1. デング熱がホーチミンで流行中!感染状況をチェック
デング熱は、蚊を媒介して感染するウイルス性疾患で、世界中で毎年数億人が感染していると言われています。
ベトナムでは特に雨季(5月〜11月)に流行しやすく、ホーチミン市でも注意が必要です。
2025年5月11日時点でのホーチミン市の感染者数は7,398人と、前年同時期の約1.4倍(136%増)に急増しています。ホーチミン市疾病対策センターは、例年よりも早く流行期に入ったとして、警戒を呼びかけています。
2. デング熱の症状と重症化リスク
-- 17273 -- Article Image --デング熱は、蚊に刺されてから約1週間の潜伏期間を経て発症します。主な症状は以下の通りです。
- 40度前後の高熱
- 激しい頭痛
- 筋肉痛・関節痛(「骨が折れるような痛み」と表現されることも)
- 発疹
- 全身のだるさ
ほとんどの場合、自然に回復しますが、約1%の方が重症化し、稀に命に関わることもあります。特に過去にデング熱にかかったことがある人は再感染で重症化しやすいため、注意が必要です。
現在、デング熱には特効薬がなく、予防が最も重要です。
3. 蚊よけ対策と最新ワクチンでしっかり予防を
デング熱の基本的な予防策は、「蚊に刺されないこと」です。以下の対策を心がけましょう。
- 長袖・長ズボンを着用する
- 明るい色の服を選ぶ
- 虫よけスプレーを使用する
- 朝や夕方の外出を控える
- 水たまりや植木鉢など、蚊が発生しやすい場所を減らす
さらに、2024年からベトナムで接種可能となった新しいデング熱ワクチンにも注目です。
このワクチンは3か月間隔で2回接種し、発症予防効果は約80%、入院予防効果は約90%と高い効果が確認されています。
4歳以上で接種可能で、長期滞在者だけでなく、頻繁にベトナムを訪れる旅行者にもおすすめです。
デング熱ワクチン接種をご希望の方へ
-- 17272 -- Article Image --ホーチミン市で安心してデング熱ワクチンを接種したい方は、日本語スタッフが常駐するラッフルズメディカルクリニックへご相談ください。
ワクチンの在庫状況を確認の上、ご予約を承ります。
旅行中の短期滞在者の方も、在住者の方もお気軽にお問い合わせいただけます。
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コラム執筆:総合診療、呼吸器内科医、喜夛村次郎
