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ホーチミンには、夜景を眺めながら食事を楽しめる「サイゴン川ディナークルーズ」があります。観光の定番として知られる一方で、船やプランはピンキリで、“にぎやか系(観光ショー・ビュッフェ中心)”から、“レストラン級のラグジュアリー系(記念日・デート向き)”まで幅広い種類のクルーズ船があります。
その中で、近年「新しさ」と「上質さ」で注目されているのが ICON Saigon。2025年に新造された船として紹介されており、2025年10月10日から正式稼働されました。
ICON RIVERの立ち位置(ざっくり言うと)
ICON RIVERは、サイゴン川の夜景と食事を「落ち着いた雰囲気」で楽しみたい人向けのディナークルーズ。
ターゲットはカップルや女子旅、記念日など、いわゆる“ちゃんといい夜”を作りたい層です。
いわゆる観光ショーを前面に出すタイプというより、空間・内装・サービスで“船上レストラン体験”に寄せた設計が特徴。
公式サイトでも「高級」や誕生日向けプラン、イベント利用などをうたっており、一般的な観光クルーズとは狙いどころが少し違います。
「クルーズ=団体観光でにぎやか」というイメージが強かったホーチミンのリバークルーズですが、
この“ラグジュアリー寄り”の選択肢は実際どんなものなのか。
編集部は今回、現地取材として潜入してきました。
現地集合(編集部が行った日:金曜)
この日は17:45に1区市内を出発 → 18:00に到着。渋滞は“そこそこ”でしたが、完全に止まってしまうほどではありませんでした。
とはいえ金曜夕方は読みにくいので、「遅れるより、早く着いて船内で待つ」が正解。
特にディナー便は、出航前から席で景色を楽しめるので“待ち時間が損にならない”のが良いところです。
受付〜乗船の流れ(迷子にならない)
入口付近にスタッフが立っていて、クルーズ名+予約名を伝えると、電動カートでディナークルーズ船まで案内してもらえました。
運用方法はレストランに近く、名前ベースでの案内でした。初めてでも迷いにくい一方、連絡や変更対応まで含めて安心感を重視するなら、旅行会社経由の予約が向いています。
予約はこちらから
船内の雰囲気(席・音・混雑感・客層)
席と自由度
2025年に新しく登場したサイゴンリバークルーズの中でも話題性が高く、確認した限り
また、予約時点では席の指定(デッキ席/室内席など)は基本的に不可とのこと。
ただしVIP席の設定があるため、確実に席種へこだわりたい場合は、VIP席を選ぶのが現実的です。
実際に訪れた日は、デッキ席(右側)がプライベート予約で立入不可でした。
「行けば必ずデッキに座れる」というわけではないので、デッキ席狙いの方は注意したいところです。
編集部の席は下のフロアでしたが、上のデッキへは自由に移動でき、外の風を感じたり、写真を撮ったりと、過ごし方の自由度は十分。
席は固定でも、景色の楽しみ方を自分で選べるのが好印象でした。
出航前から全力で楽しむべし
ディナーの出航は19:30。到着後は席にすぐ案内され、出航までの時間も景色を眺めたり、席でドリンクを楽しんだりと、すでに“いい夜”が始まっている感覚でした。
料理は「出航後にお持ちしますか?」と確認され、編集部は出航と同時にスタートを選択。結果的に、景色が動き出すタイミングとコースの進行がきれいに揃ってテンポ良しでした。なお、体感としては到着とほぼ同時にデザートまで完走する流れで、意外と時間はタイトです。
だからこそおすすめしたいのが、出航前から周辺の景色を楽しんで写真を撮っておくこと。乗船して席に着いてからも楽しいのですが、コースが始まると意外と“ゆっくり撮影タイム”は取りにくくなります。
ちなみにこの日は、近くのELISAレストラン側で花火が上がり、周囲はちょっとした撮影タイムに。タイミングが合えば、出航前から得した気分になれるはずです。
音・混雑感
下の席は静かめ。BGMはクラブ系の雰囲気もありますが、うるさいというより“おしゃれでいい感じに寄った音量でした。
混雑感はほぼゼロ。船内が広くラグジュアリーなので、他のリバークルーズでありがちな“わちゃわちゃ”が苦手な人ほど刺さると思います。
客層
女性とカップル多め、家族も少し。ベトナム人のお客さんはドレスやアオザイで写真を撮りに行く人が多く、欧米人夫婦が一組、日本人は私だけでした。
コース料理(編集部レビュー)
量も構成もきちんとしていて、景色の“ついで”ではなく食事としてしっかり満足できるコースでした。
特に良かったのが鴨のサラダ。最初から完成度が高く、ここで一気に期待値が上がります。
一方でサーモンは、やや好みが分かれる印象。日本人的の口には合わないかな。
とはいえベトナムではサーモンが人気食材なので、“定番枠”として入っているのは致し方ないのかな。
ただ、その後に牛肉料理がしっかり控えているため、トータルでは満足度をきちんと回収。食べ終わる頃には、かなりお腹いっぱいになりました。
そして終盤のハイライトがデザート。アイスクリームとケーキが最高でした。
アイスは濃厚、ケーキは酸味がしっかり効いていて、濃厚×酸味を交互に食べると止まらないタイプ。
ここは素直に“記憶に残る”一皿です。
ちなみに、もし「食事は軽めでいい」「夕景だけサクッと楽しみたい」派なら、編集部的にはサンセットクルーズもかなり有力。
ドリンク付きでこの価格帯なら、サンセットで景色を楽しんでさっと戻り、夜は別のバーをはしご……という使い方も相性が良さそうです。
ドリンクはディナーコースは別料金(価格感と“断り方”のコツ)
ドリンクは当日オーダー式で、ディナーコース料金とは別料金でした。
編集部が訪れた日は、だいたい280,000VND〜のレンジ(アルコール/ノンアルあり)。水はEvian 180,000VNDという価格感です。
ここで知っておくと安心なのが、「お水いりますか?」と聞かれた時の対応。
不要なら普通に断ってOKです。ホテルでの提案と同じで、あくまでスマートな確認という雰囲気でした。
正直な印象としては、ディナーコースのボリュームに対してドリンクはやや高めに感じる人もいそう。
とはいえ、雰囲気込みの“船上価格”として捉えると納得できる範囲でもあります。
※価格やメニューは時期により変動する可能性があります。
夜景スポット・時間を抑えておこう!
1/出発してすぐ:街の灯り+川の反射が早い段階で綺麗
2/Landmark 81付近:いわゆる“ホーチミンらしい絵”が取りやすい(前菜が終わったあたりで一度デッキ席に行くといい)
3/Thủ Thiêm橋の下をくぐる瞬間:スケール感が出て圧巻(ここはぜひデッキへ、往復2回タイミングあり)
風が気持ちよくて、写真も撮りやすい夜でした。
注意点(渋滞・寒さ・集合の落とし穴)
渋滞:夕方はそこそこ。遅刻リスクを潰すなら、18:00頃から席に座って楽しむくらいの余裕が安心
体感温度:川風で意外と冷える日があるので、薄手の羽織があると快適
座席エリア:デッキの一部が貸切で入れない日がある(この日がそうでした)
プラン比較:サンセット vs ディナー(目安)
「どれを選ぶべき?」か?
サンセット(ドリンク中心・軽め)
ディナー(しっかり食事・記念日向き)
Set Menu Dinner:19:30–21:00
18:00開場→19:30出航→21:00下船(実際は、 19:45出港→21:15下船→21:30タクシーを呼ぶ)
私が乗ったのはこのディナー枠で、「ラグジュアリー感」「混雑ストレス少なめ」「写真映え」が揃っていて満足度高めでした。団体のツアーやイベントで貸切でプライベートなどはいいなと思いました。
一方でサンセットクルーズはその後好きな場所のバーやご飯を楽しめるのでサンセットも観光者にはいいなと思います。
予約前チェックリスト(これだけ見ればOK)
服装:女性はドレス・アオザイ多め。男性は綺麗めポロ+短パン程度でも浮かない日も
冷え対策:川風で冷えることがある → 薄手の羽織/肌着があると安心
時間:渋滞がある前提で、スケジュールに余裕を
アレルギー:コースなので事前共有が吉
ラクしたい人:ガイドを付けると移動・集合がスムーズ(特に初めて)
まとめ:リバークルーズの“混雑ストレス”が苦手な人ほど向いてる
ICON RIVER(ICON Saigon)は、サイゴン川クルーズの中でも収容人数が少なく、「空間の余裕」と「ラグジュアリー感」が強いタイプ。
“ちゃんと良い夜にしたい”カップルや女子旅で、写真も会話も落ち着いて楽しみたい人におすすめです。
結論:どんな人におすすめ?
おすすめしたいのは、カップルと女子友達。
理由はICON RIVER(ICON Saigon)は、サイゴン川クルーズでありがちな「賑やかすぎる」「音が大きすぎる」「人数が多すぎて落ち着かない」といったストレスが少なく、写真も会話も“気持ちよく回る空気”が最初から整っているタイプ。船内の設計が広めでラグジュアリー感もしっかりあるので、ただ乗るだけでも“良い夜”になります。
