私は現在ホーチミン市の大学に通う4年生です。もともとはニャチャンという有名な海辺の街で生まれ育ちました。
同じベトナム国内でも、ホーチミンに引っ越してきたときには多くの違いに驚きました。この記事では、私が初めてホーチミンに来たときに感じたこと、そして最初に訪れた印象的な場所について紹介します。
風景の違いにびっくり!
ニャチャンでは、青い海と白い砂浜、並木のヤシの木、そしてゆったりした雰囲気が日常でした。気候も穏やかで、夏でもそれほど暑くなく、冬も寒すぎない過ごしやすい街です。
それに比べてホーチミンは「大都会」という言葉がぴったり。当時初めて見たランドマーク81の高さには本当に驚きました。インフラも発展していて、高速道路や立体交差が多く、街全体がエネルギッシュに感じられました。
また、グエンフエ通りやブイビエン通りなどの繁華街は、週末になると多くの人で賑わいます。色とりどりの看板や音楽に包まれ、ニャチャンでは味わえない活気を感じました。
ただ、ホーチミンの気候は少し暑くて蒸しやすいので、最初の1週間は少し大変でした。でも体が慣れてくると、むしろ「南国らしい明るさ」を楽しめるようになりました。
生活リズムと交通の違い
ホーチミンはまさに「眠らない街」。夜遅くまで開いているカフェやレストランが多く、学生にとっては便利な一方で、交通量の多さには最初かなり戸惑いました。
ニャチャンは道が海沿いにまっすぐ続いていて、「海を目指せば家に帰れる」と言われるほどシンプルです。でもホーチミンは道路が複雑で、最初はよく迷いました。
それでも少しずつ街の構造を覚えるうちに、地図を見なくても走れるようになり、今ではバイクでどこへでも行けるようになりました。
食文化と生活費
ホーチミンの物価はニャチャンより少し高めです。実家では家で食事することが多かったのですが、ホーチミンでは一人暮らしなので、外食やデリバリーを利用する機会が増えました。
その分、全国各地の料理を楽しめるのが魅力です。たとえば同じ「ミークアン(Mi Quang)」でも、ホーチミンで食べると味付けや具材が少し違っていて、新しい発見があります。
ニャチャン
ホーチミン市とほかの場所
初めて訪れたおすすめスポット
1. ランドマーク81
引っ越して最初の週末に行きました。高層ビル群の中を歩きながら、「ここがベトナム経済の中心なんだ」と実感しました。夜景が特に美しく、展望デッキから眺める市街の光は圧巻です。
2. 戦争証跡博物館
大学へ行く途中にあり、気になって何度か訪れました。展示されている実物の戦闘機や写真を見て、教科書だけでは分からない歴史の重みを感じました。静かに過ごしたい旅行者にもおすすめです。
3. 統一会堂(Dinh Độc Lập)
日本人の友人と一緒に行きました。建物内には当時の家具や会議室がそのまま残っていて、屋上からはレズアン通りの景色を一望できます。歴史好きの方には必見のスポットです。
4. サイゴン動植物園(Thảo Cầm Viên)
ホーチミン中心部にある緑豊かな動物園です。動物の種類が多く、休日のピクニックにもぴったりです。
私は日本人の友人と一緒に行きましたが、そのとき友人が「日本ではクジャクがこんなに大きく羽を広げるのは珍しい」と言っていて、とても印象に残りました。
ぜひ訪れて、美しいクジャクを探してみてください。
5. クチトンネル
中心地から少し離れますが、戦争時代の地下トンネルを実際に歩ける貴重な体験ができます。希望すれば射撃体験(AK銃)も可能。ツアーの最後に当時の簡単な食事も味わえます。
6. サイゴン・ウォーターバス
街を川から眺められる交通手段です。特に夕方5時頃に乗ると、夕焼けに染まるホーチミンの街並みがとてもロマンチックです。
普段はバイクでトゥーティエム橋を走って渡っていますが、ウォーターバスでその橋の下をくぐったときはまったく違う感覚でした。思っていたよりも橋が大きく、下から見上げると自分がとても小さく感じました。
街をいつもと違う角度から眺める体験として、とてもおすすめです。
最後に
同じベトナムでも、ホーチミンは私にとってまるで別の世界のようでした。
活気があり、人も多く、最初は戸惑うこともありましたが、今ではこの街のエネルギーに魅了されています。
この記事を通して、ベトナム人の私が感じた「ホーチミンでの暮らし」や「街の魅力」を少しでも身近に感じてもらえたら嬉しいです。
次にホーチミンを訪れるときは、ぜひ地元の人の視点でも街を歩いてみてください。きっと新しい発見がありますよ。