スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

2023年2月3日更新

「シュール」「カオス」「世界一怪しいテーマパーク」「狂ったディズニーランド」などと表現され、日本からの観光客にも注目を浴びているベトナムのテーマパーク、スイティエン公園。その怪奇ぶりばかりが取り上げられがちですが、実はベトナムの歴史や文化がいっぱい詰まったテーマパークなのです。今回はスイティエン公園を”あえて”大真面目に解説してみたいと思います。スイティエン公園に行かない方でも、この記事をご覧いただければベトナムの歴史文化に少し詳しくなって、ベトナム旅行もより楽しくなりますよ!

スイティエン公園の概要

スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

住所:120 Xa lộ Hà Nội, Tân Phú, Quận 9, Hồ Chí Minh

営業時間:8時~17時半、祝日は7時~23時

1995年にオープンした娯楽施設で、“return to roots of national culture”(国の文化のルーツに戻る)が主なテーマ。ベトナムの歴史文化と精神文化(主に仏教文化)を体現化した施設です。

広さは105ヘクタール。東京ディズニーランドとディズニーシーを足した広さよりも少し広いです。総事業費は約240億円。東京ディズニーランドだけの総事業費の1割余りです。年間来場者は450万人で、東京ディズニーランドの2016年年間来場者数の約15%です。

ホーチミン中心地からはベンタイン市場付近のバスターミナルから出ている19番バスを使うと1時間余りで向かうことができます。タクシーを使う場合は片道約30万ドン(約1,500円)前後です。

入場料は2017年9月時点で大人10万ドン(約500円)、身長100cm~140cmの子どもは5万ドン(約250円)ですが中のアトラクションはそれぞれ有料で、乗り物の前のチケットカウンターで料金を支払います。

奇妙な銅像だなんて失礼な!ベトナムの歴史文化

スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

2人の女性が像に乗っています。何故かゆ~っくり一日中回り続けているこの銅像、1世紀に後漢の支配下にあったベトナムで起こった反乱を首謀した姉妹の銅像です。ハイバーチュン(2人のチュン婦人)と呼ばれて親しまれているこの姉妹、ベトナム各地にある大通りの名前になっています。もちろんホーチミン中心地にもハイバーチュン通りがありますよ。

スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

(画像は公式ホームページから引用)

どぎつい色の蓮のオブジェが浮かぶ湖と、そこにいる金色の亀。15世紀に黎朝の初代皇帝になった黎利(レロイ)が、とある湖の住む亀から授かった剣で明軍の戦いに勝ったという伝説があります。よく見ると写真の亀もナイフを口にくわえています。ちなみにホーチミンではベンタイン市場に続く大きな通りが「レロイ通り」ですね。

スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

(画像は公式ホームページから引用)

13世紀に中国からの攻撃を3度にわたって撃退したチャンフンダオ。ホーチミンでは「チャンフンダオ通り」というホーチミン中心地から5区まで続く長い大通りがあるほか、ホーチミン中心地からサイゴン川に面したところに大きな銅像が立っていてちょっとした観光スポットになっています。

チャンフンダオ像 (メーリン広場)

チャンフンダオ像Tuong Tran Hung Dao(Cong truong Me Linh)

メーリン広場に立つ英雄チャンフンダオ像。目前にはサイゴン川にフェリー乗り場

ベトナム人は敬虔な仏教徒が多い。日本人には理解しがたいけど!

スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

大きく口を開けた龍と、ちょっとオカマっぽい手つきをした手の像が並んでいます。実はこの龍の口の中が階段になっており、中に仏像が祀られています。手は仏様の手がモチーフになっているのでしょうか。

スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

中には真面目にお祈りを捧げる方が沢山。階段の前には「ちゃんとした格好で来るように」「帽子は取る」などいくつかルールが書かれておりもはやテーマパークではなく1つの寺院。

スイティエン公園でベトナムの歴史と文化を垣間見る

一方こちらは地球の上に仏像が乗っている、なんとも奇抜な造形です。2015年に新しく造られたそう。公式ホームページに”菩薩はEarth Mother(地母神)であり、Sky Father(天空神)であり、“と記載があるため、地母神と天空神を読んで字のごとく地球と仏像で造形にしてしまったのだな…と理解できます。ベトナム人っぽい発想というか、少なくとも日本人にはない発想だなと個人的には感じます。ちなみに地母神と天空神は仏教の概念ではなく、神話によく登場する概念の模様。

このほかにもおびただしい数の造形があるため1つ1つを解説するのは不可能なのですが、すべての像に意味を込めて制作していることが分かります。「シュール」「カオス」に見えるのは外国人だけかも!?少しスイティエン公園の見方が変わったでしょうか。

引用:

スイティエン公園公式ホームページ(ベトナム語、英語)

http://suoitien.com/

東京ディズニーリゾート 施設概要

http://www.olc.co.jp/ja/tdr/profile.html


仏教施設ライターハイバーチュンテーマパーク公園チャンフンダオ駐在員駐在妻yuringレロイスイティエン公園suoitien娯楽ピクニックホアンキエム湖9区

Yuringが最近書いた記事

おすすめの記事