ホーチミン在住者にも旅行者にも人気のローカルフードといえば、やっぱり「ソイガー(Xôi Gà/鶏おこわ)」。その中でも有名なのが、1区にある 「ソイガー・ナンバーワン(Xôi Gà Number One)」。
10年くらい前から、友達と「ここのソイガー美味しいよね」と話しながら通っていた思い出のお店です。
当時はまだSNSも今ほど普及していなくて、地元の友達の口コミだけが頼り。
それでも、行列を見かけたら「やっぱり人気だな」と感じる、そんな“地元密着型”の存在でした。
いまはSNSで簡単に情報を見つけられるようになって、本当に便利になりましたね。
私自身、10年前に初めて訪れたときからすっかりファンでしたが、その後全く行かなくなり実に10年ぶりに再訪してみました。
変わらない外観と、かわらないおばちゃん
お店の外観は10年前とほとんど変わらず、どこか懐かしい雰囲気のまま。
厨房では、あの頃と同じようにベトナムのおばちゃんが忙しそうにおこわを盛り付けています。
昼時には、近くのオフィスで働くサラリーマンやOLが次々に訪れ、
地元の日本人客もちらほら。相変わらず愛され続けているお店だなと感じました。
味はしっかりめ、日本人の“おこわ”を思わせる一皿
久しぶりに食べたソイガーは、やっぱり変わらず美味しい!
昔からここの味が好きでしたが、その印象は今も健在でした。
地元の屋台で食べるソイガーは、どちらかというと味が薄めで、
ナンプラーやチリソースを足して食べることが多いのですが、
ここのソイガーは最初からしっかり味がついていて、日本の“おこわ”に近い味わい。
もちもちとした食感に、香ばしいフライドオニオンの香りが加わって、
「やっぱりこの店だな」と思わせてくれる安定の一皿です。
ミシュランの輝くプレートが新登場!
そして今回、一番驚いたのは店頭に掲げられた「ミシュランのプレート」。
なんと「Michelin Selected(ミシュラン推薦店)」として正式に掲載されていました。
この「Michelin Selected」というのは、星付きではないものの、
“地元の人に長く愛され、良質な料理を手頃な価格で提供している店”として
ミシュランが推薦するカテゴリー。
ちなみに、似たカテゴリーでよく知られているのが「ビブグルマン(Bib Gourmand)」。
これは「コスパよく美味しいお店」に贈られる称号で、
ホーチミンではフォーやブンチャーなどのローカル食堂も選ばれています。
今回の「ソイガー・ナンバーワン」は、まさにその一歩手前の“推薦枠”。
ローカル感たっぷりの食堂が、世界的ガイドに認められるなんて本当にすごいことです。
昔から通っていたお店がこうして評価されているのを見ると、
ちょっと誇らしい気持ちになりますね。
まとめ
10年経っても、変わらぬ温かさと人情に包まれた「ソイガー・ナンバーワン」。
味の好みは分かれるかもしれませんが、ホーチミンの“ローカルを感じる一皿”として
一度は立ち寄ってほしい名店です。
そして、あのミシュランのプレートを見つけたら、ぜひ写真に収めてみてくださいね。