(Sinh Cafe)」という旅行代理店を始めたそうです。もともとは技術者だった方が、この通りのホテルで働いたのをきっかけに、旅行業を始めたという話も残っていました。このシンカフェは、「オープンツアー」と呼ばれる仕組みのバスチケットをベトナムで広めた、先駆的な旅行会社のひとつとして知られています。

オープンツアーというのは、当時としては画期的な仕組みでした。ホーチミンから、ムイネー、ニャチャン、ホイアン、フエ、そしてハノイへと、ベトナムを南から北へ縦断する幹線ルートに、旅行者向けの格安バスを走らせる。旅行者は通しのチケットを買っておいて、途中の街で下車し、好きなだけ滞在したあと、次の便を予約して、また北へ進んでいく。安く、自分のペースで、ベトナムを縦断できるこの仕組みは、バックパッカーたちに広く支持されました。シンカフェはその後、市内中心部やハノイにも展開し、やがて「シン・ツーリスト(The Sinh Tourist)」として知られていきます。

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当時のオープンツアーの空気を想像してみると、そこには独特の自由さがあったのだろうと思います。決まった団体旅行とは違い、旅行者は自分の判断で街を選び、滞在を延ばしたり縮めたりしながら、ベトナムを縦断していく。宿も、食事も、次の便の予約も、すべて自分で決める。そういう身軽な旅のスタイルが、世界中の若い旅行者を惹きつけました。ファングーラオの通りには、こうした旅行者を相手にする小さな旅行代理店や、安宿、食堂、両替商が次々と生まれ、街全体が旅行者のための機能を備えていきました。ドイモイという大きな経済の転換のなかで、民間の小さな商売が芽吹いていく。その象徴的な場所のひとつが、この通りだったのだと思います。

このオープンツアーのバス網と一緒に育っていったのが、各地の「現地ツアー」でした。ホーチミンに滞在するあいだに、日帰りでメコンデルタやクチトンネルへ行く。そういう半日・1日のツアーが、バックパッカー街の旅行代理店を通じて売られるようになっていきました。今のように洗練されたものではなく、安くて、素朴で、ときに乗り合いの大人数で、という時代です。それでも、「個人では行きにくい場所へ、安く連れて行ってくれる」という現地ツアーの基本の形は、このころにできあがったのだと思います。

面白いのは、この「シンカフェ」という名前が、その後ベトナムの旅行業界で、ある種の代名詞のようになっていったことです。あまりに有名になったため、似た名前を掲げる店が各地に現れた、という話も耳にします。それだけ、オープンツアーという仕組みと、それを生んだ店が、当時の旅行文化に与えた影響が大きかったということなのでしょう。今の洗練された現地ツアーの原型が、30年ほど前のバックパッカー街の、素朴な工夫から始まっている。その事実を知っておくと、今あるツアーの一本一本が、少し違って見えてきます。

ここから少し、私自身の話をさせてください。実は私が初めてベトナムを旅行したのは、1998年のことでした。まだこの国に住む前、一人の旅行者としてベトナムを訪れたときのことです。そのとき、ホイアンからホーチミンまでの移動に使ったのが、まさに「カフェバス」と呼ばれていた、あのオープンツアーのバスでした。

当時の記憶をたどると、外国人旅行者にとって、この長距離バスの網は、本当に便利な移動手段でした。ベトナムの鉄道や国内線は、当時の外国人にとって手配のハードルが高く、路線も本数も限られていました。そんな中で、旅行者向けの寝台バスが南北の幹線に張りめぐらされていて、旅行代理店の窓口で気軽にチケットを買える。これは、旅慣れていない旅行者にとっても、実にありがたい仕組みでした。ベトナムは昔からこの手のバスが充実していて、外国人が国内を移動しやすい国だった、という印象が、今も強く残っています。

そして、あとから振り返って思うのは、この長距離バスの充実ぶりと、カフェツアー、つまり現地ツアーが根づいていった流れは、無関係ではないだろう、ということです。旅行者を運ぶバスの網があり、それを売る窓口が街にあり、そこに旅行者が集まってくる。同じ窓口で、日帰りの現地ツアーも一緒に売られるようになるのは、ごく自然なことです。移動を担う仕組みが先にあったからこそ、その上に現地ツアーという商品が乗っかっていった。バスとツアーは、たぶん同じ根っこから育ってきたのだと思います。

私が初めて「カフェツアー」に参加したのは、2004年のことでした。ホーチミンを出発して、ミトー、チャウドックを経由し、そのままカンボジアのプノンペンへ抜けていくツアーです。今思えば、オープンツアーの発想がよく表れた行程でした。単なる観光ではなく、移動そのものがツアーになっていて、国境を越えて次の国へ進んでいく。バックパッカー向けの旅の仕組みが、国をまたいでつながっていた時代の空気を、そのまま体験した形です。

このツアーで、特に印象に残っているのが、チャウドックのフローティングハウスでした。メコン川の上に浮かぶ、水上の家々です。家の下で魚を養殖しながら、その上で人が暮らしている。川の上に生活のすべてがある光景は、それまで見たことのないものでした。観光のために作られた景色ではなく、そこで実際に人が暮らしている。その事実の重みのようなものが、強く記憶に残りました。

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そして、国境を小さなボートで越えていく体験も、忘れられません。大きな橋や立派な国境ゲートを通るのではなく、川の上を小さな舟で進んで、ベトナムからカンボジアへ入っていく。手続きも今よりずっと素朴で、時間もかかりましたが、その分「国境を越えている」という実感がありました。飛行機で降り立つのとはまったく違う、地続きでアジアを移動している感覚。あの体験があったから、私はこの地域にさらに惹かれていったのかもしれません。

私がホーチミンに住み始めた14年ほど前には、すでにこうした現地ツアーは定番として根づいていました。ファングーラオの通りには旅行代理店の看板が並び、店先にメコンやクチトンネルのツアーの料金が貼り出されていました。そのころの空気を思い出すと、現地ツアーというものが、この街の旅行文化の一部として、しっかり定着していたのがわかります。

第3章 定番はなぜ「定番」になったのか ―― 昔のホーチミンの事情

メコンデルタとクチトンネル。この二つが長らくホーチミンの現地ツアーの二枚看板だったのには、当時ならではの事情もあったと、私は考えています。

少し正直な話をすると、15年、20年前のホーチミンには、市内だけで何日も楽しめるほどの観光の「量」が、まだそれほど多くなかったのです。

これは、ホーチミンという街を悪く言いたいわけではありません。当時の素朴なホーチミンには、素朴なりの良さがありました。ただ、観光地としてのコンテンツという意味では、今とはずいぶん事情が違っていました。市内の主要スポット、つまり統一会堂や戦争証跡博物館、サイゴン大教会、中央郵便局、ベンタイン市場は、比較的コンパクトな範囲に集まっていて、頑張れば1日、ゆっくり回っても1日半あれば、ひととおり見終わってしまいます。

そうすると、「2泊3日、3泊4日で来たけれど、2日目以降は何をしよう」という時間が生まれます。その空白を、きれいに埋めてくれたのが、郊外へ出るメコンデルタツアーであり、クチトンネルツアーでした。朝出発して夕方に戻ってくる、ちょうど1日。市内とはまったく違う体験ができて、「ベトナムに来た」という実感も持てる。旅程を組むうえで、これ以上ないくらい都合のよい選択肢だったのです。

しかも当時は、個人で郊外まで足を延ばすのが、今よりずっと大変でした。配車アプリもなく、現地の交通事情も整っていない。言葉の壁もある中で、自力でミトーまで行って舟をチャーターして、あるいはクチトンネルまで行って解説を聞いて、というのは、かなりハードルが高かった。だからこそ、送迎も解説もぜんぶパッケージになったツアーに申し込むのが、いちばん現実的だったわけです。「個人では行きにくいけれど、ツアーなら手軽に行ける」という点が、この二つを定番に押し上げた、大きな理由だったと思います。

距離感も、絶妙でした。ホーチミンからメコンデルタやクチトンネルまでは、片道1時間半から2時間ほど。これは、日帰りでちょうど無理のない範囲です。もし片道4時間も5時間もかかる場所だったら、1日では収まらず、定番にはなりにくかったでしょう。逆に、近すぎても「わざわざ郊外に出た」という非日常感が薄れてしまいます。「都会から十分に離れていて、別世界に来た感じがするのに、日帰りで無理なく戻れる」。この地理的な条件までもが、二つのツアーに味方していたのです。

旅行会社にとっても、これは理にかなった商品でした。市内観光だけでは、旅行者の滞在日数を埋めきれない。そこに、半日から1日でちょうどよく収まり、しかも「ベトナムに来た」という手応えをしっかり提供できる郊外ツアーがある。旅行者の「間が持たない時間」と、旅行会社の「売りたい商品」が、きれいに噛み合っていたわけです。需要と供給が一致していたからこそ、これらは長く定番であり続けました。

以前、このメディアでメコンデルタツアーだけを取り上げた記事を書いたことがあります。そこでは、「メコンデルタツアーが30年以上も定番として愛され続けているのはなぜか」というテーマを掘り下げました。結論として私は、ツアーの中身そのものよりも、それを取り巻くホーチミンという街の変化のほうに、その理由があるのではないかと考えました。この考え方は、メコンに限らず、ホーチミンの現地ツアー全体にも当てはまる気がしています。

もちろん、事情だけで定番になれるわけではありません。中身が伴っていなければ、口コミの時代に長くは生き残れません。今は誰もが正直なレビューを書き、星の数で評価する時代です。「期待外れだった」という声が積み重なれば、どんな定番でも少しずつ崩れていきます。それでもメコンやクチトンネルが定番であり続けているのは、時代の事情にちょうどよく答えていたことに加えて、実際に多くの旅行者を満足させ続けてきた、確かな中身があったからです。事情と中身、その両方がそろって初めて、長く愛される定番になれるのだと思います。

つまり、定番ツアーは「中身が完璧だから定番になった」というより、「その時代の旅行者が抱えていた事情に、ちょうどよく答えていたから定番になった」という側面が大きいのです。では、その事情が変わったら、どうなるのか。ホーチミンという街は、この10年ほどで、まるで別の街のように変わりました。その変化が、現地ツアーの世界にも、大きな影響を与えることになります。

第4章 街と旅行者が、変わった ―― 2010年代からの大きな変化

ここ10年ほどのホーチミンの変わりようは、長く住んでいる私から見ても、驚くほどです。そして、その変化が、現地ツアーのあり方そのものを変えていきました。変化は、大きく分けて三つの方向から来たと思います。

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一つ目は、街そのものの変化です。かつては低層の建物が中心だった街並みに、次々と高層ビルが建ちました。ルーフトップバーから夜景を眺め、古い建物をリノベーションしたおしゃれなカフェをめぐり、巨大なショッピングモールで買い物をする。都市鉄道も走り始めました。「市内ですることがない」という、かつての事情は、もうほとんど当てはまりません。むしろ「することがありすぎる」街になったのです。第3章で書いた「時間の空白を埋める」という現地ツアーの役割は、街の発展によって、本来なら小さくなるはずでした。カフェ巡りをして、ルーフトップで夜景を見て、市場で買い物をして、スパで癒される。それだけで、3日や4日はあっという間に過ぎてしまう街になりました。かつてのように、郊外ツアーで「間を持たせる」必要は、理屈のうえではなくなったのです。

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二つ目は、移動と予約の変化です。調べてみると、配車アプリのGrabがベトナムでサービスを始めたのは2014年だそうです。これによって、スマートフォンひとつで、言葉が通じなくても、行き先を伝えて、料金や経路を事前に確認しやすい形で、車やバイクを呼べるようになりました。かつて旅行者を悩ませた「移動のハードル」が、大きく下がったのです。以前は、タクシーに乗るたびに「メーターは正しいだろうか」「遠回りされていないか」と気を張る場面もありました。Grabなら、乗る前に行き先と料金が画面に表示され、地図で経路も追える。この安心感は、旅行者の行動範囲を広げたように思います。市内を自分で動き回ることのハードルが下がったことは、裏を返せば、「自分で回れる範囲」と「ツアーでないと難しい範囲」の線引きを、はっきりさせることにもなりました。さらに、KlookやKKday、Travelokaといった海外の予約サイトが広がり、現地ツアーもスマートフォンから直接予約できるようになりました。旅行の予約の仕方そのものが、この10年で様変わりしました。

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予約サイトの広がりは、数字にも表れているようです。ベトナムのオンライン旅行市場は、拡大が続いていると見られています。調査会社によって市場の定義や推計値には差がありますが、たとえばグーグルなどが公表している東南アジアのデジタル経済に関する調査では、ベトナムのオンライン旅行の市場規模は2025年に40億ドルほどとされ、2030年にはその倍の80億ドル規模まで成長する、という見通しが示されていました。飛行機やホテルといった標準的な部分は大手の予約サイトで手配し、体験や現地ツアーといった部分は、専門の予約サイトや現地の会社で手配する。そんなふうに、旅行者が予約先を使い分けるようになってきた、という指摘も目にします。予約の世界も、この10年で大きく様変わりしているのです。

三つ目は、旅行者の変化です。今の旅行者は、来る前にスマートフォンで徹底的に下調べをします。SNSで誰かの写真を見て、行きたい場所を決め、口コミを読んで店を選ぶ。ある調査では、ベトナム人旅行者が、フェイスブックやTikTokを旅行の情報源として非常によく利用していることが示されています。これはベトナムの人たち自身についてのデータですが、旅の情報をSNSから得るという流れは、ベトナムを訪れる外国人旅行者にも共通して感じられるところです。情報が手の中にある分、「旅行会社にすべてお任せ」という感覚は薄れ、「自分で組み立てたい」という気持ちが強くなりました。SNSで見た「あの一枚のような写真を撮りたい」という動機で行き先を選ぶ方も目立つようになり、旅の目的そのものが、名所を見ることから、体験して、記録して、共有することへと、少しずつ移ってきているように感じます。

こうした変化を受けて、旅行のスタイルは、大きな団体ツアーから、個人や少人数の自由な旅へと移ってきました。近年の傾向として、大人数で決まったコースを回る従来型のツアーよりも、少人数で、自分の興味に合わせて細かく調整できる旅を求める人が増えている、という指摘も目にします。単なる観光地めぐりではなく、その土地ならではの体験を重視する流れです。

ちなみに、旅行者の数そのものは、しっかり戻ってきています。調べてみると、2024年にベトナムを訪れた外国人旅行者は約1,760万人で、コロナ前の2019年の水準に、ほぼ回復しました。報道によれば、2019年と比べておよそ97パーセントから98パーセントにあたる水準だそうです。ベトナムは、東南アジアの中でも観光の回復が順調だった、という評価も目にしました。旅行者は戻り、しかもその好みは、以前とは変わっている。この二つが同時に起きているのが、今のホーチミンなのです。

この「数は戻ったが、好みは変わった」という状況は、現地ツアーを提供する側から見ると、なかなか難しい局面でもあります。単に昔と同じ乗り合いツアーを並べておけば売れる、という時代ではなくなりました。旅行者が求めるものが、「みんなと同じ定番を安く」から、「自分たちに合った体験を、納得のいく形で」へと動いている。この変化に、ツアーの側も応えていく必要が出てきたのです。そして実際、ホーチミンの現地ツアーは、この10年ほどで、その中身を大きく広げてきました。その具体的な姿は、第6章で詳しく紹介します。

論理的に考えれば、街が便利になり、個人でも動けるようになり、旅行者が「自分で組み立てたい」と思うようになったなら、お仕着せの現地ツアーの人気は下がるはずでした。ところが、現実にはそうなりませんでした。現地ツアーは、形を変えながら、今もしっかり生き残っています。次の章では、なぜそうなったのかを考えてみます。

第5章 それでも現地ツアーが残る理由 ―― 個人ではできないこと

これだけ個人で動きやすくなったのに、なぜ現地ツアーはなくならないのか。長年この仕事に関わってきた実感として、そこにはいくつかの、はっきりした理由があります。

私も内心では、「これだけ街が便利になれば、さすがに現地ツアーの需要は落ち着くだろう」と、何度か思ったことがあります。Grabで郊外まで行こうと思えば行けますし、予約サイトを見れば、個人で回るための情報もいくらでも手に入ります。それでも、現地ツアーへの需要は、なくなりませんでした。その理由を考えていくと、便利になったこの時代だからこそ、かえって際立つ価値がいくつもある、ということに気づかされます。

その前に、私自身がこれまで参加してきた現地ツアーのことを、少し書いておきます。メコンデルタ、クチトンネル、そしてホーチミン近郊のカンザー(Can Gio)。マングローブの森と海が広がるカンザーは、市内から比較的近いのに、まったく違う自然に触れられる場所です。旅行者として、あるいは住民として、いろいろな現地ツアーに参加してきました。

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そうやって各地を回ってきて感じるのは、ベトナムは、他の国と比べても現地ツアーが充実している国だ、ということです。旅行者向けのツアーの選択肢が多く、価格帯も幅広く、申し込みもしやすい。国によっては、行きたい場所があっても、それを商品として売っているツアーが見つからず、自分で交通手段から手配しなければならないこともあります。ベトナムでは、たいていの行きたい場所に、誰かがすでにツアーを用意してくれている。これは、旅行者にとって、かなり恵まれた環境です。

なぜベトナムでこれほど現地ツアーが発達したのか。理由のひとつは、皮肉なようですが、公共交通機関が少し不便だったことにあるのだろうと思います。鉄道やバスの路線が限られていて、時刻表通りに動くとも限らない。外国人にとっては、言葉の壁もあって、公共交通で目的地まで行くのは簡単ではありませんでした。その不便さを埋めるように、旅行者を目的地まで運ぶ商品、つまり現地ツアーが育っていった。第2章で書いたカフェバスの話も、まさにその流れの一部です。不便だったからこそ、それを補う仕組みが充実した。ベトナムの現地ツアーの豊かさは、そういう背景から生まれたのだと、私は考えています。

まず、やはり「個人では行きにくい場所がある」という事実は、今も変わっていません。Grabがどれだけ便利になっても、ホーチミンから片道2時間のメコンデルタや、クチトンネルの奥まで、個人で効率よく回るのは簡単ではありません。現地での舟の手配、入場、昼食、そして何より「どこで何を見るか」の段取りを、言葉の通じない土地で自分で組むのは、思っている以上に骨が折れます。ツアーは、この一連の面倒を、まるごと引き受けてくれます。

次に、「解説の価値」です。クチトンネルのように、歴史的な背景を知らないと、ただの地下の穴にしか見えない場所があります。メコンデルタも、ガイドがいるのといないのとでは、見えてくるものがまるで違います。その土地の暮らしや歴史を、言葉にして伝えてくれる人がいるかどうかで、同じ景色でも記憶への残り方が変わります。自分で調べた知識と、その場で人から聞く話とでは、深さがまったく違うのです。私自身、旅行者を案内していて、ガイドのひとことで、お客さんの表情がふっと変わる瞬間を、何度も見てきました。ただの風景だったものが、背景を知った途端に、意味を持った風景に変わる。その変化に立ち会えるのは、この仕事の面白さのひとつでもあります。

三つ目に、「時間の効率」です。限られた滞在日数の中で、郊外の見どころを1日で回りきるには、段取りのプロに任せるのがいちばん早い。個人で回ろうとすると、移動や待ち時間で半日を無駄にしてしまうことも珍しくありません。旅の時間は限られています。その時間を、迷子や交渉ではなく、体験そのものに使えるというのは、ツアーの大きな価値です。

四つ目に、「安心とトラブル対応」です。海外では、思わぬことが起こります。体調を崩したり、道に迷ったり、言葉が通じずに困ったり。そういうとき、そばに現地をよく知るガイドがいるかどうかは、旅の安心感を大きく左右します。特に、初めての海外旅行や、家族連れ、年配の方との旅では、この安心感の価値は、料金以上に大きいものです。たとえば、小さなお子さんが急に体調を崩したとき、トイレの場所ひとつ、薬局ひとつ探すのにも、言葉が通じないと大きな不安になります。そこに、事情をわかっている人がひとりいるだけで、旅全体の安心感がまるで変わります。「何も起きなければ気づかないけれど、何か起きたときに本当にありがたい」。ガイドの価値は、そういう種類のものでもあります。個人で自由に動く旅にも良さはありますが、守られている安心の中で楽しみたい場面も、旅にはあるのです。

そして、少し逆説的なのですが、街が便利で華やかになったからこそ、かえって際立つ価値もあります。以前メコンの記事で書いたことですが、発展したホーチミンの中では、旅行者が思い描いていた「素朴なベトナムらしさ」に、なかなか出会えなくなりました。ノンラーをかぶった人、椰子の茂る水路、ゆったり流れる大河。そういう「想像していたベトナム」に確実に会える場所として、郊外へ出る現地ツアーの価値は、むしろ新しく生まれ直しています。

こうして並べてみると、現地ツアーが提供しているのは、単なる「移動と観光」ではないことがわかります。段取りの手間を肩代わりし、深い解説で体験の質を上げ、限られた時間を有効に使わせ、いざというときの安心を用意する。これらは、いくら個人で動きやすくなっても、旅行者が自分だけでそろえるのは難しいものばかりです。便利な道具が増えたことで、かえって、こうした「人が介在することの価値」が、くっきりと見えるようになったとも言えます。

つまり、現地ツアーは「なくなった」のではなく、「役割を変えながら残った」のだと思います。かつては、することがない時間を埋める受け皿でした。今は、個人では手が届きにくい深い体験や、都会では出会えない風景、そして安心を届ける存在へと、意味を変えています。定番は、時代遅れになったのではなく、価値の中身が入れ替わったのです。

第6章 新しい現地ツアーの楽しみ方 ―― 「自分に合わせて選ぶ」時代へ

では、今のホーチミンで、現地ツアーはどんなふうに楽しめるのか。ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。ひとことで言えば、現地ツアーは「みんなで同じものに参加する」ものから、「自分に合わせて選ぶ」ものへと変わってきました。かつては、旅行会社が用意した数少ないコースの中から選ぶしかありませんでしたが、今は、誰と、何のために、どんなペースで行くのかに合わせて、形そのものを選べるようになっています。同じ「メコンデルタに行く」でも、大人数の乗り合いで安く行くのか、家族だけの貸切でゆっくり行くのか、カメラマン同行で写真を残しながら行くのかで、体験はまるで別物になります。いくつかの新しい楽しみ方を、具体的に紹介します。

一つ目は、貸切・プライベートツアーです。かつての現地ツアーは、見知らぬ人たちと同じバスに乗る、大人数の乗り合いが主流でした。今は、家族やグループだけの専用車で、自分たちのペースで回る貸切ツアーが選びやすくなっています。近年の旅行の傾向として、大人数の団体よりも、少人数で自由がきく形が好まれるようになった、という話は第4章でも触れました。貸切なら、出発時間も、立ち寄る場所も、休憩のタイミングも、ある程度こちらの都合に合わせられます。小さな子ども連れや、年配の方との旅、写真をゆっくり撮りたい人には、特に向いています。たとえば定番のメコンデルタツアーも、乗り合いではなく貸切の専用車で行くプランを選べば、同じ行き先でも、まったく違う快適さになります。

乗り合いツアーと貸切ツアーの違いは、実際に参加してみると、想像以上に大きいものです。乗り合いだと、集合場所での待ち合わせがあり、他の参加者のペースに合わせて動くことになります。それはそれで、いろいろな人と一緒になる面白さもあるのですが、自分たちの都合で「もう少しここにいたい」「ここは早めに切り上げたい」というわけにはいきません。貸切なら、その日の体調や気分に合わせて、無理なく回れます。赤ちゃん連れで、授乳やおむつ替えのタイミングが読めない。ご高齢の親と一緒で、こまめに休憩したい。そういう事情がある旅ほど、貸切の価値は大きくなります。人数がある程度そろえば、一人あたりの料金の差も、それほど大きくならないことがあります。快適さと自由を優先したい方には、まず検討してみる価値のある選び方です。

二つ目は、体験型・テーマ特化のツアーです。ただ名所を見て回るだけでなく、「何をするか」で選ぶツアーが増えました。プロのカメラマンが街の映えるスポットで撮影してくれる写真ツアー、アオザイを着て街を巡るツアー、ローカルの食堂や屋台を食べ歩くフードツアー、夜のホーチミンをバイクや徒歩でめぐるナイトツアー。近年は、単なる観光よりも、その土地ならではの体験にお金を使いたい、という旅行者が増えているといわれます。前回このメディアで書いたカカオ・チョコレートの工場見学のように、ひとつのテーマを深掘りする体験も、その流れの一部です。自分の「好き」に合わせて、ツアーのテーマを選べる時代になったのです。

ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

こうした体験型ツアーの良いところは、「思い出の形」が具体的に残ることです。たとえば写真ツアーなら、プロが撮ったきれいな一枚が手元に残ります。旅行中、自分たちだけだと、どうしても記念写真は自撮りか、通りすがりの人に頼んだ一枚になりがちです。アオザイを着て、街の映えるスポットで、プロに撮ってもらう。それは、観光であると同時に、旅の記念そのものを作る体験です。SNSに載せたくなるような写真を、確実に持って帰れる。これは、写真を重視する今の旅行者にとって、とても分かりやすい価値だと思います。フードツアーなら、自分ではとても入れないようなローカルの店を、ガイドと一緒に安心して食べ歩ける。ナイトツアーなら、昼とはまったく違う夜の街の表情に、安全に触れられる。どれも、「その体験をした」という手応えが、はっきりと残るツアーです。

三つ目は、定番と体験の組み合わせです。たとえば、午前中にクチトンネルで歴史に触れ、午後にメコンデルタで自然と暮らしを味わう、という定番二つを1日で回るツアーもあります。あるいは、メコン方面のツアーに、カカオ工場の見学を組み込む。定番の骨格に、新しい体験を一つ足すだけで、同じ行き先でも旅の奥行きが変わります。滞在日数が短くて、あれもこれもと欲張れない旅行者にとって、こうした「二つの定番を一日で」「定番に体験を一つ足して」という組み合わせは、限られた時間を有効に使う、賢い選び方です。定番はしっかり押さえつつ、そこに自分の興味を一さじ加える。そういう楽しみ方が、今はしやすくなっています。

たとえば、前回このメディアで取り上げたベトナムのカカオとチョコレートの話も、こうした「定番+体験」の一例になります。定番のメコンデルタツアーの行き先であるミトー周辺には、カカオの産地やチョコレート工場があります。メコン川クルーズという昔ながらの体験に、カカオという新しい切り口を一つ足すだけで、同じ日帰りの行き先が、まったく新しい発見の場に変わる。定番が色あせるのではなく、新しい体験と重なることで、むしろ魅力が増していく。これは、これからの現地ツアーの、ひとつの方向性だと思います。

四つ目は、言葉の安心がある日本語ツアーです。海外の予約サイトで手軽に申し込めるツアーの多くは、英語のガイドです。英語に不安がある方や、細かいニュアンスまで解説を楽しみたい方にとっては、日本語ガイドのツアーの安心感は大きいものです。特に、歴史的な背景の説明や、体調を崩したときのやり取り、買い物や食事での細かな相談は、母国語でできるかどうかで、旅の快適さがずいぶん変わります。

クチトンネルやメコンデルタのように、歴史や暮らしの背景が体験の中心になる場所では、この差が特に大きく出ます。英語の解説でも大筋はわかりますが、細かなエピソードや、質問への受け答え、その場の雑談まで含めて楽しもうとすると、やはり母国語の余裕にはかないません。ガイドとの何気ないやり取りから、ガイドブックには載っていない話が聞けることも多いものです。言葉が通じるからこそ生まれる、そういう会話の余白も、日本語ツアーの隠れた魅力だと思います。とりわけ、ご家族での旅行や、ご年配の方との旅では、「日本語で頼れる人がそばにいる」という安心が、旅全体の印象を大きく左右します。

五つ目は、自由旅行との組み合わせです。今は「すべてツアー」でも「すべて個人」でもなく、その中間を選ぶ方が目立つようになりました。市内は自分でGrabを使って自由に回り、郊外へ出る1日だけツアーを使う。あるいは、車をチャーターして、行き先だけ決めて自由に回る。こうした柔軟な組み合わせができるのも、移動と予約が便利になった今ならではです。私自身、家族で郊外へ出かけるときは、車をチャーターして、決まったコースにとらわれず、気になった場所に気ままに立ち寄る、という旅をよくします。ツアーの安心と、個人旅行の自由。その両方のいいところを、自分の旅に合わせて配分できるのが、今の現地ツアーの面白さだと思います。

この組み合わせ方には、正解はありません。旅慣れた方なら、市内はほとんど自分で動いて、どうしても個人では行きにくいメコンやクチトンネルの1日だけツアーを使う、という配分がしっくりくるでしょう。海外が初めての方や、言葉に不安がある方なら、最初の1日か2日をツアーで過ごして街に慣れ、そのあと少しずつ自分で動く範囲を広げていく、という組み立てが安心です。同行者の顔ぶれや、旅の目的によっても、ちょうどいい配分は変わります。大事なのは、「ツアーか、個人か」という二者択一で考えないことです。両方を道具として持っておいて、その日その日の目的に合わせて使い分ける。そう考えると、旅の自由度がぐっと広がります。

ここで、市内観光そのものの変化にも触れておきたいと思います。かつての市内観光といえば、車で名所をひと回りする、という形がほとんどでした。ところが今は、その中身がずいぶん多彩になっています。屋根のない2階建てバスに乗って、街を眺めながら回るシティツアー。サイゴン川に浮かぶ船の上で食事を楽しむディナークルーズ。ベトナムらしくバイクの後ろに乗って、路地や屋台をめぐるバイクツアー。どれも、以前はあまり見かけなかった形です。同じ「市内観光」という言葉でも、選べる体験の幅は、この10年ほどで確実に広がったように感じます。

ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

一方で、正直に書いておきたいこともあります。市内のバリエーションがこれだけ増えたのに比べると、近郊へ出るツアーの種類は、実はそれほど増えていない、というのが私の実感です。メコンデルタ、クチトンネル、そのあたりの定番は今も健在ですが、「郊外に、まったく新しい行き先が加わった」という感覚は、あまりありません。ホーチミンの周りには、まだ光の当たっていない場所や、旅行者に紹介できる魅力がいくつも眠っているはずです。ここは、これからに期待したいところですし、旅行の手配をする側として、私たち自身が取り組んでいくべき課題でもあると思っています。

明るい材料もあります。近年、ベトナムの人たち自身が、国内をよく旅行するようになったと感じます。ダナンやニャチャン、フーコック、ダラット、サパ、ハロン湾といった国内の観光地へ、家族や友人と出かけていく光景は、今ではすっかり身近なものになりました。国内の旅行需要が増えれば、各地の宿や交通、体験プログラムが整備され、観光地としての質も上がっていきます。それは、外国人旅行者にとっても、そのまま恩恵になります。実際、国内の旅行者に人気が出た場所が、しばらくして外国人にも知られるようになる、という流れは、あちこちで起きています。ベトナム全体で旅行のコンテンツが増えていくことは、私たち旅行者にとって、素直に嬉しい変化です。

六つ目に、少し視点を変えて、「半日」という単位の使い方も、新しい楽しみ方のひとつです。かつての現地ツアーは1日がかりが基本でしたが、今は半日で完結するツアーも増えました。午前中だけ、あるいは午後だけを使って、市内の一角をテーマを絞って楽しむ。残りの時間は自由に過ごす。丸1日を使うのはもったいない、でも自分だけで動くのは少し不安、という場面に、半日ツアーはちょうどよく収まります。到着日の午後や、出発日の午前など、中途半端に空いた時間を、無駄なく使えるのも利点です。滞在日数が短い旅行者ほど、この「半日」という単位は、うまく使うと旅の密度が上がります。

ちなみに、当メディア「ホーチミン観光情報ガイド」でも、現地の旅行手配を行っています。人気のメコン川クルーズを貸切の専用車で回るプランや、チョコレート工場の見学を組み込んだミトー1日ツアー、タオディエンの雑貨・カフェ・スパを半日で楽しむプラン、プロのカメラマンによる撮影ツアーなど、今の楽しみ方に合わせたツアーを、日本語ガイド付きでご用意しています。定番を安心して回りたい方にも、少し変わった体験をしたい方にも、それぞれに合った形をご提案できます。こうしたツアーは、後の章で触れるように、LINEから日本語で気軽に相談・予約ができます。どのツアーが自分の旅に合うか分からない、という段階からでも、相談していただいて構いません。

第7章 失敗しない選び方と予約のコツ ―― 実践ガイド

新しい楽しみ方が増えた分、「結局どれを選べばいいのか」で迷う方も増えました。この章では、現地ツアーの選び方と、予約の実際を、具体的にまとめておきます。

まず、選び方の軸です。現地ツアーを選ぶときは、次の三つを先に決めておくと、ぐっと絞りやすくなります。一つ目は「誰と行くか」。一人旅なのか、家族連れなのか、年配の方や小さな子どもがいるのか。二つ目は「何を優先するか」。定番を効率よく回りたいのか、写真なのか、食なのか、歴史なのか、のんびりしたいのか。三つ目は「どこまで自分でやりたいか」。全部おまかせにしたいのか、自由に動く部分を残したいのか。この三つがはっきりすると、貸切がいいのか乗り合いでいいのか、日本語ガイドが必要か、半日で足りるか1日必要か、といった判断が、自然と決まってきます。

具体的に考えてみます。たとえば、両親を連れた三世代の家族旅行で、「定番はしっかり見たいけれど、無理はしたくない」という場合。この場合は、貸切の専用車で、日本語ガイド付き、昼食込みのメコンデルタ1日ツアーあたりが、いちばん収まりがよいでしょう。逆に、友人同士の女子旅で、「とにかく写真をたくさん撮って、SNSに載せたい」という場合なら、アオザイ撮影ツアーや、映えるスポットをめぐる撮影ツアーが向いています。一人旅で、ベトナムの歴史をじっくり知りたいなら、クチトンネルを解説付きで回るツアーがいい。同じ「ホーチミンの現地ツアー」でも、誰と、何のために行くかで、最適な一本はまったく変わります。まず自分たちの旅の輪郭を描いてから選ぶと、失敗が少なくなります。

次に、料金の目安です。ホーチミン発の現地ツアーは、内容と形態によって幅があります。大人数の乗り合いツアーは、一人あたり日本円で数千円台からと安く、費用を抑えたい方に向いています。一方、貸切の専用車や日本語ガイド付きのツアーは、一人あたり1万円台から、内容によってはそれ以上になります。「安さ」を取るか、「快適さと安心」を取るかは、旅の目的次第です。定番のメコンデルタやクチトンネルの1日ツアーは、日本語ガイド・専用車・昼食付きで、おおむね1万数千円前後が一つの目安になります。ただし、料金は時期や為替、内容によって変わるため、最新の金額は予約時に必ず確認してください。

料金を見るときは、「何が含まれているか」を必ず確認することをおすすめします。同じ「メコンデルタ1日ツアー」でも、送迎、ガイド、昼食、入場料、舟のチャーター代などが含まれているかどうかで、実際にかかる金額はずいぶん変わります。一見安く見えるツアーが、現地であれこれ追加料金を取られて、結局は高くついた、という話も、残念ながら耳にします。表示の安さだけで飛びつかず、「この料金に何が含まれ、何が別料金なのか」を、申し込む前に確かめておくと安心です。日本語で相談できる相手がいれば、こうした細かな内訳も、事前にきちんと確認できます。値段の数字だけでなく、その中身まで見比べることが、失敗しないツアー選びのコツです。

予約の方法は、大きく三つあります。一つ目は、KlookやKKday、Travelokaといった海外の予約サイト。手軽で安いものが多い反面、多くは英語ガイドで、細かい相談はしにくいことがあります。二つ目は、現地の日本語対応の旅行会社。料金はやや上がることもありますが、日本語で相談でき、当日のトラブル対応も安心です。三つ目は、旅行前に日本から問い合わせておく方法。人気のツアーは日にちによって埋まることもあるので、行きたい日が決まっているなら、早めの予約が安心です。

予約のタイミングも、少し意識しておくとよいでしょう。連休やベトナムの祝日、日本の大型連休の時期は、人気のツアーが早めに埋まりがちです。特に、貸切や日本語ガイド付きのツアーは、対応できる台数やガイドの数に限りがあるため、直前だと希望の日に取れないこともあります。行きたい日と内容が決まっているなら、渡航前に予約を済ませておくのが確実です。逆に、天気や体調を見ながら現地で決めたい、という場合は、当日や前日でも申し込めるツアーを選んでおくと、柔軟に動けます。どちらのスタイルが自分に合うかも、旅の性格に合わせて考えておくと、当日慌てずにすみます。

三つの予約方法には、それぞれ向き不向きがあります。とにかく安く、手軽に済ませたいなら、海外の予約サイトが便利です。英語でのやり取りに抵抗がなく、多少のことは自分で対応できる、という方には向いています。一方で、初めての海外や、家族連れ、年配の方との旅、あるいは「せっかくだから解説もじっくり楽しみたい」という方には、日本語で相談できる現地の会社を通すほうが、結果的に満足度が高くなることが多いと感じます。料金の安さだけでなく、「何かあったときに日本語で頼れるか」という安心料も含めて考えると、選び方が変わってきます。

最後に、参加するときの注意点をいくつか挙げておきます。まず、集合・出発の時間には余裕を持つこと。ホーチミンの朝夕は渋滞するので、送迎の時間は前後することがあります。次に、支払いは現金が必要な場面もあるので、小額紙幣を用意しておくと安心です。それから、キャンセルの条件は予約時に確認しておくこと。前日や当日のキャンセルは、返金されない場合があります。服装や持ち物にも少し気を配りましょう。クチトンネルは歩きやすい靴が必要ですし、メコンや寺院を訪れるなら、露出の少ない服装が無難です。日差しと暑さ対策も忘れずに。こうした細かな点は、日本語で相談できる相手がいると、事前にまとめて確認できて安心です。

チップについても、よく質問を受けます。ベトナムには、日本と同じく、必ずチップを渡さなければならないという強い習慣はありません。ただ、ツアーのガイドやドライバーに、良い一日を過ごせたお礼として、少額を渡す旅行者は少なくありません。義務ではないので、無理に用意する必要はありませんが、気持ちよく過ごせたと感じたら、感謝のしるしとして渡すと、お互いに気持ちのよいものです。金額に決まりはなく、あくまで気持ちの範囲で構いません。こうした「はっきりとは決まっていないけれど、知っておくと迷わずにすむこと」も、日本語で気軽に聞ける相手がいると、安心して旅ができます。

季節についても、少し触れておきます。ホーチミンには、大きく分けて乾季と雨季があります。おおむね11月ごろから4月ごろが乾季、5月ごろから10月ごろが雨季とされています。雨季といっても、一日中降り続くわけではなく、午後にスコールのような激しい雨が短時間降ることが多い、というのが実際のところです。屋外を歩くツアーや、写真を撮るツアーを予定しているなら、この降り方のクセを頭に入れて、午前中を中心に組むと、雨に当たりにくくなります。とはいえ、天気ばかりは読みきれません。折りたたみ傘やレインコートを一つ持っておくと、雨季でも慌てずにすみます。こうした時期ごとの過ごし方のコツも、現地の事情を知っている相手に聞いておくと、旅の計画が立てやすくなります。

もし、どのツアーが自分に合うか迷ったら、遠慮なく相談してみてください。当メディア「ホーチミン観光情報ガイド」では、現地の日本人スタッフが、LINEを通じて日本語でツアーの相談・予約を承っています。「こういう旅にしたいのだけれど、どのツアーがいいか」「この日程で組めるか」といった相談も、旅行前でも、現地に着いてからでも大丈夫です。電話も要らず、友だち追加も無料なので、気軽に使っていただければと思います。現地の事情を知るスタッフに一度相談しておくだけで、当日の安心感がずいぶん変わります。

エピローグ ―― 変わる街の中で、旅の選択肢は広がった

ホーチミン現地ツアーの歴史と選び方|メコン・クチから貸切・体験型へ

この記事を最後まで読んでくださった方に、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

ホーチミンの現地ツアーは、この30年ほどで、大きく姿を変えてきました。バックパッカー街の安い乗り合いバスから始まり、メコンとクチトンネルという定番が生まれ、街の発展とともに役割を変え、今では貸切や体験型など、実にさまざまな楽しみ方ができるようになりました。

変わったのは、ツアーの形だけではありません。旅行者の側も、街の側も、大きく変わりました。それでも、「個人では手が届きにくい体験を、安心して味わいたい」という旅行者の気持ちの根っこは、30年前も今も、そう変わっていないのだと思います。現地ツアーが形を変えながら残ってきたのは、その気持ちに、その時代なりのやり方で応え続けてきたからなのでしょう。バックパッカー街の安い乗り合いバスも、今の快適な貸切ツアーも、根っこでつながっているのは、この一点です。時代が変わっても、旅行者が現地ツアーに求めるものの中心は、意外と揺らいでいないのかもしれません。

今のホーチミン旅行の良さは、選択肢が広がったことにあります。定番を効率よく回ることもできれば、貸切で自分たちのペースを守ることもできる。写真や食や歴史といったテーマで深掘りすることもできれば、市内は個人で、郊外だけツアーで、という組み合わせもできる。かつては「用意されたものに参加する」しかなかった現地ツアーが、今は「自分の旅に合わせて選ぶ」ものになりました。これは、旅行者にとって、とても幸せな変化だと思います。

歴史を振り返ってみると、ホーチミンの現地ツアーは、いつの時代も、その時々の旅行者の事情に、静かに寄り添ってきました。バックパッカーが自由な旅を求めた時代には、安く自由なオープンツアーがありました。市内ですることが少なかった時代には、時間を埋める郊外の定番がありました。街が便利になり、旅行者が「自分らしい旅」を求める今の時代には、貸切や体験型といった、一人ひとりに合わせた形が生まれています。求められるものは変わっても、「旅行者に、その土地ならではの良い一日を届ける」という、いちばん大事な役割だけは、ずっと変わっていないのだと思います。

もし、これからホーチミンに来る予定があるなら。まずは、自分がどんな旅にしたいかを、少しだけ思い描いてみてください。そのうえで、定番の一本を選ぶのでも、新しい体験を試すのでも、その両方を組み合わせるのでもいい。どれを選んでも、ホーチミンの現地ツアーは、きっと「来てよかった」と思える一日を届けてくれます。そして、もし選び方に迷ったら、現地の事情を知っている私たちに、気軽に声をかけてください。あなたの旅の希望を聞けば、いちばん合いそうな一本を、一緒に考えることができます。変わり続けるこの街で、あなたの旅にいちばん合う一本を、見つけてもらえたらと思います。その一本が、旅のいちばんの思い出になることを願っています。

この記事について ―― 筆者・運営者と情報源

この記事は、ホーチミンに14年ほど住み、現地で旅行の手配に携わってきた筆者が、自分の経験に加えて、公開されている資料を調べたうえでまとめたものです。1998年に初めて旅行者としてベトナムを訪れ、カフェバスで国内を移動した経験、2004年にホーチミンからチャウドックを経てプノンペンへ抜けるカフェツアーに参加した経験、そしてその後、メコンデルタやクチトンネル、カンザーといった現地ツアーに参加してきた体験。さらに、住民として旅行者を案内し、お店やツアーの相談に乗ってきた日々。それらが、この記事の土台になっています。一方で、ベトナムの観光の歴史そのものは、私が体験していない時代のことも多く含みます。そのため、歴史や統計に関わる部分は、次のような情報を調べたうえで記述しています。

現地ツアーの歴史(ドイモイ、バックパッカー街、オープンツアーやシンカフェの成り立ち)や、近年の旅行トレンド、旅行者数の推移といった背景は、旅行・観光に関する報道や調査、専門メディアの解説など、複数の公開情報を照らし合わせてまとめました。シンカフェの創業年は、同社の系譜にあたるシン・ツーリストが公表している情報をもとに1993年としています。ベトナムのオンライン旅行市場の規模は、グーグルなどが公表している東南アジアのデジタル経済に関する調査の数字を用いました。市場規模の推計は、調査会社によって定義や数値に差があります。2024年の外国人旅行者数は、ベトナム国内の報道による約1,760万人という数字にもとづいています。年号や数字には諸説あるものもあり、本文では代表的とされる情報をもとに記述しています。料金や予約方法、催行状況は変わることがあるため、実際に参加する際は、各ツアーの最新情報を予約時にご確認ください。

本記事は、ホーチミンの観光・グルメ・スパ・ツアー情報を現地から発信する「ホーチミン観光情報ガイド」が運営・掲載しています。現地の日本人スタッフが、ツアーやお店の予約・相談を、LINEで日本語にて承っています。この記事で紹介した現地ツアーについても、どれが自分の旅に合うか、この日程で組めるか、といった相談を、旅行前でも現地からでも、日本語で気軽にしていただけます。記事の内容に誤りや古い情報を見つけられた場合は、サイトのお問い合わせからお知らせいただければ、確認のうえ修正いたします。

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この記事を書いた人

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スギモト - 編集部

ホーチミン在住14年くらいになりますが、毎日ベトナムが楽しいです。
- ホーチミンで観光/旅行業22年
- 旅行本「ベトナム ホーチミン・ハノイ・ダナン・ホイアン ランキング&お得な旅テク!」のおすすめ在住者
- FM大阪 iDoBuddy にホーチミンのガイドとして出演

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