6月のホーチミンは雨季。日中はスコールが降る日もありますが、雨あがりの夕方には、空気が少し澄んで美しい夕焼けが広がることもあります。
今月は、金星と木星の接近、細い月と惑星たちの共演、そして「ストロベリームーン」と呼ばれる満月など、空を見上げたくなる見どころがいくつかあります。
さらに6月21日には、一年の節目となる「夏至」も迎えます。夕涼みをしながら、ホーチミンの空で季節の移ろいと宇宙のドラマを楽しんでみてはいかがでしょうか。
6月30日はストロベリームーン
6月の満月は、北アメリカの先住民の呼び名に由来して「ストロベリームーン」と呼ばれています。
名前を聞くと、ピンク色や赤色の月を想像するかもしれませんが、実際に月がイチゴ色になるわけではありません。この名前は、野いちごの収穫時期に見られる満月だったことから付けられたとされています。
2026年6月の満月は、ホーチミン時間では6月30日の朝に満月の瞬間を迎えます。そのため、観察するなら6月29日の夜から6月30日の夜にかけてがおすすめです。
満月は地平線近くにあるとき、大気の影響で少しオレンジ色や赤っぽく見えることがあります。ホーチミンでも、月が昇ってきたばかりの時間帯には、普段より温かみのある色合いに見えるかもしれません。
サイゴン川沿いや高層ビルの間から昇る満月は、とても幻想的。忙しい毎日の中でも、ほんの数分立ち止まって眺めるだけで、心が少しゆったりするはずです。
金星と木星が夕方の空で接近
6月8日から9日ごろにかけて、夕方の西の空では金星と木星が近づいて見えます。
金星は「宵の明星」とも呼ばれる、とても明るい惑星。木星は太陽系最大の惑星です。その二つが並んで輝く姿は、まるで空に二つの灯りがともったように見えるかもしれません。
日没後、西の空でひときわ明るく輝く星が見えたら、それが金星と木星である可能性があります。肉眼でも楽しみやすいため、天体観測が初めての方にもおすすめです。
ただし、ホーチミンは雨季のため、雲が多い日もあります。雨あがりや雲の切れ間を狙って、西の空が開けた場所から眺めてみましょう。
月が惑星たちのそばを通過
月は毎日少しずつ位置を変えるため、空の景色も毎日変化します。
10日~13日の明け方、東の空を眺めてみましょう。下弦の月を過ぎて、新月へとむかっていく月は日に日に細くなっていきます。10日から11日にかけて、月は土星に近づき、13日には赤く輝く火星に接近します。
16日~18日は、日の入り後の西の空を眺めてみましょう。15日に新月を迎えた月は少しづつ膨らんでいきます。16日は、月齢1の糸のように細い月で、月よりも高い位置に水星、木星、金星が見えます。17日には木星に近づき、18日は月は金星よりも高くなっていきます。
細い月と金星が並ぶ光景は美しく、写真撮影にもぴったりです。毎日、移動する月を見ていると、まるで月が惑星たちに挨拶をしながら旅をしているようです。
6月21日は夏至
6月21日は夏至です。夏至は、北半球で一年のうち最も昼の時間が長くなる日です。
日本では地域によって、夏至と冬至で昼の長さに大きな差が出ます。一方、ホーチミンは赤道に近いため、日本ほど昼夜の長さの変化は大きくありません。
それでも、ホーチミンでも夏至の日は冬至に比べて昼の時間が長くなります。2026年のホーチミンでは、夏至の日は冬至よりも約1時間16分ほど昼が長くなります。
夏至は、太陽が一年で最も北寄りを通る日です。この日を境に、太陽は少しずつ南へ向かって移動していきます。
ホーチミンでは、季節の変化が日本ほどはっきり感じられないこともありますが、空を見上げると、太陽や月の動きから季節の節目を感じることができます。
ホーチミンで星空を見るなら
6月は雨季ですが、雨上がりの夜は空気が澄み、美しい空になることがあります。
おすすめの観察場所は、
- サイゴン川沿い
- 開けた公園
- ルーフトップカフェ
- 高層マンションの共用スペース
など、西の空が見やすい場所です。
仕事帰りや散歩の途中に、ほんの少し空を見上げてみてください。きっと今月だけの特別な宇宙の景色に出会えるはずです。
2026年6月のホーチミンの天気について
6月のホーチミンは雨季にあたります。日本の梅雨のように一日中しとしと雨が降り続くというより、日中は晴れていても、午後から夕方にかけて急にスコールが降る日が多いのが特徴です。
また、日中の気温はかなり高くなり、蒸し暑さも感じやすい季節です。特に昼間は日差しが強く、ベトナム人でもあまり長時間外を歩かない時間帯があります。
とはいえ、旅行者の方は限られた滞在時間の中で観光をするため、どうしても日中に外を歩く場面もあります。無理に歩き続けず、カフェやショッピングモール、ホテルのロビーなどでこまめに休憩を取りながら観光するのがおすすめです。
暑さ対策としては、近くのコンビニやスーパーでポカリスエットなどのスポーツドリンクを買ったり、塩分補給用の塩飴を用意しておくと安心です。ただし、出先ですぐにコンビニが見つかるとは限りません。観光地によっては、歩いている場所の近くに売店やコンビニが少ないこともあります。
そのため、日本からスポーツドリンクの粉末パウダーや塩分補給タブレットを持ってきて、バッグに入れておくのもおすすめです。現地で水を買って粉末を混ぜれば、移動中でも手軽に水分と塩分を補給できます。
星空や月を眺めたい場合は、天気に左右されやすい季節です。雲が多い日は見えにくいこともありますが、雨あがりや雲の切れ間には、月や金星のような明るい惑星が見える可能性があります。
雨季のホーチミンは、晴れ・雨・夕焼けが一日の中で大きく変わる季節です。


