ホーチミン市、2026年後半6か月間のバス無料化プログラムを正式開始
2026年7月1日より、ホーチミン市は市内で運行中の134路線バスを対象に、運賃100%無料化プログラムを開始します。この政策は2026年12月31日まで実施されます。
これはホーチミン市の公共交通発展計画における重要な転換点の一つとされており、市民のバス利用を促進し、交通負担を軽減するとともに、持続可能な移動習慣を少しずつ築くことを目的としています。ホーチミン市では個人車両の数が年々増加しており、バス無料化の実施は単なる交通費支援だけでなく、都市交通の質を改善するための長期的な解決策としても注目されています。
バス無料化プログラムはどの機関が主導するのか?
| 機関名 | 役割 |
|---|---|
| ホーチミン市人民評議会 | 公共バス利用者への運賃100%支援に関する方針決議を可決 |
| ホーチミン市人民委員会 | プログラム全体を直接主導し、実際の運営を実施 |
| ホーチミン市交通公共事業局 | 運行計画の策定、管理、監督を担当 |
| ホーチミン市公共交通管理センター | 各バス路線の調整と現場運営管理を担当 |
これにより、この政策は小規模な試験運用ではなく、市全体で正式に実施される大規模な政策であることが分かります。
すべてのバス路線が無料になるのか?
完全にすべてではありません。
無料対象となる路線数は非常に多いですが、一部のバスサービスは対象外となります。
対象外となる路線は以下の通りです。
- 省をまたぐ路線バス
- 観光用2階建てバス
- 市中心部・観光地と空港を結ぶバス
- 他の省や都市を経由するバス
つまり、利用者がホーチミン市内のみを通常の市内路線バスで移動する場合、無料で利用できる可能性が高いということです。
ただし、特別路線や観光専用路線については、乗車前に事前確認することをおすすめします。
バス無料化プログラムは2段階で実施されます
現在の計画では、ホーチミン市のバス無料化政策は2つの段階に分けて進められます。段階的に導入することで、市民の利用機会を広げながら、乗客管理システムを少しずつ整備していくことができます。
第1段階:完全無料・本人確認不要
第1段階では、2026年7月1日から9月30日まで、利用者は一切の本人確認なしで無料でバスを利用できます。
これは、身分証明書の提示、アカウント登録、アプリのダウンロード、銀行口座や電子ウォレットの連携が一切不要であることを意味します。対象路線のバスに乗車するだけで、そのまま無料で利用できます。
この段階は、市民が新しい制度に慣れやすいように設計されており、手続き面での負担をなくすことが主な目的です。同時に、この期間は行政側にとってもデータ基盤や管理システムを整備する準備期間となります。
外国人観光客にとっても、この期間は最も利用しやすい時期です。本人確認が不要なため、日本人を含む外国人旅行者も地元の人々と同じように無料でバスを利用できます。
第2段階:無料継続・認証制度を開始
2026年10月1日から12月31日まで、プログラムは引き続き無料で継続されますが、この段階から利用者情報の認証制度が導入される予定です。この認証制度は利用回数の管理や制度効果の分析、将来的な公共交通政策のためのデータ構築を目的としています。
現在予定されている認証方法には、身分証明書、VNeIDアプリ、銀行カード、電子ウォレット、MultiGOアプリなどがあります。第1段階と比べると、第2段階での認証制度導入は、ホーチミン市がより現代的で透明性の高い公共交通システムを構築しようとしていることを示しています。ただし、高齢者、子ども、障がい者、外国人旅行者などの特別な利用者に対しては、それぞれに適したサポート方法が検討されています。
無料で利用できる134路線のバス一覧はこちらをご覧ください。
外国人も無料でバスに乗れるのか?
答えは「はい」です。特に第1段階では問題なく利用できます。
2026年7月から9月末までは本人確認が必要ないため、外国人観光客も地元住民と同じように無料でバスを利用できます。
対象となるのは、日本人観光客、韓国人観光客、ヨーロッパからの旅行者など、またベトナム在住の外国人も含まれます。事前登録も特別な書類も必要なく、費用もかからないため、自由にホーチミン市内を公共バスで移動することができます。
なぜホーチミン市はバス無料政策を実施するのか?
バス無料化は単なる交通費支援ではありません。これは市民の移動習慣を変えるための長期戦略の一部です。バスがより利用しやすくなることで、公共交通を利用する人が大幅に増えることが期待されています。
その結果、バイクや自家用車の利用が減り、交通渋滞の緩和、交通事故の減少、大気汚染の改善につながる可能性があります。また、公共交通の発展は、将来的により環境に優しく持続可能な都市づくりにおいて重要な役割を果たします。
より節約しながらホーチミン市を体験できる良い機会
2026年7月から12月末までのバス無料化プログラムは、市民だけでなく観光客にとってもホーチミン市をより便利に巡る良い機会となります。
第1段階では、本人確認なしで無料利用が可能なため、初めてホーチミン市を訪れる人や公共交通に慣れていない人でも簡単に利用できます。タクシーや配車アプリだけに頼るよりも、バスはより経済的で利用しやすい移動手段となり、市内中心部、ショッピングエリア、観光地、住宅街などを結ぶ便利な選択肢になります。
交通費を抑えられるだけでなく、公共バスを利用することでホーチミン市民の日常生活をより身近に感じることができます。これは都市文化や活気、そしてベトナムの大都市のリアルな暮らしを知る良い機会でもあります。この期間にホーチミン市を訪れる予定がある方にとって、この無料バス制度は旅費を節約しながら、より深い現地体験ができる魅力的な選択肢になるでしょう。
ホーチミン市でバスを利用する外国人向けの注意点
バス無料化プログラムによってホーチミン市内の移動はより便利になりますが、外国人旅行者にとってはいくつか注意しておきたいポイントがあります。
すべての運転手や車内スタッフが英語や日本語を話せるわけではありません。そのため、目的地の住所をベトナム語で準備しておくか、スマートフォンに保存しておくと、道を尋ねる際に便利です。
ホーチミン市内の多くのバス停では、路線情報や停車場所の案内が主にベトナム語で表示されています。そのため、初めてベトナムのバスを利用する方にとっては少し分かりにくい場合があります。事前に地図アプリや交通アプリでルートを確認しておくことで、乗り間違いや降り間違いを防ぐことができます。
また、混雑時や乗車中は財布・スマートフォン・パスポートなどの貴重品をしっかり管理し、個人の持ち物には十分注意してください。
また、朝7時から9時頃、夕方17時から19時頃は通勤ラッシュで混雑することがあります。この時間帯は市内中心部の路線が特に混み合うことが多いため、移動時間には余裕を持つことをおすすめします。荷物や大きなバッグを持っている場合は、特に注意が必要です。
乗車時には、バス前方に表示されている路線番号と行き先を必ず確認してください。似た出発地点を持つ路線も多いため、事前確認はとても重要です。
2026年10月以降に認証制度が開始された場合、外国人向けの登録方法や利用条件については、公式発表を確認することをおすすめします。
バス利用時には整列して待ち、高齢者や妊婦、障がい者に席を譲るなど、現地の公共マナーを守ることも大切です。
参考情報源:


