最終確認日:2026年10月5日
ホーチミン市の新しい国際空港「ロンタイン国際空港」は、2026年中の商業運航開始を目指して整備が進んでいます。10月4日に行われた現地確認では、空港運営を担うベトナム空港総公社(ACV)が12月24日の商業運航開始を予定していると報告しました。ただし、これは現時点での予定です。10月・11月には試験運用を行い、その後にシステム全体の安全性や運用体制を確認し、必要な許認可を進める段階が残っています。
日本からホーチミンへ向かう旅行者にとって重要なのは、「ロンタイン空港が開港する日」と「自分が乗る便の空港が変わる日」は同じではないことです。7月に公表された移管案では、国際線を数段階に分けてロンタインへ移す方針が示されていますが、日本路線について便名ごとの移転日までは公表されていません。
年末年始にホーチミンへ行く場合は、開港ニュースだけで判断せず、予約している便の空港名・便名と、航空会社から届く最新の案内を確認してください。タンソンニャット国際空港も、新空港の開港と同時に廃止されるわけではなく、当面は2つの空港を段階的に使い分ける計画です。
ロンタイン空港はいつ開く?現在わかっている日程
ロンタイン空港については、「2026年末」「12月1日」「12月24日」など複数の日付が報じられています。これらはすべて同じ意味ではありません。政府の目標、空港の運用計画、ACVが示した具体的な予定日を分けて見ると、現在の状況がわかりやすくなります。
| 日付 | 発表・計画の内容 | 旅行者にとっての意味 |
|---|---|---|
| 2026年3月29日 | 政府が、ロンタイン空港の商業運航を2026年末までに開始する方針を示した。 | 政府としての目標時期。航空会社ごとの運航開始日を示すものではありません。 |
| 2026年7月28日 | ロンタイン空港とタンソンニャット空港の運航を段階的に移管する案が公表された。計画上は12月1日からの商業運航を前提としていた。 | その後の進捗によって具体的な運航時期や内容が調整される可能性があります。 |
| 2026年10月4日 | ACVが、ロンタイン空港の商業運航を12月24日に開始する予定と報告。10月・11月には試験運用を行う計画。 | 現在確認できる具体的な予定日。ただし、安全確認や許認可などを経て正式運用となります。 |
| 2026年12月〜2027年3月 | ACVの初期運用計画では、最大366便/週を想定。内訳は国内線322便、国際線44便。 | 開港直後からすべての国際線が移るわけではありません。 |
10月4日の報告によると、ACVは10月・11月にロンタイン空港で試験運用を行い、その後、設備・システム・人員など全体の準備状況を確認する予定です。副首相も、安全性や必要な条件が整わなければ運航を開始しないという考えを示しています。
つまり、現時点では「12月24日に商業運航を開始する予定」と理解するのが適切です。「12月24日に必ずすべての旅客便がロンタイン空港へ移る」という意味ではありません。
日本からの便はロンタイン空港へ移る?
日本路線も将来的にはロンタイン空港への移管対象になります。ただし、2026年10月5日時点では、日本路線の各便について「何月何日からロンタイン空港を使う」という一覧は確認できません。
7月28日に政府電子新聞が紹介した移管案では、ロンタイン空港とタンソンニャット空港を一度に切り替えるのではなく、国際線の種類と季節ダイヤに合わせて段階的に移す方針が示されています。
| 期間 | 国際線の移管方針 |
|---|---|
| 2026年12月1日〜2027年3月27日 | ロンタイン空港で国際線を航空会社の需要に応じて運航することを推奨。 |
| 2027年3月28日〜10月29日 | 長距離国際線をロンタイン空港で運航する計画。 |
| 2027年10月30日〜 | 残る国際線も段階的にロンタイン空港へ移す計画。ベトナム航空会社が運航する1,000km未満の短距離路線は例外とされている。 |
この計画からわかるのは、国際線の移管が段階的に進むことです。一方で、これは空港全体の移管方針であり、東京・大阪・名古屋など日本各地からの便が、それぞれいつロンタイン空港へ移るかを示したものではありません。
また、10月4日にACVが示した初期運用計画では、2026年12月から2027年3月までの第1段階は、国内線と短距離国際線を中心とする運用が想定されています。Vietnam AirlinesとVietjetは、合計で1日20〜30便程度、最大366便/週の運航を登録していると報じられています。
したがって、年末に日本からホーチミンへ旅行する場合、「ロンタイン空港が開港するから、自分の便もロンタインに変わる」とは考えないほうが安全です。予約画面に表示される空港名と、航空会社からの変更通知を優先してください。
JAL・ANAの便はどうなる?
2026年10月5日に確認したJALとANAの公式案内では、ホーチミンの空港としてタンソンニャット国際空港(SGN)が案内されています。JALはホーチミン発着便についてターミナル2を案内しており、ANAもSGNの国際線ターミナルに関する案内を掲載しています。
ただし、現在の空港案内がタンソンニャットを示していることだけを理由に、年末以降もすべての便が同じ空港を利用すると判断することはできません。ロンタイン空港への移管が進めば、航空会社側の運航計画も変更される可能性があります。
特に年末年始の予約では、出発直前にも予約管理画面を確認してください。共同運航便の場合は、航空券を販売した会社だけでなく、実際に運航する航空会社からの案内も確認しておくと安心です。
タンソンニャット空港はなくなる?
ロンタイン空港が開港しても、タンソンニャット空港がすぐに廃止されるわけではありません。政府が公表した移管案は、ロンタイン空港とタンソンニャット空港を並行して運用しながら、国際線を段階的に移していくというものです。
これは旅行者にとって重要なポイントです。航空券に「Ho Chi Minh City」と表示されていても、実際の空港がロンタインなのかタンソンニャットなのかは、予約時に空港コードまで確認したほうが安全です。
また、タンソンニャット空港にはT1、T2、T3のターミナルがあります。JALの案内では国際線はT2、T3は国内線用として案内されています。ロンタイン空港はタンソンニャットとは別の空港なので、タンソンニャット内のターミナル移動と、タンソンニャットからロンタインへの空港間移動は別のものとして考えてください。
ロンタイン空港はどこ?ホーチミン中心部から遠い?
ロンタイン国際空港は、ホーチミン市の中心部から東側に位置するドンナイ省の空港です。ホーチミン中心部からおよそ40km離れていると説明されることがありますが、この数字は位置関係を把握するための目安です。実際の移動距離や所要時間は、出発地点や道路状況によって変わります。
ロンタイン空港へのアクセスについては、政府も空港周辺の接続道路や公共交通の整備を課題として挙げています。7月の計画では、ホーチミン市とドンナイ地域を結ぶ公共交通の整備も進める方針が示されました。
そのため、現時点で「ホーチミン中心部からロンタイン空港まで○分」「タクシーなら○ドン」と固定した数字を、開港後の標準値として掲載するのは適切ではありません。開港時期が近づいた段階で、空港や交通事業者が正式に案内するバス路線、乗り場、運賃、運行時間などを確認する必要があります。
| 移動手段 | 確認しておきたいこと |
|---|---|
| タクシー・配車アプリ | 空港名、乗車場所、料金、道路料金などの追加費用。 |
| ホテル・旅行会社の送迎 | ロンタイン空港への送迎に対応しているか、便変更時の対応、追加料金。 |
| 空港バス | 運行開始日、乗降場所、時刻表、運賃、スーツケースの扱い。 |
送迎を予約するときは、「ホーチミンの空港」とだけ伝えるのではなく、便名・到着日時・空港名を伝えるのがおすすめです。ロンタインとタンソンニャットの2空港が並行して使われる期間は、空港名の伝達ミスが移動トラブルにつながる可能性があります。
年末年始にホーチミンへ行く場合、航空券はどうすればいい?
ロンタイン空港の開港予定を理由に、すでに予約した航空券をすぐ変更・キャンセルする必要があるとは限りません。まずは自分の予約便について、航空会社から変更通知が出ているかを確認してください。
- すでに予約している場合:予約管理画面で空港名、空港コード、便名、利用日を確認します。往路と復路で空港が異なる可能性もあるため、それぞれ確認してください。
- 航空会社から空港変更の通知が届いた場合:変更後の空港、対象便、利用日を確認します。払い戻しや変更の条件は航空券の運賃規則と航空会社の案内を確認してください。
- 国内線へ乗り継ぐ場合:国際線の到着空港と国内線の出発空港を必ず確認します。空港が異なる場合は、入国審査、荷物の受け取り、再チェックイン、空港間移動に時間が必要です。
- これから予約する場合:検索結果に表示される「Ho Chi Minh City」だけでなく、各区間の空港コードを確認します。特に別々に航空券を購入する乗り継ぎでは、空港変更の可能性を考えて時間に余裕を持たせてください。
共同運航便を利用する場合は、航空券を販売した航空会社と実際の運航会社が異なることがあります。空港変更の案内が届いた場合は、送迎会社やホテルにも新しい空港名を伝えておくと安心です。
出発前に確認したい4項目
- 往路・復路それぞれの空港名、空港コード、便名、利用日。
- 航空会社から届いた最新の変更通知と予約管理画面。
- 空港送迎の行き先、集合場所、料金、変更条件。
- 乗り継ぎ便の空港、荷物の扱い、空港間移動の必要性。
2026年10月5日時点では、「ロンタイン空港は2026年12月24日の商業運航開始をACVが予定している。ただし、開港前に試験運用・安全確認・許認可が必要で、すべての国際線が開港日に移るわけではない。日本路線については、便ごとの航空会社の案内を確認する」という理解が最も正確です。
また、政府が7月に示した移管方針では、国際線は2027年の夏ダイヤ以降に長距離便を中心として段階的にロンタインへ移し、2027年10月末以降には残る国際線も移す計画です。ただし、実際の移管は空港の準備状況や航空会社の運航計画などに左右されます。
本記事では、開港までを目安に月1回、開港日、航空会社の移管計画、アクセス情報について確認します。重要な公式発表があった場合は、その都度更新します。
参照資料
政府電子新聞:2026年末の商業運航開始に関する首相の指示
(2026年3月29日)
政府電子新聞:ロンタイン空港とタンソンニャット空港の段階的な運航移管案
(2026年7月28日)
Dân trí:ロンタイン空港、12月24日の商業運航開始を予定
(2026年10月4日)
Dân trí:ロンタイン空港の初期運用、最大366便/週を予定
(2026年10月4日)
Thanh Niên:ロンタイン空港の第1段階の運航計画
(2026年10月4日)
JAL:ホーチミンシティ国際空港の案内
(確認日:2026年10月5日)
ANA:ホーチミン・タンソンニャット国際空港の案内
(確認日:2026年10月5日)
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