メコン川の秘境で星を観察

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2025年8月4日更新

ホタルと星と──メコンの夜、ふたつの光に出会う旅ーー

メコン川の奥地で、ひと晩を過ごしました。

季節は雨季、けれど奇跡のように、雨は降らず、空には星が瞬いていました。

メコン川の秘境で星を観察

風にそよぐ木々の間、暗がりの草むらに、ふわりと小さな光が舞います。ホタルです。

ゆっくりと、一匹、二匹。時間が止まったような静寂の中、命の灯がそっと揺れていました。

目線を少しあげると、黒く深い空を背景に、無数の星たちが、もうひとつの光を放っていました。

南の空。さそり座です。日本では地平線に近いところにしか見えませんが、ホーチミンのさそりは違います。

メコン川の秘境で星を観察

南国の夜空に、さそりはその全身をあらわにし、堂々と、大きくハサミを広げています。

漆黒の闇に、恐れおののけと言わんばかり、夜の王のごとく空を支配しているかのようでした。

赤く燃えるアンタレスは、さそりの心臓の鼓動を伝えるようにゆったりと瞬いています。

けれど──そのさそりに、そっと狙いを定めている者がいます。夜空の弓使い、いて座。

ぎゅっと矢を引きしぼり、静かに、しかし確かに、さそりの心臓を見据えています。

しかし、その凛々しい弓使いの中に、思わぬ可愛らしさが隠れています。

いて座の一部を形づくる星たちは、「ティーポット」と呼ばれる、ちいさな急須のかたち。

まるでお茶の時間を楽しむように、天の川に湯気を立てるかのような並びに見えるのです。

勇ましく、そしてどこか愛らしい。夜空の戦士は、鋭い矢と、やさしいお茶の香りを、その胸に宿しているのかもしれません。

いて座のティーポットの注ぎ口あたりに並ぶ六つの星々──それは「南斗六星」とも呼ばれます。

メコン川の秘境で星を観察

ひしゃくのようなかたちをしたこの星の並び。そう、北の空にある誰もが知る「北斗七星」と対をなす存在です。

北の空、この日の夜の北斗七星は、雲を掬っていて先端のおたまの部分は白くなっていました。

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