ベトナムに来たら、市場で安く布を仕入れて洋服を仕立てたい!
そんな憧れがありますが、いざ市場に行っても目の前には膨大な量の布。どこにどんな布が売っているのか分からないと思います。
そしてどんな布がどんな洋服になるのかイメージするのはなかなか難しいですよね?
そこで在住日本人がどんなお店でどんな布を購入しているのか、その布がどんな洋服に仕上がったのかをほんの一部ですがご紹介したいと思います。
今回ご紹介するのは布市場として有名なタンディン市場です。
筆者も初めて足を踏み入れてこの景色を見たときは「この中からお気に入りを見つけるのは無理かも。。」と思いました。
柄は数ミリしか見えない状態で膨大な枚数が積み上げられています。
そして柄だけでなく、生地の種類も無限にあります。
一度通路の中に入ってしまうと迷い込んでしまうこともありますので、目星をつけて訪れることをおすすめします。
入口付近だけでも様々な種類のお店がありますので、まずは入口付近だけでも把握しておくといいかもしれません。
(1) レースの種類が豊富なお店
まずハイバーチュン通り側の入口から入ってすぐに、レースの種類が豊富なお店があります。
看板にまで布をかけてしまっているので見えづらくなっていますが、こちらがお店の看板です。
レースと一言で言っても普段着で使えそうなものから、ビーズなども刺繍されているような布まであります。
こちらのお店の布で筆者はベトナムの民族衣装アオザイ(南部ではアオヤイと発音します)を作りました。
お店のお姉さんにアオザイを作りたいと伝えると必要なメートルを切り出してくれます。
あまり英語は通じませんので、ジェスチャーを交えて半袖や長袖など伝えるといいと思います。
この時はレースに重ねる裏地の布とアオザイの中に履くズボンの布も出してきてくれました。
色については英語でも通じるので希望の布の色を伝えてみてください。
今回筆者はズボンではなく、スカートタイプのアオザイにしたかったので、そのことも英語とジェスチャーで伝えて必要なメートルを切り出しでもらいましたよ。
ちなみにこちらの布を持ちこんでアオザイをオーダーしたのはドンコイ近くにあるマングローブというテーラーさんです。
日本語も通じますし、画像を見せてこんな感じにしてほしいという要望も、ある程度は対応してくれます。
2日程で仕上げてくれました。
(2) プリーツ生地のお店
こちらのお店はプリーツの生地がおいてありました。
全てを表に出している訳ではないので、写真を見せて「こんな感じの生地が欲しい」と伝えると、お店の人がどこかへ行ってしまい、恐らく奥の在庫置き場の方から持ってきてくれます。
この時一目ぼれした生地でこのような服を作ってみました。
その後このお店を見に行っても筆者の購入した生地はなさそうので、その時によって在庫状況が違うようです。
常に同じものを置いているわけではないというのはベトナムあるあるですのでご注意ください。
この服のオーダーは、直接家に来てくれる個人のテーラーさんにお願いしました。
ホーチミンには個人のテーラーさんも数多く居ます。
お店よりは安値ですが、日数がかかってしまうので旅行の方は店舗でオーダーする方がいいと思います。
(3) 在住日本人御用達のリネンのお店
次は中央の通りから1本中に入った所にあるお店で、在住日本人には有名なお店です。
リネンの布が数多くあります。
無地のものから柄のものまでさまざまです。
こちらの布を使って筆者はこのような服を作ってみました。
オーダーしたのはこちらの記事でも紹介されているRalanというお店です。
また通りを挟んで反対側ですが、リネンのお店が無地のコットン生地も在庫しています。
シンプルなAラインのワンピースは1年中暑いホーチミンで重宝しています。
(4) 子供服にも最適な花柄を多く取りそろえたお店
次にご紹介するのはリネンのお店と同じ通りにあるこちらのお店です。
コットン生地が基本で花柄やチェック柄も多く、子供の服を作るのによく利用しています。
しわになりにくいアイロン要らずの布もあるので、その生地でお気に入りの布を探し出せると嬉しくなります。
こちらも個人のテーラーさんに洋服にしてもらいました。
いかがでしたでしょうか?
お店も布の種類もほんの一部ですが、在住日本人が普段利用しているお店が少しでもご参考になればと思います。
市場で布を買ってお店にオーダーを出すのは少し難しいですが、既製品ではなく自分だけのデザインの服を自分サイズで作ってもらえると嬉しいものです。
ぜひ旅行の記念にもなりますので、お気に入りの布を見つけて自分だけの洋服を作ってみてくださいね。