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年末年始やクリスマスは、日本では特別な時期です。
長い休みがあり、街の雰囲気もガラッと変わり、「一年の締めくくり」という空気があります。
一方で、ベトナムの年末年始・クリスマスは、日本と同じ感覚で考えると
「思っていたのと違うな」と感じる場面が少なくありません。
悪い意味ではなく、そもそもの前提が違うというだけです。
事前に知っておくと、余計な戸惑いが減り、旅行がぐっと楽になります。
1.ベトナムでは年末年始の「特別感」は意外と薄い
ベトナムにおいて、本当の意味での年始は旧正月(テト)です。
そのため、日本のように12月末から一気に年末ムードになることはあまりありません。
学校、仕事、お店などもほとんど通常通り。
1月1日だけが、少しだけ「お正月っぽい」空気になる程度です。
「年末だから街が静かになる」「お店が閉まる」という日本的な感覚で来ると、
むしろ普通に日常が続いていることに驚くかもしれません。
2.クリスマスは宗教行事+イベントとして存在している
ベトナムにはキリスト教徒も多く、
教会ではしっかりと宗教的なクリスマスが行われます。
街中でも、宗教的なモチーフの飾りを目にすることがあり、
初めて見ると少し意外に感じるかもしれません。
一方で近年は、
ショッピングモール、カフェ、レストランなどで 商業的なクリスマス演出がかなり増えてきています。
雰囲気としては、日本のクリスマスに近づいてきている印象です。
3.エリアによってクリスマスの濃さがまったく違う
特に分かりやすいのがタオディエンです。
欧米人が多く住むエリアということもあり、
クリスマス時期はかなり本格的なムードになります。
一方、ローカルエリアでは
「飾りはあるけど、いつも通り」
という温度感の場所も多いです。
どこに行くかで、
「盛り上がっている/あまり感じない」
の差が大きい時期だと言えます。
4.お店は意外と普通に営業している
これは多くの人にとって良い意味での期待外れかもしれません。
年末年始やクリスマスでも、
飲食店、カフェ、コンビニなどは普通に営業していることがほとんどです。
日本の正月のように
「どこも閉まっている」
という状況にはなりにくいので、食事や買い物で困ることはあまりありません。
5.クリスマスの中心地は、とにかくバイクが多い
クリスマス当日の夜、特に中心地では バイクの数が一気に増えます。
写真を撮りに来る人、集まる人、走り回る人で、
バイク渋滞が発生し、街がほとんど動かなくなることもあります。
日本人旅行者にとっては、
その光景自体がかなり圧倒的に映るはずです。
徒歩移動でも時間がかかるため、
この時間帯は「無理に移動しない」前提で考えたほうが楽です。
6.年末年始は国内移動・近郊移動に注意
ホーチミン市内はそれほど大きな影響はありませんが、
年末年始は国内移動や近郊への移動で渋滞が起きやすくなります。
地方に帰省する人、旅行する人が増えるため、
バスや飛行機、主要道路は混みがちです。
日程に余裕を持っておくと安心です。
7.大晦日の花火は、予定に入れておいてもいい
大晦日には、ホーチミンで花火が上がります。
年末年始らしさを感じたい人にとっては、
数少ない「この時期ならでは」のイベントです。
日本のような一体感のあるカウントダウンとは違いますが、 ベトナムらしい年越しを体験するにはちょうど良いかもしれません。
まとめ:違いを知っていれば、年末年始のベトナム旅行は案外ちょうどいい
ベトナムの年末年始・クリスマスは、
日本と比べると肩透かしに感じる部分もあります。
でも、
・お店は開いている
・寒くない
・街は明るい
・人は多いけれど日常は続いている
そうした特徴を理解したうえで訪れると、 気負わず、過ごしやすい時期でもあります。
「日本と同じ年末年始」を期待しなければ、
ベトナムの年末年始は、案外ちょうどいい。
そんな距離感で楽しむのがおすすめです。
