久しぶりに、ホーチミンへ行ってきました。
きっかけは、現地に住んでいる友人です。ずっと、「また来いよ」って言われてたんですよね。それで今回は、もう一人の友人も誘って、3人でホーチミンを回ることにしました。
前に行ったのは、18年前。今みたいにスマホもなかったので、現地で友人と合流するのも一苦労でした。「何時にどこ集合」みたいな連絡をするために、わざわざパソコンを探して、メールを送って。
今考えると、「よくあれでちゃんと会えてたな」と思います。
昔のホーチミンを知っているからこそ、今回の旅では、街の変化が気になりました。
今回は、そんな私(よう)のホーチミン旅行を振り返ります。
〈旅行者プロフィール〉
ようさん
- 旅行期間:3泊4日
- 旅行タイプ:友人
- 旅行スタイル:観光地を巡る、ベトナム料理、歴史&文化を知る
「え、こんなに変わったんだ」
空港を出た瞬間から、「あれ?」と思うことが多かったですね。
一番驚いたのは、信号です。18年前は、そもそも街に信号がほとんどなかったんですよ。
バイクがびゅんびゅん走っていて、その流れを見ながら「今だ!」って渡るような感じ。
それが今回行ったら、ちゃんと信号がある。「え、こんなに変わったんだ」って。
地下鉄もできてましたし、メコン川クルーズへ向かう道も昔は土の道だったのが、今はきれいに舗装されている。
夜になれば、高層ビルにネオンが光っている。
前にはなかった景色ですよね。
経済成長のスピードは、日本よりずっと速いんじゃないかなと思います。
街を歩いていて、路上で果物を売っている子どもが最新型のスマホを持っているのを見たときは、さすがに二度見しました(笑)。
移動も、今はGrabがある。
アプリを開けば車が来てくれるから、昔みたいにタクシーを探して、あれこれ交渉する必要もない。便利になったなあと思いますね。
同じ場所に、もう一度行ってみる
今回も定番観光地には行きました。ホーチミン像、グエンフエ、郵便局など...。
中央郵便局なんかは、昔とはかなり雰囲気が変わってましたね。
今はすっかり観光地として整備されていて、人も多い。写真を撮っている人もいっぱいいました。
戦争証跡博物館も、以前に一度行っています。
当時はかなりショッキングな展示が多くて、見終わったあとに気分が悪くなるくらいでした。
それが今回行ってみたら、写真を中心とした、もう少し落ち着いた展示になっていて。
もちろん、今でも「日本だったら大丈夫かな」と思うような生々しい写真はありますけど、全体としては昔よりマイルドになった印象です。
同じ場所に18年ぶりに行ってみると、街だけじゃなくて、こういうところにも時間の流れを感じますね。
メコン川クルーズも、18年前と今回の両方で行きました。
今回は、一緒に行った友人が「行ってみたい」との事だったので、再び行くことに。
ただ、実は僕、有名な観光地を全部回りたいタイプではないんです。
郵便局も戦争証跡博物館も良かったんですけど、結局一番楽しかったのは、目的地を決めずに街をふらふら歩くこと。
前回も今回も、それが一番好きでした。
「あ、ここなんか面白そうだな」って思ったところに入ってみる。
そういう時間が、結局一番贅沢なんですよね。
「これ、日本で売ったら絶対儲かるでしょ」
ホーチミンで一番思い入れがある食べ物といえば、やっぱりバインミーです。初めて食べたときに衝撃を受けました。
「これ、日本で売ったら絶対儲かる」って、本気で思ったくらい(笑)。
今回も、当然のように何回も食べました。
ただ、一つだけ絶対に譲れないのが、パクチー抜き。ここは18年前から変わってません(笑)。
ベトナム料理といえばフォーですが、実はそんなに得意じゃないんです。完全に好みの問題なんですけどね。
あと、18年前に食べたもので、今でも忘れられないものがあります。ホワイトアスパラガスと蟹のスープです。
屋台で食べたんですけど、これが本当においしくて。
今回も「もう一回食べたい」と思って探したんですが、結局見つからなかった。これはちょっと心残りですね。
昔の味を、もう一度探す旅っていうのも面白いかもしれません。
やっぱりハプニングは付き物?!
ホーチミンでは、昔からなぜかちょっとした事件が起きるんですよ(笑)。
18年前なんて、帰国するために乗ったタクシーが、まさかのバイクと接触事故。
その場で20〜30分くらい、当事者たちがずっと交渉しているのを待ってました。
「帰れるかな、これ」と思いながら(笑)。
そして、今回は最近できたメトロでの出来事です。
乗っていたときに、チケットをなくしてしまったんですよ。
出口で駅員さんと英語でやり取りしていて、どうしようかなと思っていたら、最後に駅員さんが日本語で、「もう」って言って通してくれたんです。
たぶん、「もう、いいよ」ってことなんでしょうね。
「このややこしい人たち、もういいから出て行って」くらいの感じだったんじゃないかな(笑)。
しかも、その駅員さん。お客さんが来る直前までスマホを見ていて、ドアも直前になってから開けるんですよ。
「そこはグローバルスタンダードなのか」と心の中でツッコんでしまいました。
こういう、ちょっとした出来事が後から思い出になるんですよね。
友人同士のよさ
今回一緒に行った、友人とは、小学校からの付き合いです。
もう長い付き合いなので、一緒にいても全然気を遣わない。
彼は勝手に動くタイプなんで、複数で旅行していても、感覚としては一人旅に近いんですよ。
「じゃあ俺こっち行くわ」みたいな。
こっちも「じゃあ俺も好きにするわ」みたいな(笑)。
家族旅行みたいに「相手は楽しめてるかな」とか、「次どこ行きたい?」とか、いちいち気を遣わなくていい。
そこが楽なんですよね。
何かトラブルがあっても、「まあ、何とかするでしょ」っていう信頼感がある。
長い付き合いだからこそできる旅行だと思います。
このくらいがちょうどいい
ホーチミンの、おおらかな空気感が好きなんですよ。
日本って、年々ちょっと生きにくくなってる気がするんです。
その点、ホーチミンには「まあ、いいじゃん」みたいな感じがある。
細かいことを気にしすぎないというか。
そういうところは、いいなと思います。
だから、住んでみたい気持ちはあります。
ただ、一週間だから楽しめている部分もあると思うんですよね。
一ヶ月住んだら、
「なんだ!このいい加減さは!」
ってなるかもしれない(笑)。
旅行者として見るのと、実際に生活するのとでは、たぶん全然違いますから。
「住んでみたい」と思う一方で、「実際に住んだらしんどいだろうな」とも思う。
そのくらいの距離感が、もしかしたらちょうどいいのかもしれません。
また変わっていく景色を楽しみに
18年前と今回。
同じホーチミンに行ったはずなのに、見える景色は全然違いました。
信号のなかった街に、今は地下鉄が走っている。
昔は土だった道が舗装され、高層ビルが建ち、Grabで簡単に移動できるようになっている。
戦争証跡博物館の展示も変わっていました。
街そのものが、大きく変わっていたんです。
でも、バインミーは相変わらずおいしいし、目的地を決めずに街を歩いていると、「やっぱりホーチミンっていいな」と思う瞬間もある。
変わったものと、変わらないもの。
その両方を感じられたのは、久しぶりに同じ街へ戻ってきたからこそだと思います。
次にいつ来られるかは分かりません。
でも、また来たときに「ここも変わったな」と驚けるくらい、ホーチミンが変わっていくのも楽しみです。
そのときは、また昔のホーチミンを思い出しながら、今とは違う景色をゆっくり歩いてみたいですね。
〈編集後記〉
ようさんのお話を聞いて、同じ街でも、訪れるタイミングによって見えるものは全く違うんだと感じました。
私は今のホーチミンしか知りません。だからこそ、「昔は信号がなかった」「メコン川へ向かう道が土だった」という話を聞いて、普段当たり前に見ている地下鉄や道路、高層ビルも、この街が変化してきた過程の一部なんだと気づかされました。
一方で、街が大きく変わっても、友人と歩いたり、現地の料理を食べたり、偶然の出来事を楽しんだりする旅の面白さは変わらない。
今回のお話を通して、旅行先を見るときは「今どんな街なのか」だけではなく、「この街は、これまでどう変わってきたのか」という時間軸を持って見ると、同じ景色でも違った見え方がするんだと学びました。
私もこれからホーチミンの街を歩くとき、今しか見られない景色をただ楽しむのではなく、「この先、この街はどう変わっていくんだろう」と意識して見てみたいと思います。
ようさん、素敵なお話をありがとうございました!


