「人生でやりたいこと」を、一つずつ叶えていく。ここ数年の私の恒例です。
これまで富士山に登ったり、マラソンに挑戦したり...。そして今年選んだのが、ホーチミンへの旅行でした。
きっかけは、勤続20年のリフレッシュ休暇と記念金です。せっかくもらえるものなら、使わない手はないなと。それに、長年の友人がホーチミンに住んでいたこともあって、「じゃあ、ホーチミンに行ってみよう」と決めました。
とはいっても、海外旅行は新婚旅行以来。まずはパスポートを取り直すところからのスタートでした。
そんな私が初めて訪れたホーチミン。
食べたもの、見た景色、そこで出会った人たち。帰国した今でも、ふとした瞬間に思い出すことがあります。
今回は、そんな私(藤井)のホーチミン旅行を振り返ります。
〈旅行者プロフィール〉
藤井さん
- 旅行期間:3泊4日
- 旅行タイプ:友人
- 旅行スタイル:観光地を巡る、ベトナム料理、ローカル体験、歴史・文化を知る
- 旅の予算:10万円前後
初ホーチミン。想像していた「海外」とは違った
ホーチミンに着いて、まず驚いたのがバイクの多さとクラクションです。とにかく、あちこちから音が聞こえてくる。
「すごいところに来てしまったな」と思いました。
道路を渡るのも最初は怖かったですね。
日本なら、信号を見て車が来ていなければ渡る。でも、ホーチミンでは次から次へとバイクが来るので、最初は慣れませんでした。
ところが、2日目、3日目になると少しずつ慣れてくる。
クラクションが鳴っていても、誰かが怒っているわけではない。あれだけバイクが走っていても、街は普通に動いている。
「これがここの日常なんだな」と分かってくると、最初ほど怖くなくなりました。
基本的には車で移動していましたが、せっかくホーチミンまで来たので、一度はバイクにも乗ってみたい。
友人と別々にバイクを呼んで、同じ目的地へ向かったこともあります。
途中で追いついたり、追い抜いたり。「お、いた!」なんて言いながら、二人で楽しんでいました。ちょっとしたレースになっていましたね(笑)。
最初は道路を渡るのも怖かったのに、帰る頃にはバイクの後ろに乗っている。
自分でも、ずいぶん慣れたなと思います。
「現地で食べてみたい」が詰まった、ホーチミンのグルメ
今回、ベトナムに行く前から楽しみにしていたのがバインミーでした。
友人から、「現地のバインミーは、日本で食べるものとは違うよ」と聞いていたからです。
そして実際に食べてみたんですが、サイズにやられました。小さいものが売り切れていて、大きいものしか残っていなかったんです。
「まあ、食べられるだろう」と思って買ったら、想像以上に大きい。
美味しいかどうかをゆっくり味わう前に、「これは食べ切らないと」という気持ちになってしまいました(笑)。
でも、中にはコンビーフのようなお肉が入っていて、もちろん美味しかったです!
そして、今回の食事で一番印象に残っているのがヤギ肉料理。
現地在住の友人が連れて行ってくれたお店で、焼き肉や鍋をいただきました。
これが本当に美味しくて!
日本のジンギスカンでラム肉は食べ慣れていますが、ヤギを食べるのは初めて。
食べてみたらびっくり。「ラムより全然うまいんじゃないか」と思いました。
一方で、ちょっと苦手だった食べ物もあります。
バインカンという麺料理に入っている具材で、豚の血を固めたものです。
見た目からして少し抵抗があったのですが、せっかく来たからには挑戦。ただ、やっぱり苦手でした。(笑)
それでも友人と一緒だったので、なんとか食べました。
翌日ベンタイン市場へ行ったのですが、今度はこれが大量に売られている。
そこで「ベトナムではこんなに普通に食べるものなんだ!」と、また驚きました。
日本ではあまり馴染みのない食材でも、現地ではごく普通のもの。
食べること一つをとっても、知らない文化に触れる機会がたくさんありました。
ちなみにベトナムといえばコーヒーというイメージがありますが、私はコーヒーが苦手なので一度も飲んでいません。
今回のインタビューで、ベトナムがコーヒーの生産大国だということを初めて知ったくらいです。(笑)
ベンタイン市場での買い物は、まさかの結末
市場でサンダルを買ったときのエピソードです。
気に入ったものを見つけて、「これくらいなら」と購入したんですが、後から考えるとどうやらバッタものだったようで、相場よりかなり高い値段で買ってしまったようです。
さらにその後、追い打ちがありました。
帰国してからベランダに置いていたら暑さでゴムが溶けて、サンダルが変形したんですよ。
結局、履けなくなってしまいました(笑)。
今となっては笑えますが、これもホーチミン旅行の忘れられない思い出です。
メコン川、戦争証跡博物館。実際に見て感じたこと
友人とメコン川のツアーにも参加しました。
そこで「一度やってみたい」と思っていた蛇を首に巻く体験にも挑戦。
何食わぬ顔で、メコン川を淡々と手漕ぎボートで進んでいくおばちゃんの姿も印象的でしたね。
そのときは「すごいな」くらいにしか思っていなかったんですが、日本に帰ってからカヤックをする機会があって、自分で漕いでみたんです。
そこで初めて、おばちゃんの器用さを実感しました(笑) 。
旅行の最後には、戦争証跡博物館にも足を運びました。
私は広島出身なので、小さい頃から原爆資料館などに行く機会がありました。
だから戦争については身近に感じていたつもりでしたが、ベトナムで見た資料や写真にはまた違った衝撃がありました。
膨大な資料と、リアルな写真。いろいろなことを考えさせられましたが、最後に残ったのは、「戦争は繰り返してはならないな」という、とてもシンプルな気持ちです。
今回は時間が足りずクチトンネルには行けなかったので、そこは次にお預けですね。
ホーチミンから帰ってきて、少しだけ変わったこと
実は、旅行から帰ってきてしばらくの間、日本での生活に少し違った感覚を持っていました。
普段なら、「ちゃんとしなきゃ」「うまくやらなきゃ」と思ってしまうことでも、「まあ、ちょっとくらいうまくいかなくてもいいか」と思えるようになったんです。
ホーチミンで暮らす人たちを見ていると、一生懸命働いている一方で、少しくらい予定どおりにいかなくても「なんとかなる」というような雰囲気がある。
その大らかさがいいなと思いました。
そして、日本に帰ってからは、コンビニなどで海外の店員さんを見かけると、「頑張れ」と思うようになりました。
一度現地を自分の目で見たことで、以前とは少し違う見方ができるようになったんだと思います。
高層ビルが増え、街がどんどん発展している。
「何十年後かには、日本より都会になっているかもしれない」
そんなことまで考えました。
だからこそ、発展しきる前に一度行っておいたほうがいいとも思います。
今回の旅行は、私にとって海外に目を向けるきっかけにもなりました。
一緒に行った友人は、次はイタリアに行きたいと言っています。
富士山、マラソン、そしてホーチミン。
一つずつ新しいことに挑戦してきたように、これからも「やってみたい」を一つずつ実現していきたいと思っています。
次は何をしようか。
そんなことを考える時間も、今は楽しみの一つです。
〈編集後記〉
バイクの多さ、クラクション、道路を渡る怖さ...。「自分もそうだったな」と、私もホーチミンに来たばかりの頃を思い出していました。
そして、一番印象に残ったのが「人生でやりたいこと」を実現しているということ。
富士山、マラソン、そして今年はホーチミン。
私は「人生でやりたいこと」と聞くと、今までは大きな夢だったり、将来の目標のようなものを想像していました。
でも、お話を聞いていく中で、そのときの自分の「やってみたい!」を少しずつ拾っていくことなのかもしれないなと感じました。
小さなことでも、その時々の「やってみたい」を一つずつ叶えていく。
振り返ったときには、それが自分だけの「人生でやりたいこと」になっているのかもしれない。
そんなことを考えさせてもらったインタビューでした。
藤井さん、素敵なお話をありがとうございました。


