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ホーチミン旅行でよく聞く感想のひとつが、
「思ったより疲れた」という声です。
観光地自体はコンパクトで、
歩けそうに見える街。
でも実際に歩いてみると、体力の消耗が想像以上だった、という人は少なくありません。
それは体力がないからではなく、 ホーチミン特有の疲れポイントを知らないまま全力で動いてしまうから。
ここでは、在住者目線で
「これを知っているだけで、同じ行程でもかなり楽になる」
7つのコツを紹介します。
1.昼の直射日光の時間帯をなめない
ホーチミンの暑さの一番の特徴は、 一年を通して直射日光がとにかく強烈なことです。
日本の夏は「空気が暑い」印象ですが、
ホーチミンは「日差しが刺さる」感覚に近い。
特に
・正午前後
・ビルの少ない通り
・日陰のない交差点
では、体力が一気に削られます。
同じ距離を歩いても、 日なたか日陰かで疲れ方がまったく違う
ということを、まず覚えておくと楽になります。
2.帽子とサングラスは疲労対策の最強装備
とても普通ですが、効果は絶大です。
帽子とサングラスは、直射日光による疲労をかなり減らしてくれます。
特にサングラスは重要で、
目から入る強い光は、想像以上に体力を消耗させます。
「暑さで疲れた」というより、
「目が疲れて、気づいたら全身がだるい」
という状態を防ぐ意味でも、必須アイテムです。
3.できるだけ日陰を選んで歩く
ホーチミンでは、 日なたと日陰で体感がまったく違う
ということを、ベトナム人の行動を見るとよく分かります。
たとえばバイク。
信号待ちのとき、停止線のすぐ手前に木陰がある場合、
ベトナム人はわざわざ少し手前で止まり、木陰に入ることがあります。
日本人的な感覚だと
「ちゃんと停止線で止まらないと」
と思ってしまいがちですが、
こちらではそれよりも 直射日光を避けることのほうが圧倒的に重要。
ほんの数十秒でも、
日なたに立つか、日陰に立つかで疲れ方が違う、
それを体感的にみんな知っています。
歩いているときも同じです。
少し外を移動するだけなのに、 頭から上着をかぶって歩いている人をよく見かけます。
決しておしゃれではありませんが、
直射日光を防ぐという意味では、とても合理的。
実際、これだけで体力の消耗がかなり抑えられます。
在住者は無意識に
・建物沿い
・街路樹の下
・影ができている側の歩道
を選んで歩いています。
遠回りでも日陰。
信号待ちも日陰。
この感覚を少し真似するだけで、
ホーチミンでの疲れ方は大きく変わります。
4.半袖・短パン・サンダルは意外と消耗する
暑い国だから、
半袖・半ズボン・サンダル。
一見正解に見えますが、実は落とし穴があります。
・直射日光がそのまま肌に当たる
・アスファルトの照り返し
・歩道の段差、濡れた路面
特にサンダルは、
長時間歩くと足裏の疲労が一気に来ます。
軽装すぎると、
「涼しいけど、なぜか疲れる」
という状態になりがちです。
5.水分だけでなく「糖分」も一緒にとる
ホーチミンでは、
水だけ飲んでいると、意外と回復しません。
水分+糖分を一緒に取ることで、体がかなり楽になります。
ここでおすすめなのが サトウキビジュース(nước mía)。
甘くて、冷たくて、エネルギー補給が早い。
在住者にとっても、外歩きの最強ドリンクです。
コンビニ飲料より、
路上のサトウキビジュースが効くと感じる人も多いです。
6.濡れタオルは地味だけど効く
これは地味ですが、かなり効きます。
小さなタオルを濡らして
・首
・顔
・手首
を冷やすだけで、体感温度が一気に下がります。
特に、
「まだ元気だけど、そろそろ来そう」
というタイミングで使うと、疲労を先回りして防げます。
7.全力観光するなら、対策で差がつく
ホーチミン旅行は、
「無理しない」より 「ちゃんと対策して、全力で楽しむ」
ほうが向いています。
観光地も、街歩きも、食べ歩きも、
全力でやっていい。
ただし、
直射日光・目・水分と糖分・装備
このあたりを意識するだけで、
同じスケジュールでも、体の残り具合がまったく違います。
まとめ:疲れにくさは、気合ではなく知識で決まる
ホーチミンの疲れやすさは、
体力や根性の問題ではありません。
「知らないまま動くか、知った上で動くか」
その違いです。
ほんの少しの工夫で、
同じスケジュールでも、旅の後半まで元気に動けるようになります。
とはいえ、 旅行は疲れて当たり前です。
思いっきりホーチミンを歩いて、食べて、楽しんで、
疲れたら無理せず、スパやマッサージでゆっくり体を休めましょう。
ベトナムには、
日本では考えられないくらい手頃な価格で受けられるスパやマッサージがたくさんあります。
観光の合間に立ち寄るだけでも、体力の回復度はまったく違います。
しっかり動いて、しっかり休む。
そのリズムを意識することで、
ホーチミン旅行はもっと楽しく、もっと快適になります。
せっかくのホーチミン。
ぜひ万全の状態で、全力で楽しんでください。
