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南部ベトナムの結婚式シーズンを体験して〜 年末が地域文化を知る特別な時期である理由

南部ベトナムの結婚式シーズンを体験して〜 年末が地域文化を知る特別な時期である理由

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この記事は、ホーチミン市で生活する筆者自身の体験に加え、ベトナム国家水文気象予報センターおよびベトナム文化・スポーツ・観光省が公開している情報を参考に作成しています。

南部ベトナムの結婚式シーズンを体験して〜 年末が地域文化を知る特別な時期である理由

ホーチミン市で暮らし始めた頃、私は年末になると街がクリスマスやテト(旧正月)の準備で賑わうものだと思っていました。しかし、しばらく生活しているうちに、年末の街をさらに活気づけるもう一つの特徴があることに気付きました。それが「結婚式シーズン」です。

週末の夜、1区やビンタイン区へ向かう途中、色鮮やかに装飾されたウェディングカーや、アオザイやスーツを着て結婚式へ向かう人々をよく見かけます。また、結婚式場の前には多くの招待客が集まり、お祝いの雰囲気に包まれています。こうした光景を目にするたびに、なぜこれほど多くの結婚式が同じ時期に行われるのか興味を持つようになりました。

南部ベトナムの結婚式シーズンはいつ頃なのでしょうか。

ベトナムの(参考:ベトナム国家水文気象予報センター)によると、南部は雨季と乾季の二つの季節にはっきり分かれています。乾季は一般的に11月頃から翌年4月頃まで続き、降雨が少なく天候も安定しているため、屋外でのさまざまな行事を行うのに適した時期とされています。

そのため、多くの家庭では11月から翌年3月頃を結婚式の時期として選ぶ傾向があります。天候が安定していることで、招待客の移動がしやすくなるだけでなく、ウェディングフォトの撮影や花嫁の迎え入れの儀式、屋外での披露宴なども雨の影響を受けにくくなります。

また、天候だけでなく、年末から新年にかけては各地で暮らす家族が帰省しやすい時期であることも理由の一つです。ベトナムでは、結婚式は新郎新婦だけのための行事ではなく、両家の家族や親族、友人との絆を深める大切な節目として考えられています。

南部ベトナムの結婚式シーズンを体験して〜 年末が地域文化を知る特別な時期である理由

ベトナム文化・スポーツ・観光省が定めた「通達04/2011/TT-BVHTTDL」でも、結婚式は伝統文化を尊重しながら、健全で文明的な形で行うことが推奨されています。現在でも、多くの家庭では旧暦を参考に縁起の良い日を選ぶ習慣が受け継がれていますが、その考え方や取り入れ方は地域や家庭によって異なります。こうした伝統が現在の都市部でも受け継がれていることに、私はベトナム文化の魅力を感じました。

結婚式シーズンが始まると私が感じたこと

私が最も印象に残ったのは、豪華な結婚式場ではなく、街全体を包み込む温かい雰囲気でした。特に12月から旧正月前にかけては、週末になると街中でウェディングカーを見かける機会が増えます。普段何気なく歩いている街並みも、結婚式シーズンになると少し華やかな雰囲気に変わり、街全体がお祝いムードに包まれているように感じました。ホーチミン市で生活しているからこそ気づけた、季節ならではの風景だと思います。

また、アオザイやウェディングドレスのレンタルショップはいつも以上に賑わい、多くのカップルがグエンフエ通りやサイゴン中央郵便局、バクダン埠頭などでウェディングフォトを撮影しています。週末には、多くの結婚式場でスタッフが招待客を迎え、音楽や祝福の声が響き渡り、街全体がお祝いムードに包まれているように感じました。

南部ベトナムの結婚式シーズンを体験して〜 年末が地域文化を知る特別な時期である理由

私自身も実際に結婚式に参加した際、祖父母から両親、友人、そして子どもたちまで、幅広い世代が一緒にお祝いしている様子を目にしました。

その光景を見て、ベトナムの結婚式は新郎新婦にとって大切な一日であるだけでなく、家族や友人との絆を深め、喜びを分かち合う特別な機会なのだと実感しました。

南部ベトナムの結婚式シーズンを体験して〜 年末が地域文化を知る特別な時期である理由

南部ベトナムの結婚式は日本と何が違うのでしょうか。

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日本の結婚式と比べると、南部ベトナムの結婚式はより開放的で活気があるように感じました。披露宴では、招待客同士が会話を楽しみ、お祝いの言葉を交わしながら交流します。音楽やさまざまなパフォーマンス、そして笑い声が会場を盛り上げ、終始賑やかな雰囲気が続きます。私がこれまで知っていた日本の結婚式とは少し異なる雰囲気だと感じました。こうした違いは、有名な観光地を巡るだけではなく、ベトナムの暮らしや文化をより深く知りたい旅行者にとって、とても興味深い文化体験になると思います。

日本人旅行者が南部ベトナムの結婚式に招待されたら

もしベトナムで結婚式に招待される機会があれば、あまり心配する必要はありません。多くの家庭はとても温かく迎えてくれます。

服装については、必ずしもアオザイを着る必要はありません。男性はシャツやスーツ、女性はフォーマルなワンピースなどでも問題ありません。ベトナム文化を体験するためにアオザイを着てみたい場合は、事前に招待してくれた方へ相談し、適切なデザインや色を選ぶと安心です。

現在のベトナムでは、お祝いの品物ではなく、ご祝儀を包むことが一般的な習慣となっています。ただし、金額に決まりはありません。慣れていない場合は、招待してくれた方や現地の友人に相談してから準備するとよいでしょう。

また、招待状に記載されている時間は受付開始時間であることが多くあります。私の経験では、少し早めに到着すると、新郎新婦と記念写真を撮ったり、披露宴が始まる前の雰囲気を楽しんだりすることができます。

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年末のホーチミン市でぜひ体験してほしい文化のひとつ

もし年末にホーチミン市を旅行する予定があるなら、観光地だけでなく、街の雰囲気にもぜひ注目してみてください。結婚式場の前で笑顔で写真を撮る家族や、色鮮やかなウェディングカーを見かけるかもしれません。旅行ガイドにはあまり載っていない日常の風景ですが、こうした何気ない瞬間からもベトナムの文化や人々の温かさを感じられると思います。

私自身も、結婚式シーズンになると街の景色が少し変わることに気づきました。週末の夕方には、色鮮やかなウェディングカーが次々と通り過ぎ、結婚式場の前では家族や友人が記念写真を撮る姿をよく見かけます。観光名所とは違う何気ない日常の風景ですが、こうした瞬間から地域の人々の暮らしや家族を大切にする文化を身近に感じることができました。

年末にホーチミン市を訪れる旅行者の多くは、街のイベントやグルメを楽しむことを目的にしています。しかし、私にとって結婚式シーズンも、この街ならではの魅力的な文化の一つです。街を走るウェディングカーや、ウェディングフォトを撮影するカップル、結婚式場の前の賑やかな光景を眺めるだけでも、地元の人々の喜びや家族の絆を感じることができます。もしベトナム人の友人から結婚式に招待される機会があれば、それはベトナムの文化や習慣、そして人々の温かいおもてなしに自然な形で触れられる貴重な機会になるでしょう。私自身、これは有名な観光地を巡るだけでは味わえない、心に残る体験になると思います。


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